神様のカルテ

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 8694
レビュー : 1596
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862592

感想・レビュー・書評

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  • 同僚に、「○○さんに、どうしても読んで欲しい。」と押しつけられました。
    ドラマ?映画?にもなっていた「神様のカルテ」です。

    医療に関する話と言う程度にしか、知りませんでした。
    迂闊にも通勤で読んで、涙腺が緩みっぱなし。こぼれなくて良かった。

    いきなり、夏目漱石風の語り口調で始まり、小難しくこねまわす表現が何だか面白かったのですが、物語が進むにつれ、その口調に合わせるような一止の性格が相まって、惹きこまれました。

    医師不足。地域医療。最新医療と看取る医療。

    自信が医師であるが故のリアルさと、時代設定を間違ったような言葉使いの“強さ”。
    本当に面白かった。

    そして、驚く事に「神様のカルテ」は夏川さんのデビュー作らしい。すごいですね。

    神様のカルテは、現在3巻まで。
    文庫にもなったし、これは自分の手元に残したい物語です。

    • だいさん
      >迂闊にも通勤で読んで、涙腺が緩みっぱなし。こぼれなくて良かった。

      オヤジの涙、清くて、よいかもしれないが、
      通勤電車には似合わない...
      >迂闊にも通勤で読んで、涙腺が緩みっぱなし。こぼれなくて良かった。

      オヤジの涙、清くて、よいかもしれないが、
      通勤電車には似合わないかも?
      2014/01/09
  • 夏目漱石を愛読する松本市の病院に勤務する内科医の話.
    地域医療が直面する厳しい現実の中に、心温まる患者とのやりとりや同僚とのやりとりにホッとする.
    高齢の入院患者の心の中に去来するものは、想像しがたいものがあるが、みなそれぞれにそれぞれの孤独を感じているのだろう.

  • 信州のとある町にある総合病院。
    医者が足りていなくて、とにかく大忙しの日々…。
    そこで働く勤務医栗原一止が主人公。

    医師が書いたというだけあって、病院の現状がとてもリアルに感じられた。
    寝る暇もないまま長時間の勤務、自分のプライベートのことを後回しにしてでも患者と生きる姿…。
    本当に医師ってすごい、の一言。
    でも、栗原先生のようにあたたかい医師に出会えることはなかなかないんじゃないかなー。
    とても素敵な先生やなと、文字を追うだけでほっこり。
    風変わりなところも、なんかいい。

    そして忘れちゃいけないのが、彼を支える奥さんハル。
    こんなふうにそれぞれが自立しつつ、支えあいながら生きていける夫婦って憧れる!

    途中出てくる下宿先の人々とのエピソードも心温まりました。

    ぜひ神様のカルテ2も読みたいです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「本当に医師ってすごい」
      この話は、じ~んとしますよね。
      1しか読んでないのですが、3が出たので、2が文庫になると思っています。早く読みたい...
      「本当に医師ってすごい」
      この話は、じ~んとしますよね。
      1しか読んでないのですが、3が出たので、2が文庫になると思っています。早く読みたい!
      2012/08/09
  • 実際に、地方病院で働いていたお医者さんが書いた本。

    本の形としては「小説」だけれども、実際の過酷な医療現場を体験している人が書いた文章なので、真剣に受け止めるべき内容。

    かといって重々し過ぎない文体なので、誰でも読みやすい。

    医者不足の日本で、特にこの問題が深刻な地方では、一人のお医者さんが睡眠もとらずにひたすら患者の診察・治療をする場面が多く存在する。
    想像し難くはないと思うが、睡眠不足と疲労で意識が朦朧とするお医者さんに「完璧な」医療を望むのは、正直酷な話のようにも思える。
    医者だって人間。神様ではない。
    そんな状態を放置しておいたら、患者のリスクが高まることも、言わずもがなである。

    今や、お医者さんは病気を治して当たり前。
    ひとつミスを犯すと、たちまち医者は「犯罪人」として扱われる。

    この作品は、医師不足からくる過酷な勤務現場にスポットを当てつつ、それでも地方の医療に尽くそうとする一人の医者の温かな物語である。

    終末期医療・孤独死などについても考えさせられる。

    最後におばあさんが主人公に宛てた手紙部分では、思わず涙してしまった。

    今、日本が抱える「医療崩壊」の問題をわかりやすく物語として描いている。それでいて、クスッと笑ってしまうような場面が所々散りばめられていたり、人情味溢れる印象的な登場人物によって、全体的に柔らかい作風となっている。

    これが現代医療の現状なのだということをこの作品を通して、多くの人の心に届いたことだと思う。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「医師不足からくる過酷な勤務現場」
      どうしたら解消出来るんでしょうね、、、
      「医師不足からくる過酷な勤務現場」
      どうしたら解消出来るんでしょうね、、、
      2013/07/04
  • 久々のヒットかもしれない。じんわり心が温かくなる。号泣とか激しい感じではなく、優しく、心が撫でられる、そんな感じ。

