マザー

著者 :
  • 小学館
3.40
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本棚登録 : 118
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862783

作品紹介・あらすじ

そのソフトを使えば誰でも「理想の人物」を生み出せるという…。ストリートライブでおぼろげな記憶の中にいる「彼」を歌う佐川夏実。大学のサークルで世の中に流布する都市伝説を研究する伊神雄輝。二人の前に現れた奇妙なソフトによって、運命は大きく揺さぶられていく。

感想・レビュー・書評

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  • (本棚を見返していて)読んだはずなのに記憶が無い。バタフライ・エフェクトみたいな感じ?再読せんと。

  • あり得ない設定だけど、
    コワイといえば コワイ話。

    自分勝手なだけだと思うけど、
    自分にとっての『理想の人』を作って
    実際 その人は理想の人なんでしょうか?

    理想と現実って違うからいいものなのかもしれないですね。

    結末が 切ない。。。

  • あるかなしかの違和感から生まれた都市伝説がだんだん肉を帯びていく過程は魅力的だったものの、実在することを前提に話が進み出したあたりで「原因究明の可能な謎」になってしまい、スケールが小さくなった感あり。 

  • 最後の主人公の行動が、ちょっと理解できない、結末前まで楽しめたので良しとする。
    予想していた正体がハズレてしまった、思いもよらない正体だった
    最後に、悪人が出てこないから、世の中良くなってるんじゃないかな

  • 非情に秀逸ですな。ただラストが

  • なかなか良いと思う。

  • 人の意識が上塗りされて、かつてのその人とは別物になる。それが意図的に行われるシステムがあるとしたら……。
    不思議研究のサイトが真実に近づいている。歌手のnatsumiが魅力的だ。結末がなかなかいい。

  • 自分の理想の恋人が造れるというメールが送られきたら・・・。
    こんな出来すぎたことが本当に起こるとは思わないだろう。人物を書き換えてしまうなんて考えただけでも怖ろしい。本の中では綻びという言葉が出てくるが、ちょっと考えただけでも矛盾が生じる。特に霧島麻子。なんで福井県が実家なのか?家族の職業まで変わってしまうのか・・・?とか。途中から外間が怪しいと思ってましたがやっぱりでした(笑)全体的には面白かったが煮詰めが足りないかな。

  • 夏実は、はっきりしない彼氏の記憶の断片に悩まされていた。一方、伊神は大学のサークル「都市伝説研究会」で、イレイザーヘッドを調べるうちに、部員の宮地からの情報で夏実の存在を知ることに。

  • そういや、平山氏って怪談系書いてた事があったんじゃ…。
    都市伝説話から、話の輪を広げて、割と鬼気迫る大ボラに。
    オチがちゃんと救われるのが好。

    つーか、一番怪しい人がもっとも得して終わってるのは、それでいいのか!?
    結局、起こってしまった現象をなかったことには出来なかったっていうのが、上手い。

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著者プロフィール

平山瑞穂(ひらやま・みずほ)
小説家。1968年、東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。2004年に『ラス・マンチャス通信』(角川文庫)が第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。著作には、『忘れないと誓ったぼくがいた』(新潮文庫)、『あの日の僕らにさよなら』(新潮文庫)、『シュガーな俺』(世界文化社)、『プロトコル』(実業之日本社文庫)、『マザー』(小学館文庫)、『四月、不浄の塔の下で二人は』(中央公論新社)、『午前四時の殺意』(幻冬舎文庫)、『ドクダミと桜』(新潮文庫)、『さもなくば黙れ』(論創社)など多数。評論に『愛ゆえの反ハルキスト宣言』(皓星社)、エッセイに『エンタメ小説家の失敗学』(光文社新書)など。

「2023年 『近くて遠いままの国 極私的日韓関係史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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