神様のカルテ

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862592

感想・レビュー・書評

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  • 久々のヒットかもしれない。じんわり心が温かくなる。号泣とか激しい感じではなく、優しく、心が撫でられる、そんな感じ。

    変人と噂される医者。でも本当は心がすごく優しくて、死にゆく患者にそっと寄り添えたり、友達を不器用ながらも一生懸命応援したり、必死に仮面で覆おうとしているけれども、その裏側は熱血さや真面目さが隠れていて、すごく共感が持てる。

    しかも!
    映画化されていて、妻のハル役は、宮崎あおいというではないですか!
    ・・・観たい。本気で、観たい。

  • 夏目漱石を敬愛する主人公 一止、しゃべり方はまさに漱石風。
    妻 榛名との会話のやりとりは、ほんわかしていて、なんか春風
    のように心地よい気持ちにさせられた。

    同じ御嶽荘に住む学士殿が地元に帰る際に、一止が伝えた言葉
    は、学士殿にとってかけがえのない言葉になり、読んでいて
    なんだか熱くさせられた。

    がん患者 安曇さんとも患者というよりは、一人の人間として
    接する一止の行動は、安曇さんとの信頼関係を築いた。そして
    死の恐怖を感じさせず、幸せいっぱいで死を迎えることができる
    ストーリーにはまさに感動。

    感動あり、ちょっぴり笑いあり、そして癒し系。
    全体的に心温まるストーリーであった。

  • 草枕に影響を受けたという一止の語り口が、私好みでした。
    文庫化、そして映画化ということで、帯にも写真がついていたから、余計に立体的に場面を想像しながら読みました。翔くん、あおいちゃんが一止でありハルでした、完全に。


    学士殿の門出の場面で描かれている桜の絵の描写が素敵すぎて、その表現が、鮮やか過ぎて、大分お気に入り。身震いしました。

    それにしても、色の名前ってほんとに趣がありますなあ。


    安曇さんのくだりは泣きました。ポロポロ涙が落ちてきて寂しいし悲しいけど温かい気持ちになった。

    本は、自分で体験していないことを、読むことで体験できるっていうけど、その通りで、私は安曇さんの死をもって感情が大きく揺れる体験をしました。凄いことだなぁ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「読むことで体験できる」
      それだけ世界に入り込むコトが出来たんだ、良かったですね。
      この話は、私も結構好きです(残念なコトに映画は観逃しまし...
      「読むことで体験できる」
      それだけ世界に入り込むコトが出来たんだ、良かったですね。
      この話は、私も結構好きです(残念なコトに映画は観逃しました)、そんな訳で早く2・3が文庫化されると嬉しいナ。。。
      2012/09/18
  • ありがちなお涙頂戴の類かなと思っていたのですが、
    妙にシュールな場面が多く、思わず笑ってしまう場面が多かったです。
    第1話はこれといった見せ場もなく、淡々と進んでいきます。
    第2話からはぐっと魅せる場面が多かったです。
    やはり安曇さんのところでは泣けました。

    ただ、愛しき細君のクセのある口調がどうしても受け入れられませんでした・・・
    (主人公の漱石調は全然気にならなかったのですが)

  • とっても優しくて力強い物語。
    登場人物のお互いを思いやる心に泣いてしまう。
    悲しかったり辛くて流す涙ではなくて、優しさにふれて胸の奥の方から溢れるような涙。

