- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093862844
感想・レビュー・書評
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表紙の絵のふんわりした優しいタッチや色使いに惹かれて読んでみました。
若い女性パティシエ(パティシエ―ル)である主人公の小麦が、不治の病と闘いながら夢であるケーキ屋さんを開くお話。
内容を気にせず読みはじめましたが…不治の病の題材は辛すぎて読めないかもと、途中で不安に思いました。でもファンタジー要素でふんわりと包まれていたので、辛くなりすぎずに読めました。何気なく手に取った本でしたが、何かに導かれて読んだようにも感じてしまいました…!
表紙の絵のように優しくてあたたかい読後感の本で、ふんわり心に残りました。
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チーニャさん、こちらでもこんばんは(^^)/
この作品、読んでくださったんですね!
私もこの作品、すごく読んで心に残っています。
...チーニャさん、こちらでもこんばんは(^^)/
この作品、読んでくださったんですね!
私もこの作品、すごく読んで心に残っています。
チーニャさんは、この作品の表紙に惹かれたんですよね!
文庫版だとまた違った表紙なんですよ(^^)
文庫版の表紙もまたちょっと素敵で、
私がこの作品を読みたいと思ったのは
文庫版の表紙に惹かれてのことでした。
きっかけはどうあれ、読んでみて
一番印象的なのは、ラストで、
なんかその光景がフランダースの犬みたいな…
涙を誘うラストで、切ないけどあったかい気持ちになりました(^^)2023/01/08 -
かなさん、コメントありがとうございます(^^)
そういわれればそうですね!!
フランダースの犬のようなラストでした…
切ないけれどあったかい...かなさん、コメントありがとうございます(^^)
そういわれればそうですね!!
フランダースの犬のようなラストでした…
切ないけれどあったかい、そんな美しさのある内容でした。
文庫版の表紙も素敵で、かなさんは惹かれたとの事…今度みてみますね♪
かなさん、ありがとうございました(*´▽`*)2023/01/08
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パティシエールの小麦は、母と一緒に自身のケーキ屋さんを開くという夢を叶えるため東京で頑張ってきたが、癌に冒されさらに再発の宣告を受けたことで、「このままでは終われない」と一念発起し、故郷でケーキ屋をオープンさせることになる…。経営はうまくいかずまた病魔も確実に小麦の身体を蝕んでいく…また甥の叶夢は、天使になるために頑張っているレイが見えると言いだし…。
ひたむきに頑張る小麦の姿とそれを支える家族や従業員の様子に心打たれました。また天使になりたいと頑張っているとレイのことを話す叶夢…そんなことはないと打ち消さずに一緒に応援するようになる家族の姿にも、あったかい気持ちにさせられました。ラストはなんとも切ない気持ちになりましたが、すごくキレイな情景を思い描くことができました。読めてよかった作品です。-
チーニャさん、こちらにコメントまで
ありがとうございます(^^)
チーニャさんが途中読むのが
つらくなってしまった気持ちも分かりま...チーニャさん、こちらにコメントまで
ありがとうございます(^^)
チーニャさんが途中読むのが
つらくなってしまった気持ちも分かります。
私の父も癌で他界しているから…もうかなり前だし
だから、時間が経つとさみしさも癒やされます…。
それにそう、父もこうして天国に旅立ったのかな…
今はそんな風にも思えるんですよ。
あぁ…しんみりしちゃいましたね(汗)
チーニャさんも辛くとも、時間が悲しみを癒やしてくれます。
だから、元気を出していきましょうね!
いろんな本を読んで気分転換しながら、
時々コメントを通してこれからもお話ししましょうね(^^)2023/01/08 -
かなさん、ありがとうございます。
かなさんも…そうだったんですね。
辛いことコメントさせてしまいましたね、ごめんなさい。
わかりました。ま...かなさん、ありがとうございます。
かなさんも…そうだったんですね。
辛いことコメントさせてしまいましたね、ごめんなさい。
わかりました。また…どうぞよろしくお願いします!!
「人生は、ニャンとかなる!!」も読みましたよ。元気が出ました。
ありがとうございます~(^ー^)2023/01/08 -
チーニャさん、かえってごめんなさいね…
本当にもう何年も前のことだから…
そんなにお返事するのも辛くないんですよ!
だからこそ、時間が...チーニャさん、かえってごめんなさいね…
本当にもう何年も前のことだから…
そんなにお返事するのも辛くないんですよ!