    変人と噂される医者。でも本当は心がすごく優しくて、死にゆく患者にそっと寄り添えたり、友達を不器用ながらも一生懸命応援したり、必死に仮面で覆おうとしているけれども、その裏側は熱血さや真面目さが隠れていて、すごく共感が持てる。

    しかも!
    映画化されていて、妻のハル役は、宮崎あおいというではないですか!
    ・・・観たい。本気で、観たい。

  • とっても優しくて力強い物語。
    登場人物のお互いを思いやる心に泣いてしまう。
    悲しかったり辛くて流す涙ではなくて、優しさにふれて胸の奥の方から溢れるような涙。

    この本からもらった優しい気持ちを周りの人に返していきたいと思う。

    • takanatsuさん
      「あるかもしれない、あったであろう話に、現実は甘くないと独り言を呟いていそう。。。」
      なるほど…。想像していませんでした。
      お医者さんほ...
      「あるかもしれない、あったであろう話に、現実は甘くないと独り言を呟いていそう。。。」
      なるほど…。想像していませんでした。
      お医者さんほどいろんな描かれ方をしている職業ってないかもしれません。
      その中にはこういうお医者さんに診てもらいたいと思うような理想像があって…うまく言えませんが、日々目の前のハードルは高くなっているのかもしれないですね。
      2014/04/30
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「お医者さんほどいろんな描かれ方を」
      生命、金、名誉、と色々なキーワードと結びつくからでしょうかねぇ?
      「日々目の前のハードルは」
      そ...
      「お医者さんほどいろんな描かれ方を」
      生命、金、名誉、と色々なキーワードと結びつくからでしょうかねぇ?
      「日々目の前のハードルは」
      そうですね、今ではセカンドオピニオンで、別の医者の見解を聞くのも普通になりましたから、シッカリしていないと「藪」の烙印が、、、
      2014/05/01
    • takanatsuさん
      「生命、金、名誉、と色々なキーワードと結びつくからでしょうかねぇ?」
      実際にお医者さんがいろんな事件やドラマを提供(というのも変ですが)し...
      「生命、金、名誉、と色々なキーワードと結びつくからでしょうかねぇ?」
      実際にお医者さんがいろんな事件やドラマを提供(というのも変ですが)してくれていますしね。
      素材としての力(というのも変ですが)がありますよね。
      どんなに描いても現実はさらに一歩リードしているというか…(いいことも悪いことも)
      「シッカリしていないと「藪」の烙印が、、、」
      結局お医者さんと患者さんの信頼関係が1番大切なんだろうなと思います。
      「先生がそういうんだから間違いないだろう」と思えるかどうかなんですよね。
      でもそれが1番難しいような気もするのですが。
      2014/05/02
  • いい小説ですね。「漱石」「松本」と私には愛着のあるものが背景にあることもありますが、なにより医療モノとして暖かい処が良いです。最近は凄い医者の話が多いからね…。人を励ますセリフ、屋上でのやりとり…感動の場面が多いです。いい歳して結構泣いてしまいました。

  • 長野県の地方医療を支える若き医師、一止を中心とした物語。話口調は、夏目漱石の「吾輩は猫である」風。最初は違和感があったけど、一止の人柄もあり、だんだんと心地いい響きとなってくる。
    登場人物はみんな癖があるけど、温かい人たちばかり。作者は人を包み込む優しさがあって、人が好きなんだろうなと、少し羨ましくなった。身近にこんな人がいてほしい、自分もそうなりたい、と。
    日進月歩の世の中だけど、みんなが生き急ぐことはなくて、一度止まってみることも必要。「忙しい」とは「心を亡くす」と書きます。ぜひ多忙な方に一度立ち止まって、ゆっくりと読んでいただきたい一冊です。

  • 本の帯に「優しい小説」や「泣けます」と書いてあり、今更ながら読みました。話は24時間365日診てくれる地方の病院で働くイチさんの話です。医療用語なども出てくるのですが、わかりやすく書かれているので想像しやすかったです。よくある医療小説かなと思って読み進めるうちに、急に涙が止まらなくなりました。帯に書いているように温かい涙です。イチさんを支えるハルさんも素敵です。大学病院で断られた患者さんを最後まで看取るイチさんと病院。こんな素敵な病院で最後を迎えることができる患者さんも幸せだなと思いました。

  • 読み始めてびっくりしたの。面白すぎて。

著者プロフィール

夏川草介(なつかわ そうすけ)
1978年、大阪府生まれの医師・小説家。信州大学医学部卒業後、医師として勤務。そのかたわら2009年に『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は第7回本屋大賞2位となり、2011年、2014年に深川栄洋監督、櫻井翔主演で映画化される代表作となった。

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