神様のカルテ

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862592

感想・レビュー・書評

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  • 地域医療と最先端医療の狭間で悩むドクタードリトル。
    「一止」(いちと)が主人公。

    大学病院に誘われて今のこの過酷な医療現場から逃げ出せる。
    と考えるのか?それとも地域医療だから出来る事を考えるのか。。

    人の死が常の職場。いちいち付き合って泣いてられない。などと口走るくせにいちいち落ち込む主人公。。
    ややこしい言葉使いや気難しい性格が話にエスプリを効かす。

    そして。。安曇さん。。。本当に本当に素敵な人。
    73歳。。末期癌。。。「大学病院は私のような人間を診る場所ではないと追い返されました。。私はどこへ行けばいいのでしょう。。。」

    涙が止まらなかった。。「先生の名前は「一」に「止」と書いて「正」と言う字になるのですね。この年になるまで知らなかった。一に止まると書いて正しいなんて。人は生きていると前へ前へとという気持ちばかり急いて、どんどん大切なものを置き去りにしていくのでしょう。本当に正しいものは一番初めにあるのかも知れませんね。。」

    気づかなかった事や気持ちを思い出させてくれる人。安曇さん。
    夏川さんの書くキャラクターって本当に素敵な人が多い。
    本当のお医者さんなんだこの方。。お医者さんで小説も書けるのか。。すごすぎだ。。

  • 医療小説というよりは、医者と患者の心の触れ合いを書いた物語。
    主人公が夏目漱石好きとあって、文体がやや古い口調だが、とても読みやすい。
     地域医療の人不足による過酷労働の悩み、救急医療、終末期医療、癌告知の問題など、重くなりがちなテーマを、そんなに暗くならずにあっさりと読み進められるように書いている。
     なかでも心優しい安曇さんのストーリーには泣けた。最期まで人を思いやる素晴らしい人生。
     命の意味について考えさせられた。読んだ後、優しい気持ちになれる。

  •  大学病院と地方の小さな病院の格差。医療の内容が違う。腕が悪いわけではないが大学病院とは距離がある内科医一止は自分の道をどう切り開くのか。ある程度の年齢になると,”自分の求めるもの,人から求められるもの”について葛藤することはあるよな~と。そして不覚にも安曇さんの手紙で泣いてしまった。ベストセラーになった本だけあった。2はどうなのだろうか?

  • 大きめなフォント。風通しのいい改行。
    ボリューム的にも、これじゃ大した内容書ききれないだろ。
    表紙もなんだか好かん。有川浩の本の表紙とイメージかぶるし。
    実際は別人物のようだが、あの絵じゃ、藤子不二雄ぐらいに区別つかないわ。
    って、これってモー娘のメンバー見分けがつかないっていうぐらい年齢が関係しているものかしら。

    と、不満いっぱーいだが、話題作だし一応読もう。
    あざとく、オタク感満載の文章なんじゃないの~?
    と、しぶしぶ読み始めて数ページ。

    止まらん!止まらんよ~!
    本好きの心をつかむ夏目漱石ネタ。
    酒好きの心をつかむ日本酒ネタ。
    良い感じに礼儀正しい人びと。
    良い感じに包容力ある人びと。
    悩みながらも誠意尽くして人びとに接する態度。
    うんうん、いいねいいね。
    イメージしやすい文章。人物に合ったセリフ。
    信州らしい。

    と、半分以上読んだけど、続き読みたいけど、あとは明日にしよう。

    で、次の日の出勤前。
    30分余裕できたから、読んじゃおう。
    失敗、失敗だよー、だめだよー、メイクしたのにー
    泣いちゃったよ。
    上向いて涙でないようにしたのに、ボロボロでるんだよ。
    あぁ、これバスのなかで読まないで良かったぁ

    私がまだ若く元気だったころに、これを読んでも
    白けたと思うが、ある程度の年齢になり
    自分を含め、生死に接したことがある身となると
    身につまされたり、そのことに関しての思想の再構築になったりしました。
    読んで良かったです。

    そういえば、これ映画化されたようですね。
    4~5割ぐらいの感動の本なら、映画化でそれ以上の感動を得られるかもしれないけど、感動の大きい本は映画化しても、それを超えることはできない。今までの経験上では。
    これはどうかな?
    宮崎あおいチャンはイメージにあってますね。
    桜井君は違う気がするなぁ


    ( ・_ゝ・)<生と死をほんわかとなおかつ真摯に伝える


    2010年本屋大賞2位

  • 薄くて軽くて、でもじんと心に残って。
    10代にはちょうどいいかも。
    映画も見てもいいかも。

    でも、文明堂のカステラを買ってきてくれる医師ってまだ会ったことないなぁ・・・

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「文明堂のカステラを買ってきてくれる医師」
      医師に何か買って貰える人って、配偶者や恋人くらいでしょ?←そんなツッコミは不要。。。
      私は、2の...
      「文明堂のカステラを買ってきてくれる医師」
      医師に何か買って貰える人って、配偶者や恋人くらいでしょ?←そんなツッコミは不要。。。
      私は、2の文庫を購入しました。もう暫くしたら読みます。。。
      2013/02/26
  • 映画もみてみたくなった。
    先生とその奥さんの関係がいい感じ。
    文学青年がうそついてたことがわかったところがぐぐっときた。
    肩書きとか学歴なんかじゃないんだよなぁ。
    早く2も読みたい。

