神様のカルテ

著者 :
  • 小学館
3.99
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本棚登録 : 9430
感想 : 1634
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862592

作品紹介・あらすじ

神の手を持つ医者はいなくても、この病院では奇蹟が起きる。夏目漱石を敬愛し、ハルさんを愛する青年は、信州にある「24時間、365日対応」の病院で、今日も勤務中。読んだ人すべての心を温かくする、新たなベストセラー。第十回小学館文庫小説賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 【再読】
    夏川草介さんのデビュー作です。胸にジーンときます。
    神様のカルテシリーズの1作目 
    2013.01発行。大活字版。

    信州松本平の中ほどに位置する地域の基幹病院の本庄病院に勤務する5年目の青年内科医栗原一止(いちと)の奮闘物語です。

    読み終って、一止医師に看取られて亡くなった安曇さんは、本当に幸せだったなと思いました。

    本庄病院は、医師の守備範囲を超える患者数を抱え、寝る間を削って働き続ける医師と看護師の奮闘ぶりに頭が下がります。そんな中で信濃大学病院から見放された、余命いくばくもない安曇さんが一止医師の元に帰って来ます。受け入れた一止医師は、安曇さんに寄り添い、励まし、生きる希望を分かち合います。
    亡くなった安曇さんの帽子から手紙が出て来て、読んで行くと涙が止まりません(涙)

    【読後】
    一止の細君ハルがいいですね。
    私は、こういう芯が強くて、やさしい女性が大好きです(笑)

    【登録】
    大活字文化普及協会の「誰でも文庫5神様のカルテ」①、➁を音読で読みました。登録は、定本が「小学館 神様のカルテ」です。このため「小学館 神様のカルテ」で行います。
    2021.02.18音読で読了

  • 4.5
    面白かった。
    お医者の話です。重い話かなと思って警戒してましたが、予想に反して暖かい話でした。
    辛い場面もありますが、書き方が良いのか、優しく心に沁みてきます。
    シリーズなので、次も読みたいと思います。

  • 同僚に、「○○さんに、どうしても読んで欲しい。」と押しつけられました。
    ドラマ?映画?にもなっていた「神様のカルテ」です。

    医療に関する話と言う程度にしか、知りませんでした。
    迂闊にも通勤で読んで、涙腺が緩みっぱなし。こぼれなくて良かった。

    いきなり、夏目漱石風の語り口調で始まり、小難しくこねまわす表現が何だか面白かったのですが、物語が進むにつれ、その口調に合わせるような一止の性格が相まって、惹きこまれました。

    医師不足。地域医療。最新医療と看取る医療。

    自信が医師であるが故のリアルさと、時代設定を間違ったような言葉使いの“強さ”。
    本当に面白かった。

    そして、驚く事に「神様のカルテ」は夏川さんのデビュー作らしい。すごいですね。

    神様のカルテは、現在3巻まで。
    文庫にもなったし、これは自分の手元に残したい物語です。

    • だいさん
      >迂闊にも通勤で読んで、涙腺が緩みっぱなし。こぼれなくて良かった。

      オヤジの涙、清くて、よいかもしれないが、
      通勤電車には似合わない...
      >迂闊にも通勤で読んで、涙腺が緩みっぱなし。こぼれなくて良かった。

      オヤジの涙、清くて、よいかもしれないが、
      通勤電車には似合わないかも?
      2014/01/09
  • 地方病院の現状とその中でのドラマ。
    とてもいいお話でした。
    ドラマや映画になってもいいかも。

  • 夏目漱石を愛する医者、栗原一止。
    大学病院の医局制度から背を向け、信州の本庄病院で激務に明け暮れる。。。

    変人扱いの医者だけど、いつも患者のことを真剣に考えているイチ。

    「いちいちの死に涙を流してなどおられぬのだ」と自分に言い聞かせながら、
    「私は悲しむのが苦手だ・・・・・・。」と辛い気持ちを見つめながら、それでもやっぱりまた生死に立ち向かう。