だからこそ、時間が必ずチーニャさんを癒やしてくれるはず、
そう思ったらつい話してしまいましたが、
だから気になさらずに、ね(^^)
チーニャさん、「人生は、ニャンとかある!!」読まれたんですね!!
嬉しいなぁ~また、伺いますっ(^^)
2023/01/08
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大切な人を失う事は、
哀しみ以外の何でもない
と、信じていた頃は
『フランダースの犬』の主人公ネロは
(かわいそう…)な子でしか無かった。
あの時、流した涙は
単純に不幸な死に対する抗議の様なものであった、と思う。
『つばさものがたり』の主人公小麦ちゃんは若くして不治の病に侵されてしまった。
パティシエとして懸命に働く彼女ではあったが、その命は風前の灯。息も絶え絶えで体は限界なはずなのに、何故か眩しいほどの強い光を放っている。
彼女が放つ柔らかい光は、
どこまでもどこまでも拡散してゆき、彼女を見守る人だけじゃなく、異世界のもの、果ては私が手にしているこの本までも、を包み込み、
私は何故か
ネロが死の間際に見たルーベンスの絵を照らした光の本当の正体を見た様な気がした。
あの光は、
死に打ち勝つ光。
いや、勝ち負けじゃないか。
読後感じたこの満ち足りた気持は、勝利して得た満足感とは、全く違うものだったから。 -
よかったです。すごく良かった。
病に侵されながらも、最後までパティシエとして限界まで働く小麦ちゃん。
小麦ちゃんのお話もよかったけど、それよりも私は天使を見ることができる叶夢くんと、天使と妖精のハーフである「レイ」とのお話が好き。
天使が見える叶夢くん、父、代二郎はなかなか受け入れられなかったけど、「レイ」のエンジェルテストのコーチをすることで、叶夢との絆を深めていく。
エンジェルテストのとき、叶夢にしか「レイ」は見れないのだけど、代二郎、小麦が必死になって応援してるのがよかった。
最後、「レイ」が小麦ちゃんを迎えに来た時、涙がとまらなかった。
叶夢くん、純粋で心のきれいな優しい子。
この本を読んで、叶夢くんに私の心まできれいにしてもらった、そんな気分にさせてくれる素敵な本でした。-
noboさ~ん!うれしいです、noboさんもこの本を好きになってくれて♪
絵に描いたようなハッピーエンドじゃないし
天使が出てきても、小麦...noboさ~ん!うれしいです、noboさんもこの本を好きになってくれて♪
絵に描いたようなハッピーエンドじゃないし
天使が出てきても、小麦の病気が治るというような劇的な奇跡は起こらないけれど
奇跡なんか起こせないレイが、小さな翼で懸命に飛ぶ練習をしたり
それを叶夢が大人たちまで巻き込んで必死に応援したり
そういうエピソードがとても素敵で、大好きでした!
毒舌天使なのに、ちゃんと小麦との約束を守って
最後の瞬間に間に合わせて小麦を迎えにきたレイに、私も泣かされました。
同じ時期に、同じ本を、素敵と言ってくださって、
ほんとに感激です!ありがとうございます(*'-')フフ♪2012/10/02 -
まろんさんのお勧めもあったし、わくわくしながら時間も忘れて読みふけってました。おかげで寝不足になりましたが・・(笑)
でも眠たさを感じさせな...まろんさんのお勧めもあったし、わくわくしながら時間も忘れて読みふけってました。おかげで寝不足になりましたが・・(笑)
でも眠たさを感じさせないくらい素敵な本でした。
私も、自分が「レイ」を見れてるような幸せな気分をあじわえました。
ほんとに、同じ時期に、同じ本に感動できるっていいですね♪2012/10/02 -
2012/10/27
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これまで読んだことのない世界観のお話でした。
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浮世離れしていると言われようと、いい歳して甘すぎると言われようと