  • 櫻井くんとあおいちゃんで映画化されるということで早速。
    前々から気になっていた"神様のカルテ"を読みました。
    地域医療と終末期医療がテーマの小説であります。

    医療をテーマにした小説として既に海堂尊作品を多く読んできましたが、
    この作品は田口・白鳥シリーズに代表される海堂作品のそれとは趣きが少々異なります。

    海堂作品が現代医療の問題を真っ正面から声高に批判しているのに対して、
    (時には登場人物に海堂先生の主張を代弁させるかのように)
    "神様のカルテ"では登場人物の心情や舞台である長野県の情景などが
    細かく丁寧に描写されているような気がしました。

    その描写が大切にされているからだと思うのですが、
    登場人物の気持ちに凄く感情移入してしまいましたし、
    主人公の患者が亡くなったときには(終末期医療がテーマですから、
    ある人物が亡くなる場面も出てきます)涙を流してしまいました。

    人物のキャラクターも本当に魅力的!
    主人公は文学オタク、漱石好きの内科医・一止。
    限界ギリギリの地域医療の中で奮闘し、時々に迷う事はあるけれど、
    何が自分にとって大切なのか、患者との関係性を自問自答しながら、
    成長していきます。

    そして、一止の愛する"細君"榛名。
    もう可愛すぎてたまりません(笑)
    映画主演の櫻井くんが「男の理想を集結したらハルさんになる」
    とインタビューで答えているのを雑誌で拝読しましたが、本当にその通り!
    また「ハルさんの気持ちを受け止められる器量が僕にはない(笑)」
    とも櫻井くんは答えていましたが、ほとんどの男性がそう思うんだろうなぁ。
    (勿論自分もその1人)

    その二人を取り巻く病院の医師、看護師、患者さん、同じアパートの男爵と学士さん、街の人々…。
    本当に皆が魅力的。

    読みおわった後にとても爽やかな気持ちになれる、良い小説に出会う事が出来ました。

    勢いで2も読みました。続く。

  • 2011/05/06購入・07/29読了

    友人に「きりゅが好きそう」と勧められた本。

    夏目漱石に影響を受けた主人公の口調が面白く読めました。
    最後のほうでの安曇さんのエピソードには、涙を流すほど感動。

    2011/6/28
    神様のカルテを読んでる。主人公が漱石を敬愛しているらしい。学童期から「草枕」を愛読し云々。「我が輩は猫である」を中学のころに読んでつまらんと思った私とは大違いだの。

    2011/7/4
    神様のカルテを読んでいる。細い三日月が空に浮かんでいる深夜に違和感を覚えた。細い三日月が出ているのは夕方か朝方じゃなかったっけ?

    神様のカルテなう。やっぱり細い三日月なのに深夜なのはおかしい。だから、ハルさんの下りは夢物語だ、というのは深読みだろうなぁ…。こんな細かいこと気にしてんの私くらいだろうな…

    神様のカルテなう。都合のいいように解釈をすると、三日月ではなく、月が雲に隠れている・・・となると、カシオペア座などの星々が見えるほどの天気の良さと矛盾してしまう。南の空は天気が悪いけど、北の空は天気が良い?でも「満面の星空」という描写があるから、やはり天気は良いのだ。

    ×満面の星空 ○満天の星空

    北斗七星やらカシオペア座やらの話をしているから、ひょっとしたら、北の景色は「満天の星空」だけれども、南の景色は山に遮られていて、だから月が細くなっているのかもしれない。そう思い込むことで自分を納得させる。

    だめだ松本平、盆地だ。 周りが山でいっぱいだ・・・あ、でも北と南はややひらけてるかな。東と西に山が集中しているから、細い三日月はきっと山に隠れたせいだ!そうだ!そうに違いない!納得!

    松本平 http://t.co/RJGBPrj

    2011/7/5
    そうだ、月食だったから、三日月なのに深夜二時なんだ!それなら納得だ!でも長野で月食は見られるのかしら

    2011/7/28
    バンザイ!

    2011/7/29
    感動してマジ泣きした。安曇さん…!

  • 悪くない…けれど、内容に深みがない、な。
    学士さま、安曇さんのエピソードがちょっと印象に残るくらい。
    この調子で「2」も淡々と書き切るならば、たいしたもんだ(笑)。

    決してけなしているワケではないが、褒めているワケでもない。

  • 悲しい話のはずなのに、なぜか心暖まるお話でした。
    主人公の患者への思いや、周りの人の存在、人の死…
    色々なことを考えさせられました。
    でも…ヘモグロビンが6以下になると命が危険、だと。
    じゃぁうちも、危機的状態だったのかと思うと怖くなる。

    すごく感動しました。
    映画も見たいです♪

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「じゃぁうちも、危機的状態」
      え?
      ご病気か何かだったのですか?←此処で、訊いたりする内容じゃないか。。。

      えっと「神様のカルテ」、気に入...
      「じゃぁうちも、危機的状態」
      え?
      ご病気か何かだったのですか?←此処で、訊いたりする内容じゃないか。。。

      えっと「神様のカルテ」、気に入ってます。でも文庫になっていない2と3は未読。早く文庫になって欲しい!
      2012/09/03
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著者プロフィール

夏川草介(なつかわ そうすけ)
1978年、大阪府生まれの医師・小説家。信州大学医学部卒業後、医師として勤務。そのかたわら2009年に『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は第7回本屋大賞2位となり、2011年、2014年に深川栄洋監督、櫻井翔主演で映画化される代表作となった。

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