99年の愛: JAPANESE AMERICANS

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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862912

感想・レビュー・書評

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  • 第二次世界大戦によって、日本人、日系アメリカ人の身に起きた悲劇が広く網羅されていく。
    例えば日系一世が受けた人種差別、日系アメリカ人の強制収容、日系アメリカ人による442部隊のヨーロッパ戦線での激闘、沖縄の激戦と広島の原爆投下。
    「戦争さえなければ」と何度読み手として思ったことか。
    元がドラマ脚本であるため、非常に読みやすく、史実も同時に理解できる良書。

  • 日本の知られざる真実である。

    戦争の悲惨さが感じられる。

  • 橋田壽賀子の小説(またはドラマ)って今までちゃんと見たことなかったけど,なかなかおもしろかった。

    日本にいると日本中心に考えてしまうけど,戦争中にアメリカに滞在していた人たちの葛藤は読み応えあり。

  • 差別や戦争の悲惨さはもちろんのこと、今の日本人に欠落している愛国心や勤勉さ…非常に痛感した作品でした。

  • 「永遠のゼロ」の小説で‘戦争’の本を読もうと思っていたところへ、この本が飛び込んできた。
    早速ネットで購入。

    一郎と次郎、そして戦後50年たってからのしのぶとさち。。。

    アメリカで決意を決めて‘農場’を大きくすると決めた長吉、苦難を乗り越えて軌道に乗ったと思ったら第二次世界大戦だ。
    一郎は戦争にでて、次郎は家族を守っていく。
    外交官の娘であるしのぶもアメリカに残り、懸命に生きていく。

    農場でできた野菜の描写は綺麗で、心が洗われる。

    そして広大な農地で耕す姿は、自給自足を忘れてしまった日本人の心にぐっときた。

    風景が目の前に浮かぶ。

    まだまだ頑張らなければいけないと感じさせる一冊だった。

  • 12/26,27 東京国際ドラマアウォード2011受賞記念
           再放送

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著者プロフィール

1925(大正14)年、京城(現在のソウル)生まれ。日本女子大学校卒、早稲田大学中退。1949(昭和24)年、松竹脚本部に勤務。1959年、フリーの脚本家に。1966年、TBSプロデューサーの岩崎嘉一氏と結婚。1989(平成元)年、死別。TBS東芝日曜劇場「愛と死をみつめて」、NHK朝ドラ「あしたこそ」、大河ドラマ「おんな太閤記」、移民をテーマにしたNHK「ハルとナツ」やTBS「99年の愛」など多数の脚本を手掛ける。中でも、1983年のNHK朝ドラ「おしん」は大反響を呼び、広くアジアでも放送される。また、1990(平成2)年からスタートしたTBS「渡る世間は鬼ばかり」は国民的ドラマとなっている。NHK放送文化賞、菊池寛賞、勲三等瑞宝章などを受賞・受勲。2015年、脚本家として初の文化功労者に選出される。主な著書に、『ひとりが、いちばん!』『夫婦の覚悟』(共にだいわ文庫)、『私の人生に老後はない。』(海竜社)、『安楽死で死なせて下さい』(文春新書)、『恨みっこなしの老後』(新潮社)などがある。

「2021年 『渡る世間にやじ馬ばあさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

橋田壽賀子の作品

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