好きにならずにいられない、この物語。
古書店で買った本の中に挟まっていた栞に印刷された
書籍広告をきっかけに手に取った本なのですが、
栞をはさんだまま売りに出してくれた誰かに「ありがとう!!」と最敬礼したいほど♪
天使が見えるだけではなく、会話までできてしまうはにかみ屋の少年、叶夢(かなむ)。
人間のおいしいオーラを食べるくせに、叶夢以外の人間には毒舌をふるい
りっぱな天使になるために飛ぶ練習に余念のない、天使と妖精のハーフのレイ。
「オーラがくさい」とこきおろされながらも、自分の目には見えないレイに
小さな翼で遠くまで飛ぶための練習メニューを準備し、コーチする代二郎。
軒先で天使が羽を休めるパティスリー。
ヒロイン小麦が病をおして完成させる、ホワイトチョコレートの翼に
サイコロ状のシフォンケーキが詰められた、ファボリ・ダンジュ(天使のお気に入り)
森の中の野原で行われる、レイの「エンジェルテスト」につきあい
叶夢の実況中継を聞きながら、見えないレイを声を枯らして応援する大人たち。
「ファンタジーなんて」と見下す人にはけっして読んでほしくないし
ただの「泣ける話」と一括りにしてほしくない、
私の好きなものがいっぱい詰まった、
小麦の作るファボリ・ダンジュのような物語です。-
「クローズノート」を読んで、雫井さんが気になり、今までサスペンスしかないのかな??と思ってた自分が恥ずかしい・・・で、ふと古本屋で「つばさも...「クローズノート」を読んで、雫井さんが気になり、今までサスペンスしかないのかな??と思ってた自分が恥ずかしい・・・で、ふと古本屋で「つばさものがたり」の表紙が目にとまり買わずにいられずに即購入。
次の出番を待っていたところで、まろんさんのレビュー!!早速読みますね。
同時期にまろんさんと同じ本を手にしていたなんてうれしいな♪2012/09/28 -
おお!noboさんも今、この本が手元にあるだなんて、またまたうれしい奇跡です♪
レビューにもちょこっと書きましたが、この本とめぐり合わせてく...おお!noboさんも今、この本が手元にあるだなんて、またまたうれしい奇跡です♪
レビューにもちょこっと書きましたが、この本とめぐり合わせてくれたのは
古書店で105円で買った『ちょんまげぷりん2』にはさまっていた、小学館の栞だったのです。
この『つばさものがたり』、ヒロインは小麦で、もちろん小麦の物語も胸打たれるのだけれど
小麦の甥の叶夢と、天使をめざすレイのエピソードが、信じられないくらい私好みだったので
noboさんも気に入ってくださるといいなぁ♪
レビュー楽しみにしていますね(*'-')フフ♪2012/09/29
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亡き父の夢「小さなケーキ屋を開いて一緒にやる」を叶える為、
東京の名洋菓子店で修業をしていた君川小麦。
小麦は、自分の身体に重い秘密を抱えたまま
故郷・北伊豆で、家族とケーキ屋を開いた。
しかし、甥の叶夢からは「ここは流行しないよ」と謎の一言。
その通り、店は瞬く間に行き詰ってしまう…。
自分の命が限られた時、残された人生をどう生きるのか…。
小麦は23歳で乳癌となり、26歳で再発・転移…。
家族にも事情を打ち明けず、一人で抱え・悩み・苦しみ…頑張る。
そして、家族の夢であったケーキ屋を開く。
強いよ。本当に強い!そして、その姿が痛々しかった。
天使の『レイ』が見えると言う甥の叶夢。
叶夢の言葉を誰もが半信半疑だったけれども、
周りの人々が徐々に信じていってるのも微笑ましかった。
レイのエンジェルテストの為のトレーニングの指導をする父・代二郎
レイが頑張ってるからと、応援すべく自分も頑張る叶夢。
暗くなりがちな物語のなかで、この叶夢とレイの存在が、
とっても大きく、優しいものにしてくれてる。
一度は力尽きてしまった小麦だが、このままでは終わりたくない!
