謎解きはディナーのあとで 2

著者 :
  • 小学館
3.26
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本棚登録 : 5846
感想 : 610
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863162

感想・レビュー・書評

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  • 人気シリーズ2作目。
    テンポ良く、気楽に読めます。

    国立署の刑事・宝生麗子は、じつは世界的に有名な大富豪・宝生グループ会長の一人娘。
    地味なスーツに、太い縁のだて眼鏡で、刑事らしくふるまっている。
    それにしても、ばれそうなものだけど…
    この本では、本人もそう思って首をかしげているシーンがあって、おかしい。
    家に帰れば華やかなワンピースに着替え、セレブな友達とも付き合う。

    上司の風祭警部は、ジャガーを乗り回す派手な男。
    こちらは風祭モータースの創業者御曹司。
    やや口説きモードに入ったせいか、麗子は前作にもまして嫌がっていますが、彼のおかげで、お嬢様は注目を浴びないで済んでいる?
    周りも触れたくないのかも…
    身近にいたらめんどくさいだろうけど~脇キャラとしては十分、役に立っています。
    しかし、他の刑事が一人も出てこないって…徹底してる~?

    お嬢様に付き従う執事の影山が、真の探偵役。
    家全体の面倒を見る執事ではなく、お嬢様専属で、運転手でもあるらしいですね。事件に興味があるせいか、現場にも出没。
    慇懃無礼に「お嬢様は頭がお悪いのでは」などと罵倒しつつ、すいすい謎を解くのがお楽しみ。
    イラストで見ると、ちょっとイメージが違う…
    というか、このほうが原作に忠実なのに、既にドラマの映像に脳内変換してるのよね。

    掛け合いでは、二人の仲に変化があるようには見えないけど~
    犯人との対決で、影山のことをお嬢様が「大切な人」と口走ったのはポイント?

    「アリバイをご所望でございますか」
    「殺しの際は帽子をお忘れなく」
    「殺意のパーティにようこそ」
    「聖なる夜に密室はいかが」
    「髪は殺人犯の命でございます」
    「完全な密室などございません」
    というタイトルも楽しい。
    ドラマでも見ました~☆

  • シンプルでスタイリッシュな推理小説でした。執事とお嬢様の会話の掛け合いが面白い。短編集で読みやすい。

  • 久しぶりにわくわくしながら読んだ。特に第一話の推理は秀逸。いいものを読ませてもらった。

  • 今年のベストセラー第1位の第2段。
    ドラマが面白くないぶん、本の方が軽快で、よく思えた。影山の櫻井くんは絶対ないと思うんだけど。影山は長身のはずだし?

    影山の推理は妄想?の域を出ないような気もするけど、なぜかいつもドンピシャなのが不思議。トリックなどはあまりこだわらず、二人の掛け合いを楽しむ方がよさそう。

    • いちご大福さん
      詳しく書いていて良いと思います☺️
      詳しく書いていて良いと思います☺️
      2022/02/01
  • 読みやすかった。風祭警部、影山とキャラが面白い。

  • とにかく楽しい。
    ミステリーなのに楽しいとは
    語弊があるような気もするけど
    読んでいてテンポも良く
    風祭警部と麗子の関係も面白い
    そして安定なまでの執事影山の推理力。
    どんどん読み進めたくなります。

    ただし、
    外出先で読むのは控えたほうがいいかも
    所々に笑いの種が潜んでいて
    いつ吹き出してしまうか分かりませんから...

  • 通勤時間にちょうどいいライトミステリー。
    ドラマとも少し違うのですが、お嬢様(北川景子)と影山(櫻井翔)で脳内再現でき面白かったです。

  • あまり難しく考えずに読めるから、軽い読書としては最適です。
    ミステリーとしてはちょっと物足りないかなーって感じですが...。
    キャラのやりとりは、どこか安心しますね。

  • 今回も執事の影山のお嬢様をバカにするセリフで笑わせてもらった。
    パーティのトリックは予想をいい裏切り方をしていて良かった。
    さくさく読めるので次は3巻を借りて読もうと思う。

  • 前作は面白かったけど、TVシリーズはイメージが違い過ぎたなぁ~
    それで、この2だけど、やはり面白い。キャラがシンプルで安心できるし、まさにコミック的設定でもしらけさせない雰囲気がいい。ユーモア推理物になるのかな?配役するならトリックのコンビの方が合ってるだろう。でも映像化より文章で楽しませるのに向いている。ワンパターンでマンネリの怖れもあるけど気分転換用に最適。

