そうはいかない

著者 :
  • 小学館
3.29
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本棚登録 : 175
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862936

作品紹介・あらすじ

この本は、見事な「変愛小説集」だ。といってもフィクションとエッセーの間を行ったり来たりする不思議な作品ぞろい。これを物語エッセーと名づけることにしよう。母と息子、母親と私、見栄っぱりの女友だち、離婚した美女、イタリアの女たらし、ニューヨークの日本人夫婦…自らの周りにいる愛すべき変人奇人たちを、独特の文体で活写した傑作33篇。イラストレーションも多数収録。

感想・レビュー・書評

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  • 今はもういない人の書いた小説のような現実のような短い文章。

  • そうそう、昔の日本ってそういうえげつないとこあったよなあ。今もそうだけど口に出さないだけかな。
    という、偏見、意地悪が散見されながらも、ほっとできる。
    小気味いいショートストーリー。

    図書館で借りたが、所有したい感じ。

  • いつも、すごい皮肉…

  • 佐野洋子さんの「そうはいかない」2010.12発行です。1989~1992年「IBM USERS」などの雑誌に掲載されてたエッセイの加筆・修正とのことです。ーーーお金を持ってる時はのり弁食べても余裕があったけど、なくなったら、のり弁食べるとみじめで涙が出てくる。木綿のパンツはくのも嫌。お金がないから見栄をはる。(たぶん佐野洋子さんの友達の話だと思いますw)---人間をはじめ、森羅万象に対する佐野洋子さんの観察眼に、今さらながら脱帽です!

  • うんうん!

  • 佐野さんのこと好き。

  • 今までの何冊か(しずこさん、役に立たない日々、天使のとき・・・)より、すっきり読めた。激しさはほどほどだったが、その分、リアルに感じられる。

  • かなりシュールな、オトナの女性の短編集。老い、みにくい恋愛、女同士のやりとり…など。
    「クチビル」は思わず笑ってしまった。

  • 読み終えて「とりとめもない」という印象。
    最初の話はいきなり、
    「あんた、その眼鏡、変なものが張りついているよ。はがしなよ」
    なんて言葉から始まる。
    そして延々と続く女同士の会話。
    もちろん、その内の一人は作者である佐野洋子さんだろう。
    そしてもう一人は三千万円を騙し取られたという佐野さんの女友達。
    金がある時はのり弁を食べても余裕があったが、金がなくなった今はのり弁を食べているとみじめで涙が出てくる。
    そんな話に「うん。うん」と頷けた。

    そして次の話はというと急に様相が変わる。
    こんなきれいな人みたことない、というくらいに美しい女性「あの人」
    「あの人」と作者の関係が最後に分かり、そして二十年ぶりに再会する場面で終わる。
    ちょっと恐い話だと思った。
    これも実話?
    これってエッセイじゃないの?
    とその時点で思い、ネットで調べてみた。
    すると、これはエッセイとフィクションが半々のエッセイ物語だとあった。
    別に調べなくてもこのブクレポの内容紹介にもそう書いてある・・・。

    そんな感じで、これは本当の事じゃないでしょう~。
    これは事実半分かな?なんて話がとりとめもなく続いていく。
    1話がとても短い。
    その導入部分は最初の話のように一瞬でこちらの心をとらえて、ラストは訳の分からないうちに終わるものが多いものの、センスがいい落とし込みよう。
    やはり、この人うまい!と思った。
    そして各話に佐野さんのイラストつき。
    それもうまく描いてやろうなんていう絵では全くなく、さりげなくて描きたいものの本質をとらえたイラストで、何故か心惹かれる。
    相変らず独特な佐野ワールドが広がってるな~という本だった。
    個人的に最初は面白かったけど、どんどん尻すぼみになった感じがした。

  • シニカルな視点だらけの短編集。
    これまたクセだらけなので、ちょっと?な話しも多数あり。
    多摩地区の豚小屋を描いた一作が忘れ難い作品。普通の差別話なのに何だかSFのようなかんじ。

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著者プロフィール

さの・ようこ――1938年、中国・北京で生まれ、終戦後、日本に引き揚げました。1958年、武蔵野美術大学に入学。1967年、ベルリン造形大学でリトグラフを学びます。著書の絵本では、ロングセラーとなった『100万回生きたねこ』(講談社)や第8回講談社出版文化賞絵本賞を受賞した『わたしのぼうし』(ポプラ社)ほかがあります。童話にも、『わたしが妹だったとき』(偕成社)第1回新美南吉児童文学賞受賞作などがあり、そのほかに『ふつうがえらい』(新潮文庫)をはじめとするエッセイも執筆、『神も仏もありませぬ』(ちくま文庫)では第3回小林秀雄賞を受賞しました。2003年、紫綬褒章受章。2010年、永眠。享年72。

「2018年 『ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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