後、どれ位生きていられるかわからないけれど、
自分のケーキを作りたいと頑張る小麦。
夢を達成する事が出来た。
叶夢や天使のレイの助言や家族の支えがあったからこそ出来たんだね。
とっても、とっても素敵な家族だった。
最初から素敵な家族だったけど、小麦の病がわかってから
その家族の愛が本当に素晴らしかった。
天使のレイがいるから…奇跡を期待したけれど…。
切なさと、心に残る温かさ、優しさがジワーッと、胸に広がりました。
天使がいるといいなぁ…。 -
評価が高かったので読んだが、私はあまり共感も感動もせず…。レイの存在が中途半端。天使のレイを叶夢の空想としないなら、もう少しファンタジーでも良かったし、最初の店をあんな感じで無理して始めたのも、なんで??って思うし、主人公を治らない病気にしてまで描く内容なのかなぁという感想。
道恵がパティシエになる訳?中川君任せ?いろいろ詰め込み、回収しきれず…な物語に思えた。 -
本当に素敵な本だった。読みと終わって、涙がたくさん出た。
小麦、代二郎、叶夢、レオ、お母さん、道恵、みんな素敵な人たちばかりだった。面白くて読み止まらなかったし、とても胸がいっぱい。
レオのところが面白くて声を出して笑ったし、途中も何度か涙してしまう場面があった。本当に面白かった。小麦の優しい人柄がとても好き。代二郎の口は悪いけど根が温かいような、優しいような人柄もとても好きだし、叶夢くんの優しさというか、優しさがとても好きだった。
天使と妖精のくだりなど、ほんと面白かった! -
登場人物がみんな優しさ溢れる人達で、悲しい状況でありながらも、心が温かくなった。
ただ、小麦が最初のお店を家族に詳しく相談もせずに始めたあたりが、どうにもしっくりこなくて、感情移入しづらかった。 -
なんかふわっと柔らかいシフォンケーキのような物語。
半分天使が見える不思議な少年とその家族の話なのか(しかもキラキラネームやし…)と思いきや、その叔母に当たるパティシエール小麦ちゃんの切ないほど必死な思いの詰まったお話でした。
翼が小さく空を飛べない天使といっしょに
叶くんも小麦もみんなみんながんばっていく。
すぐには飛べないけど、基礎体力や筋力をつけて、イメージを広げて
少しずつ少しずつ距離を伸ばして、コツをつかめば一気に飛躍できる。
自転車と持久走とか例がわかりやすい。
そうなんだよね、積み重ねって大事だよね。
小麦ちゃんの回りの人もみんなそれぞれの翼を育てていく様子がいいなぁ。
道恵の決断は、わたしもまだ何か始められる気がしてうれしい。
主人公が不治の病で余命が限られている、にしては
闘病の苦しさや死への恐怖を描くのではなく、夢を叶える姿を明るく見せてくれたのはなんかいいなぁと思いました。
ファボリ・ダンジュ食べてみたい。-
妖精じゃなくて、ちゃんとした天使になりたいんだー!と
一生懸命飛ぶ練習をする天使、というのが素敵でした。
大好きな物語です。
そして私も、フ...妖精じゃなくて、ちゃんとした天使になりたいんだー!と
一生懸命飛ぶ練習をする天使、というのが素敵でした。
大好きな物語です。
そして私も、ファボリ・ダンジュを食べてみたくてたまりません♪2013/01/07 -
確か、まろんさんのレビューを見てこの本読んだんですよー。
ありがとうございました。
ステキなお話でしたよね。確か、まろんさんのレビューを見てこの本読んだんですよー。
ありがとうございました。
ステキなお話でしたよね。2013/01/08
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小麦の苦悩や夢がとても丁寧に描かれています。叶夢とレイの存在は最初は戸惑いますが、登場人物と同じように読み進めるうちにしっくりきます。とてもいい役割を果たしてくれます。死を前にして果たす夢。難しい問題です。周りにも多大な影響をもたらしますが、この本を読むとこれでいいと思いました。後半は涙が止まらない展開でした。大好き度❤️❤️❤️
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思った通りのストーリー展開で
思った通りの結末ですが、
それが物凄く、いい。
誰もが必ず持っているその人自身の「使命」や「夢」や「命」を
その人なりの持てる力で燃やし尽くすこと、それが大事。
読んでいて心が浄化されました。
小麦を囲む家族の温かさがこころに沁みる。
ADHD症候群についてもホントに何気なく自然に綴られていて
こういう子いたよな、でもそれも「普通」だったよなーと
一人あるあるしてました。
私のオーラも美味しいといいなー。 -
読み終わって、つばさものがたりっていうタイトルの良さをしみじみ感じました。みんなそれぞれがつばさ持ってるんだなぁ。叶えたい想いがあって、自分で努力して飛べるようになる過程をうまく描いていて、とても気持ちのいい作品です。展開は読めるんだけれども、臨場感があり、かなり好みの世界観に涙腺ゆるみまくりました。レイも叶夢(名前がベタだけどこれが効いてる)もそばにいたら可愛いだろうな。クローズドノートも大好きですが、こちらはレイが印象深いし、時が経っても忘れない本になりました。
