女ともだち

  • 小学館
3.08
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本棚登録 : 362
レビュー : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862714

感想・レビュー・書評

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  • 5人の女性作家によるアンソロジー。
    女ともだちがテーマになっています。

    角田光代「海まであとどのくらい?」
    井上荒野「野江さんと蒟蒻」
    栗田有起「その角を左にまがって」
    唯野未歩子「握られたくて」
    川上弘美「エイコちゃんのしっぽ」

    井上さんのは女ともだちっていうテーマから少しズレている気はしましたが、断トツで良かったです。ある意味ホラー。あとの話が霞んでしまうくらい強烈な印象を受けました。

    どの話も派遣社員の女性が出てきて、今の時代を象徴してるな〜と思いました。

  •  いまの女性たちを飾らず描いている角田さんのがよかった。
     荒野さんのもよかった。「美しい妻」とは印象が違った。また別の作品も読んでみようかと思う。

     女ともだち。永遠のテーマかも。

  • (2019/4/9読了)
    角田さんと川上さんがいたので借りてみた。井上さんは、自分勝手な事情から、読むことをやめているんだけど、これくらいならいいかなと。あとの二人は、アンソロジーでは読んだことがあるかもしれないけど、ご本人の本としては未読の作家さん。
    どの方も力のある作家さんなのでしょう。短編なのに、長編のような満足感がある。上手い作家さんは、短編を読めばわかると、どこかで仕入れた情報を私は信じてる。
    派遣で働いたことはないし、派遣さんと働いたのは遠い昔なので、そこらへんはよくわからないけど、どの話も目の付け所や表現、文章の組み立て方が素晴らしかった。
    星がひとつ少ないのは、やっぱり井上さんはまだ無理だと感じたから。

    (内容)
    女ともだちは、恋人よりも愛おしい。人気女性作家たちが書き下ろした、それぞれの“女ともだち”。

    人気女性作家による「派遣社員」作品集!
    角田光代、井上荒野、栗田有起、唯野未歩子、川上弘美さんら人気作家5人が描く「女ともだち」の物語。共通テーマは「派遣」。
    派遣先で出会った仲間たちの「その後」、派遣社員としてやって来た謎めいた人、30歳を迎えた派遣女子の「正念場」、憧れのキャリア社員の秘密を知った派遣、派遣先で知り合った男性から逃げた「あたし」……。
    5人5様の「職場と人間模様」が女性作家らしい繊細さと大胆さで魅力たっぷりに描かれた小説集。

    (目次)
    海まであとどれくらい? 角田光代 《以前の同僚5人組・駆け落ちのその後
    野江さんと蒟蒻 井上荒野 《不思議な契約社員の片思い?
    その角を左に曲がって 栗田有起 《やり手のアラフォー左側ばかりに問題が起こる
    握られたくて 唯野未歩子 《美人の29歳寿退社を目論む
    エイコちゃんのしっぽ 川上弘美 《少人数の派遣会社・契約先での怖い経験

  • 女ともだちって題名に惹かれて借りたけど、正直ハズレで全然面白くなかった。女ともだちより、派遣の日常って感じ。派遣は正社員より必死にならないとすぐに切られちゃうっていう切羽詰まった心境は凄く納得できるけど、(実際の私はそうだった)前の会社で派遣されてきた人は皆腰掛け的で、困難があるとすぐに辞めていったから本の描写との違いに違和感あった。
    本のタイトルにそぐわないと思った井上 荒野さんの「野江さんと蒟蒻」が最後一気に不気味さを増して、とても印象に残った。
    17/5/10

  • こういうのもいいな♪
    すきな作家さんたちが、同じテーマでの短編集。
    派遣社員さんで、女ともだち、の共通項。

  • 最近、所謂お局的な、妙に押しの強い事務員さんが異動になって、今まで専門職しかいなかった職場がざわついてる。派遣社員さんたちのこの小説はその事務員さん思い出しながら読んだ。
    事務職の人って、こんな感じで繋がってるんだなあ、と、不思議に納得。
    すごーく感動した作品はなかったけど、最近、ちょっとした、ニュースにも心がザワザワしてしまうので、このくらいの軽さの小説がちょうど良かった。

  • 2016.3.31読了
    久しぶりにアンソロジー。物足りなさはどうしてもあるけど、どれも好きだった。でもやっぱり好きなのは角田さん。この短さでも詰め込まれてる。(図書館)

  •  派遣社員として働く女性が主な登場人物であるアンソロジー。特に印象的だったのは、"人間にしっぽ"という非現実的なものをモチーフにしながら女性のリアルな気持ちの移り変わりを書いてくれる川上さんの作品と、"蒟蒻"という他愛もない食べ物を取り上げながら終始どことなく不穏な雰囲気に包まれていた井上さんの作品。憧れたり妬んだり甘えたり甘えられたりしながら仲を育む女ともだちってやっぱりいいなぁと改めて思えた一冊。

  • よかったのは唯野未歩子。みんなはいまいちって言ってたけど一番よかった。二番目は井上荒野。でも全体的に読んでも読まなくてもいいような、あとに残らない話だった。

  • 短編なので深く掘り下げてはいないがそれぞれ納得な物語

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著者プロフィール

角田光代(かくた みつよ)
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
1990年、「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。受賞歴として、1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を皮切りに、2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞をそれぞれ受賞している。
現在、小説現代長編新人賞、すばる文学賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞、松本清張賞の選考委員を務める。
代表作に『キッドナップ・ツアー』、『対岸の彼女』、『八日目の蝉』、『紙の月』がある。メディア化作も数多い。西原理恵子の自宅で生まれた猫、「トト」との日記ブログ、「トトほほ日記」が人気。

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