神様のカルテ (2)

著者 :
  • 小学館
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レビュー : 1040
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862868

作品紹介・あらすじ

信州にある「24時間、365日対応」の病院では、今日も奇蹟が起きる。「一止とハルさん」の新たな物語。

感想・レビュー・書評

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  • 栗原一止が勤める本庄病院に、学生時代共に過ごした友人 進藤辰也が赴任してきた。成績優秀、志高く常に仕事に真摯だったはずの彼は、患者を放って早々帰宅するドライな医師になっていて…

    「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である」かつてこの言葉を胸に刻み合った友人の変貌に驚き、原因を探ろうとする一止ですが…

    モンスターペーシェントなど患者側の問題や、人手不足による過労…医師の労働事情は現在でもあまり改善されていないし、ハードワークの科では他科に比べ、10年も寿命が短いという説もあります。「医者の不養生」の言葉通り、40代の働き盛りに亡くなった方もいます。

    真摯に仕事に打ち込むほど、家庭を顧みることも難しく、自身の健康すら損ねてしまう現実。

    共に長い時を過ごした夫婦のあたたかな最期の時間、大切な人を亡くす堪え難い寂しさ。

    それでも夫婦っていいなぁ、家族はあたたかいな…
    泣いてしまいました。

  • とても読みやすい本で、一気に読みました。
    私個人としては1巻よりもこちらの方が好き。
    人として「どう生きるか」というのと同じぐらい「どう死ぬか」ということも大事なこと。そんなことを静かにじんわりと感じながら読める本でした。

  • 1も読んだが、断然2のほうがいい。

    亡くなった奥さんに木曾節を謡うところや、古狐先生と千代夫人の話など、泣けて泣けて仕方なかった。
    ただ、奥さんのトヨさんが亡くなった2時間後にご主人のマゴさんも亡くなってしまうーというのは、ありえないことではないがちょっとやりすぎかな…とは思った。

  • 夢中で読み進めても、読み終わったあとには、何も残らないことがある。
    むしろ大抵の場合は、何も残らない。
    面白い話と思った話は、あとになっても粗筋が輪郭として残ることがある。ただ、そういう本を再び読み返したいと思うことはない。

    時々、話の内容は忘れてしまっても、そのときの感情の揺れが記憶として残ることがある。そんな本は、またいつか手に取りたいと思う。

    この本は、そういう類の本だと思う。

  • 色々と考えさせられるお話でした。
    医師も、医師である前に1人の人間、本当にそう思います。人の命を預かるという仕事柄、どんな時でもかけつけて激務をこなすのが当然と思われがちですが、そのために自分の時間や家族との時間を犠牲にしているんだということを忘れちゃいけないと思う。自分で選んだ仕事なんだから仕方ないだろうという人もいるかもしれないけど…。
    医師のそういう部分や人の命について、深い部分のことがするりと心の中に入ってくる文章で、読んでいて何度も涙しました。
    ハルさんにせよ、千代さんにせよ、あんなにできた奥さんは滅多にいないと思いますが、ああいう奥さんがいると旦那さんはここぞという時に救われるのかもしれません。理想ですねー。

  • またもや、泣かされてしまった。
    休日に、一日であっという間に読んでしまえるほど読みやすいのに
    色々考えさせられる。
    まぁ、病院という場所のせいもあるが、
    人間には誰にでも人生のラストには<死>があるということを
    思い知らされる。
    しかも、病気や事故などで想像もつかないほど、
    あっけなく幕を閉じることも少なくない。
    一年前にはあんなに元気だったのに、もうこの世にいないとか・・・
    そんなことを立て続けに経験した自分にとっては、痛い話が目白押しだ。
    だから、胸が痛くなることもあるが、
    こういう作品を定期的に自分の中に取り入れて、
    忘れないようにしたいなと思う。


    春から初夏にかけて、季節を代表する花が咲いては散っていく様が
    そんな、まるで人の人生のような移り変わりが切なくも心に響く。

  • ボロ泣きしました

    古狸先生と奥様のエピソード
    大狸先生の想い
    事務長との対決

    人間の生死と向き合う仕事
    常にギリギリな中であっても
    希望の灯を絶やさないには一人間であることを置き去りにしないこと、か

    エピローグでイチさんとハルが御嶽に行くの、しみじみと良かったです

  • 文句はない。
    正しいことは見つからなくても、人は歩いていかなければいけない。だから、悩む。
    何も出来ない時に、何かしてあげたいと思うから、人は悩む。
    そういう時こそ、周りの
    人の支えの中で生きていることを忘れてはいけないと感じた。

  • イチさん節は、今回も見事に炸裂して、すかっとした
    口で偏屈を言おうとも、最善の医療とは何か。
    苦しみながら、もがきながら、向き合うイチさんだから、かっこいいのだ!
    その弁舌に胸を打たれるのだ。
    愛する妻、愉快な同居?人、個性的な同僚に囲まれて、きょうも24時間365日の看板のもと、駆け回る内科医の姿が描かれている
    「良心に報いることこそが、我々の唯一の報酬だ」

  • 良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬だ

    この言葉、どこかで使ってみたいです

    1よりも
    こちらのほうが好きだと思いました。

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著者プロフィール

夏川草介(なつかわ そうすけ)
1978年、大阪府生まれの医師・小説家。信州大学医学部卒業後、医師として勤務。そのかたわら2009年に『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は第7回本屋大賞2位となり、2011年、2014年に深川栄洋監督、櫻井翔主演で映画化される代表作となった。

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