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メルヘンなんじゃないかと半信半疑で読み進めましたが、正直面白かったです。
信じられない奇跡が起きたりしないかと、ヒヤヒヤしながら、でもそんな事を期待したりして、感情移入出来る世界観。
確か犯人に告ぐ、は10年以上前に読んだはずだけど、全然作風が違うんだなぁ、と。
物語に出て来る人が、皆んな素敵な人なんだけど、自分が同じ環境なら、絶対こんなふうには振る舞えないなぁ、と自己嫌悪に陥るのが、自分自身のダメさ加減が思い起こされて、それが残念。 -
参ったな…泣けて仕方ない。
出てくる人たちが、みんな暖かくて優しくて強い。
自分は親なのでどうしても母目線で読んでしまい、涙腺崩壊です。お母さんの強さが本当に悲しい。
人生は長さではなく中身なんだとわかってはいるけれど、あまりにも切ない。
切ないけれど、とても美しいお話でした。 -
東京でパティシエとして働きながらも、実はがんに犯され、それを周りに隠しながら過ごす小麦という女性、小麦の兄・代二郎の息子で天使が見える叶夢を中心に、洋菓子店を地元で家族と共に開いていく物語。
お店が出来るまで~できてからの流れに沿って、母親、代二郎、代二郎の嫁の道恵、家族それぞれの想いや絆が深まっていく過程の書き方が、とてもリアルでよかったとおもった。
こういうのが家族愛なんだろうなと。
叶夢と叶夢にだけ見える天使のレイとの会話に始めは父の代二郎も困惑し息子を病気なのではと思うほどだったが、そのことがきっかけで次第に親子としての愛情を深めていく姿も心があたたかくなった
終盤は、もう結末はわかっているけど読んでいて涙がとまりませんでした(笑)なぜ天使がでてきたのかもそういうことだったのかと。
だけどわたしは、代二郎が小麦について最期に思ったところ、いちばん涙がとまりませんでした
妹を想う兄の愛情のみがそこにあると感じてしまいました
ありそうで、なかなかない家族愛について書かれている一冊です -
病気を抱えながら自分の夢を追いかける主人公。天使が見えるという少年。その2人を見守るまわりの人たち。家族の大切さを思い出しました。悲しい最後だけど僕には光が見えました。
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パティシエとして一本立ちしようとする若い女性を襲う病魔。
家族の暖かさに支えられ、店を出しますが…
君川小麦は、故郷に戻って店を出すことにした。
人気店「ハルタ」で修行してきた小麦。
都心でスーシェフになる道もあったのだが、3年前に乳ガンを発症し、健康上の不安を抱えていたのだ。
母と小さなお菓子屋でも出そうというのが亡き父の夢だった。
母の元気なうちに一緒に店をやろうと決意。
兄の代二郎の妻・道恵も協力してくれることになる。
幼い子がいる道恵は販売の手伝いをするぐらいの軽い気持ちでいたので、真剣にケーキ作りを仕込まれることになって驚くのだが。
賃料が割安だった店は次々に代替わりしていて、実は場所が良くないらしかった。
師匠の春田は店を覗きに来て、これでは売れ行きが伸びないだろうと厳しく忠告をして帰る。
ハルタのレシピで得意なケーキを作っても良いと許されたのだが。
小麦は体調を崩していて、味覚も厳密ではなくなっていた。
一度は諦めて閉店しようとし、気落ちしてしまうが…
店を出す具体的な努力と苦闘。
お菓子作りのアイデアや苦心も面白いですが、もう一つファンタジックな要素があり、不思議な味わいを醸し出しています。
兄夫婦の一人息子・叶夢はいささか変わっていて、友達が出来ない。
天使が見えると幼い頃から口にしていて、天使のレイが唯一の友達。話が次第に具体性を帯びてくる。
レイがこの店の場所は良くないと言っているという話を信じるようになる小麦。
新しい場所を探すことに。
天使のお気に入りという意味の「ファボリ・ダンジュ」という店にして、その名前の新作ケーキを考案するのです。
レイはまだ天使になるか妖精になるかわからない、テストで飛ぶ成績によって道が分かれるのだという…
最初はとても信じられずに困惑していた代二郎だったが、いつの間にか目には見えない天使のレイに、飛ぶ指導をすることに。
ひらがなのタイトルどおりの優しい雰囲気。
ちょっと哀しいけれど、読後感も良いです。-
叶夢にしか見えないレイを、周りの大人たちがだんだん受け入れ始めるにつれ
どん底だったケーキ屋さんが持ち直し、
レイがテストに合格して、上手に...叶夢にしか見えないレイを、周りの大人たちがだんだん受け入れ始めるにつれ
どん底だったケーキ屋さんが持ち直し、
レイがテストに合格して、上手に飛べるようになるにつれ
小麦の夢もはばたいていく、というのが素敵でしたね。
「オーラがくさい」とまで言われながらも
目には見えないレイのトレーニングを引き受け、
テストの日には大声で応援する代二郎が、いい味出してました♪
それにしても、ファボリ・ダンジュ、おいしそうでしたね~(*'-')フフ♪2012/11/08 -
まろんさん、
雰囲気の良いお話でしたよね~!