    カメラマンのイチの細君は重い機材を背中に世界の山を飛び回る。
    でも気持ちはふんわりといつもそばにいて、イチの気持ちとともに暮らしている。

    そしてイチ夫妻が住むオンボロアパート御嶽荘の住人、男爵と学士。
    イチの朋友の外科医次郎、そして看護師の東西さん、と水無さん、
    イチの大先輩医師である古狐と大狸・・・。

    命と医療。
    人間の関係について考えさせられる物語です。

    病気ってなにかな。治すのは医者じゃなくて本人の力だもの。
    最先端医療も大切だけど、人間同士の関係が一番の力になります。
    たとえ最後を迎える運命だとしても、どう生きたかを診てくれるお医者さんは素敵ですね。

  • 病院が舞台の本は苦手なのだが、これはスラスラ読めたし、気持ち良く読めた。

    読み終わったあとに心が温かくなるお話。

    田舎の小さな病院に勤める一止がいろんな患者さんに寄り添ってあげて〜といったような話。
    一止の古風な喋り方や、奥さんのハルの無邪気な性格、一止を取り囲む友人など登場人物みんなが可愛らしく愛される要素を持っていてほんわかする作品。

    一止と発する言葉がとても素敵でぐっと来た。

    前に前に、高く高く進むことも大事かもしれないけど、今いる場所で努力することも大事なことだと気づかせてくれる本

  • 登場人物の奥様のハルさん始め、患者さん、お友達や同僚の方々 皆さんの関わりが良くって、ほんわかと心温まるストーリーでした。
    安曇さんのお婆ちゃんのお人柄も手に取るようにわかり、先生に宛てられたお手紙にも涙させられました。
    24時間体制の激務の中、患者さんに寄り添われるお姿。何より主人公のようなDrに巡り会いたく思いました。
    映画は、見られませんでしたが、wowowで楽しみたく思います!

  • すごく読みやすい。奥さんのことを細君という主人公に好感触!
    読んでみると、笑って泣いての繰り返しになりました。

    自然で温かくて、古風で…医療問題も垣間見れて、ドクターって大変なんだな…と自分の主治医を改めて尊敬した。

    内容はすごく古風。
    お城、江戸、姫、拙者…みたいな感じで書いても通じそうだなと思いました。

    本当に涙がぼろぼろ出て、今までこんなに感動した本は久しぶりです。続編とともに購入を考えています。いい本です。
    泣いて笑って…夜ベッドで一人、百面相になってしまいました。

    こんな先生がたくさんいたら、日本の医療も変わるだろうな…。変わってほしいな。

  • キーワードは、地方の医療崩壊・クオリティオブライフ

    ですけど、重苦しい雰囲気はそんなにありません。

    学童期に夏目漱石の草枕を愛読し、全文ことごとく暗唱するほど反読している内科医・栗原一止の主観で語られるお話なのだが、所々古風な言い回しが散見されつつも、リズム感と茶目っ気のある文章で飽きさせません。
    バッハをポップスアレンジで聴いている感じ。

    医療にまじめに取り組む一止をはじめとして、登場人物がみんな一癖ありつつも、思いやりの心を忘れず、まじめに生きていて魅力的です。まじめな人々の言葉だから、心に響く。納得する。

    苦しい現実にも、腐らず向き合っていきたい、そう思わせる作品。

  • 久々のヒットかもしれない。じんわり心が温かくなる。号泣とか激しい感じではなく、優しく、心が撫でられる、そんな感じ。

    変人と噂される医者。でも本当は心がすごく優しくて、死にゆく患者にそっと寄り添えたり、友達を不器用ながらも一生懸命応援したり、必死に仮面で覆おうとしているけれども、その裏側は熱血さや真面目さが隠れていて、すごく共感が持てる。

    しかも!
    映画化されていて、妻のハル役は、宮崎あおいというではないですか!
    ・・・観たい。本気で、観たい。

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著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県の病院で地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は10年、本屋大賞第2位となり、11年に映画化。300万部を超えるベストセラーに。著書に『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『神様のカルテ0』『本を守ろうとする猫の話』『新章 神様のカルテ』などがある。

「2019年 『勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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