    この本からもらった優しい気持ちを周りの人に返していきたいと思う。

    • takanatsuさん
      「あるかもしれない、あったであろう話に、現実は甘くないと独り言を呟いていそう。。。」
      なるほど…。想像していませんでした。
      お医者さんほ...
      「あるかもしれない、あったであろう話に、現実は甘くないと独り言を呟いていそう。。。」
      なるほど…。想像していませんでした。
      お医者さんほどいろんな描かれ方をしている職業ってないかもしれません。
      その中にはこういうお医者さんに診てもらいたいと思うような理想像があって…うまく言えませんが、日々目の前のハードルは高くなっているのかもしれないですね。
      2014/04/30
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「お医者さんほどいろんな描かれ方を」
      生命、金、名誉、と色々なキーワードと結びつくからでしょうかねぇ?
      「日々目の前のハードルは」
      そ...
      「お医者さんほどいろんな描かれ方を」
      生命、金、名誉、と色々なキーワードと結びつくからでしょうかねぇ?
      「日々目の前のハードルは」
      そうですね、今ではセカンドオピニオンで、別の医者の見解を聞くのも普通になりましたから、シッカリしていないと「藪」の烙印が、、、
      2014/05/01
    • takanatsuさん
      「生命、金、名誉、と色々なキーワードと結びつくからでしょうかねぇ?」
      実際にお医者さんがいろんな事件やドラマを提供(というのも変ですが)し...
      「生命、金、名誉、と色々なキーワードと結びつくからでしょうかねぇ?」
      実際にお医者さんがいろんな事件やドラマを提供(というのも変ですが)してくれていますしね。
      素材としての力(というのも変ですが)がありますよね。
      どんなに描いても現実はさらに一歩リードしているというか…(いいことも悪いことも)
      「シッカリしていないと「藪」の烙印が、、、」
      結局お医者さんと患者さんの信頼関係が1番大切なんだろうなと思います。
      「先生がそういうんだから間違いないだろう」と思えるかどうかなんですよね。
      でもそれが1番難しいような気もするのですが。
      2014/05/02
  • 【再読】続編を読んだら振り返りたくなる症候群。こうやって読むと、みんな若い。
    病院の存在や、医療に従事される方の凄さがしみてくる。
    2019/5/21読了 2019年の31冊目

  • いい小説ですね。「漱石」「松本」と私には愛着のあるものが背景にあることもありますが、なにより医療モノとして暖かい処が良いです。最近は凄い医者の話が多いからね…。人を励ますセリフ、屋上でのやりとり…感動の場面が多いです。いい歳して結構泣いてしまいました。

  • 医療現場を描く物語だが、主人公が内科医ということもあり難しい手術を次々に成功させて行くようなマッチョなものではなく、患者や同僚の医師、看護士といった人たちとの交流を中心とした穏やかな物語である。地味ながら人物の魅力を描くことが巧みでそれぞれの登場人物が生き生きとして愛すべき人たちに見える。読後感が爽やかなものの、むしろ読み終えるのが少し寂しいような、このままこの物語を楽しんでいたいような気持ちにさせる物語。著者の次回作も期待したい。

  •  かなり以前に話題になっていたのに、まだ読んでなかったので、手に取りました。
     栗原一止は、地方都市の一般病院としては、相当大きい本庄病院に勤務する5年目の内科医。
     とにかく、毎日食事や睡眠が出来ないくらい忙しい毎日を送っている。
     それでも、暖かい患者さん達の笑顔や看護婦さん達とのやり取りに励まされながら、頑張っている。
     大学病院から、もっと高度な医療を学ばないか?とのお誘いが来ても、やっぱり忙しすぎるこの病院が好きな一止。
     そしてなにより、最愛の細君のハルさんの笑顔が素敵。
    その笑顔を見るだけで、元気になるのは納得。
     そんな素敵な笑顔が出来る自分になれたらいいなo(^∀^*)oと憧れます。
     この本の中で、PTCD(経皮経肝胆管ドレナージ)が出てきて、先日黄疸になった父のした手術だったので、びっくりしました(゚ノ∀`゚)゚。
    内視鏡手術で、膵臓が邪魔をしてやりにくい手術だという事で、しっかり成功して下さった先生に感謝しました。

  • 長野県の地方医療を支える若き医師、一止を中心とした物語。話口調は、夏目漱石の「吾輩は猫である」風。最初は違和感があったけど、一止の人柄もあり、だんだんと心地いい響きとなってくる。
    登場人物はみんな癖があるけど、温かい人たちばかり。作者は人を包み込む優しさがあって、人が好きなんだろうなと、少し羨ましくなった。身近にこんな人がいてほしい、自分もそうなりたい、と。
    日進月歩の世の中だけど、みんなが生き急ぐことはなくて、一度止まってみることも必要。「忙しい」とは「心を亡くす」と書きます。ぜひ多忙な方に一度立ち止まって、ゆっくりと読んでいただきたい一冊です。

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著者プロフィール

夏川草介(なつかわ そうすけ)
1978年、大阪府生まれの医師・小説家。信州大学医学部卒業後、医師として勤務。そのかたわら2009年に『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は第7回本屋大賞2位となり、2011年、2014年に深川栄洋監督、櫻井翔主演で映画化される代表作となった。

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