まろんさんのレビューで読んでみました、実は♪
それぞれの立場や思いがいろいろ違ってい...まろんさん、
雰囲気の良いお話でしたよね~!
まろんさんのレビューで読んでみました、実は♪
それぞれの立場や思いがいろいろ違っているのを自然に描きながら、叶夢の言っていることを皆が信じるようになっていく…
小麦のオーラが美味しいとレイに言われたり、テストの日に小麦が元気になったりして、ほのぼのしました。
代二郎の現実味のあるキャラが「オーラがくさい」なんて言われながら、だんだん立つ瀬を見いだしていくのもホント、いい味出してました!
ファボリ・ダンジュ、誰か作ってくれないかしら~♪♪♪2012/11/09
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犯人に告ぐ」等、犯罪を扱うことの多かった作者にしては珍しくファンタジーである。残り少ない人生を自分の夢に賭ける主人公の姿が物語の核であり、核の部分では著者の筆力も発揮されているのだが、物語に個性と彩りを添えるはずの甥っ子と天使の会話や天使から派生する一連のファンタジックな描写でどうしても鼻白んでしまい、今ひとつ楽しめなかった。こうした設定をすんなり受け入れられる感性の持ち主なら素直に感動できるのかもしれない。
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天使の見える叶夢君。お父さんの代二郎の不器用な優しさや母の道恵の真面目さ、代二郎の妹の小麦の真摯さ。ケーキ屋さんを開くという夢と、病気との闘い。想いテーマを扱いながらも、暗くならずとても面白かった。お店を手伝うことになる中川君がとってもいい味出していた。
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小麦がガンに蝕まれて、亡くなるのは、つらい。私も四年前に肺がんの手術をし、毎年脳と骨への転移の有無の検査をしています。叶夢君の成長が、嬉しかった。
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なんだか、とても読み心地よい物語でした。
途中で出てくる、「なんて優しいんだろう」と言う一言に、とても心奪われてしまいました。
そして、美味しいケーキが食べたくなっちゃいました。 -
いつもみんなの期待を背負って、自分の気持ちを二の次にして頑張ってきた小麦さんが、自分の本当の思いを周囲に伝えて行動できたシーンは、自分も一歩踏み出したいという気持ちを持たせてくれました。
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とても切ない、でも何かホッとするストーリーだった。とても綺麗な文章だなぁと、感心り
雫井さん、「犯人に告ぐ」「望み」、、、毎回、全然違うストーリーで、すごい!
良かったですよね〜\(^o^)/
地区センターで本が借りられたりするのとか、電子書籍とか…
いろいろ…………...
良かったですよね〜\(^o^)/
地区センターで本が借りられたりするのとか、電子書籍とか…
いろいろ……………w
こちらの地区には地区センターなど無くて…(๑•́ ₃ •̀๑)
田舎なので仕方ない…(笑)
なおなおさん、ヒボさん羨ましい、イーナ〜☆
機会があれば、
いつか、きっと、そのうちに...です(笑)
読んで損はさせない作品だと思いますよ~
機会があれば、
いつか、きっと、そのうちに...です(笑)
読んで損はさせない作品だと思いますよ~
単身赴任で一時的に大都会にいる恩恵です^^;
そして何よりなおなおさんのアドバイスとかなさん、チーニャさんの...
単身赴任で一時的に大都会にいる恩恵です^^;
そして何よりなおなおさんのアドバイスとかなさん、チーニャさんのおかげで本書と出会えました☆
感謝(ㅅ´꒳` )