  • シリーズ2巻目。
    麗子と影山のやりとりは相変わらず楽しい。風祭警部の世間ずれした感のある自慢話にもクスッとします。謎解きは最後の画家の殺人事件のトリックは納得できません。ライトミステリーですが、謎解きよりも登場人物たちの軽いやり取りや執事影山の暴言を楽しめました。
    サクッと読みたい時にはうってつけです。

  • ドラマと同じようで楽しかった。

  • 安定のワンパターン。
    嫌いじゃないです。というよりも好きかな。

    殺人事件が多すぎる、などいろいろ突っ込みたいところもありますが。。。

  • ミステリー短編集。1話が短いので、サクッと読めますね。それにしても毎回、執事の推理力には舌を巻きますね。。。

  • 無理難題。
    聞いただけでサクサク解けるのは、お嬢様の説明が上手だからか?
    どうあがいても解けないと思う。
    でも面白い。

  • ドタバタコメディと馬鹿にしてはいけない。
    事件が起こって、状況の説明・関係者の話・ワトソン役の平凡な推理があって、手がかりが読者に提示されて、名探偵が事件解決というミステリの王道。
    トリックもちゃんとしていて、妙な動機もなく、安心して読める。

  • 図書館の予約戦争に勝ち見事一番乗りでゲット!現在600人待ちの大人気作。中村佑介さんのイラストがこれでもかってくらい堪能できて幸せ。このシリーズはほんと装丁勝ち。前作は本屋大賞+ミリオン+装画の可愛さで凄く期待しすぎた分ガッカリ感も大きかったけど、今回はそれなりのもんだって思って読んだら意外と楽しめた。ドラマは2回くらいしか見てないけど、読んでる最中キャストの棒演技が脳内をよぎってしまう…。麗子と風祭の関係に淡い期待を持たせつつのラストは更なる続編への含みかな〜。2011/604

  • 探偵ものなのに犯人を逮捕しないところとか、話の終わり方が私は好きです。
    でもやっぱりドラマよりも小説のほうがいいですね。

  • お嬢様刑事と口の悪い執事のユーモア・ミステリ第二弾。

    ミステリ部分で前作よりちょっと苦しい展開が多いかな、ということと、前作よりキャラクターが確立してきたためかユーモア・ミステリ色が強くなっている印象。

    しかしこの宝生家、執事以外の使用人がまったく出てこないのだけど(シェフが作った料理、というのはあるけどね)本当に他の使用人はいるのか。ここまで何から何までするって、もはや執事の域を超えてるよ(苦笑)。

    残念ながら3巻を手にとるまではちょっと時間がかかりそうだけど、楽しみに待っておくことにする。

  • 収録作品は、「アリバイをご所望でございますか」「殺しの際は帽子をお忘れなく」「殺意のパーティにようこそ」「聖なる夜に密室はいかが」「髪は殺人犯の命でございます」「完全な密室などございません」

    1作目に続き、ライトなミステリーで読みやすかったです。1作目を読んだ後にドラマを観て、かなり経ってから2作目を読んだのですが、ドラマも良く出来ていたなと思い、相乗効果でどちらも楽しめるって珍しいなと思いました。(ドラマ化って微妙な展開で、ドラマのイメージが違ったとがっかりすることも結構多いので。)

    作品が進むごとに、麗子のキャラがお嬢様らしくなっていくというか、お嬢様のキュートさとかも見えてきた気がしますが、ドラマの影響でしょうか。
    影山は影山で、毒舌は相変わらずで、小気味良いです。
    「完全な密室などございません」のラストの展開がイマイチよくわからない(彼らはどうやって外に出たの?)のですが、風祭警部と影山と麗子の関係にちょっと踏み込んだ感じで、続編が楽しみになりました。

    何度も読む本は購入する(それ以外は、まずは図書館で借りる)のですが、近々文庫版が出るっぽいです。そうしたら買っても良いかも~(笑)。サクッと読んでしまうので、意外に中身を忘れるのでした(笑)。

  • 読みやすくて、とても面白かったです。何度も読み返したくなる本です。

  • 2013/6/26~

  • 執事が主人に替わって難問を解決。従僕ジーブスシリーズ(P.G.ウッドハウス)の直系の子孫だ。自分は現場に行かず、話を聞くだけで謎を解き明かすのだから、安楽椅子探偵ものでもある。安楽椅子探偵なのに立っている(←執事だから)ところがなんとなくおかしい。『黒後家蜘蛛の会』(アシモフ)とはごく近縁。
    正直「こんなん、読むか!」と思っていたが、これがけっこうよかった。反省した。
    超絶お嬢様と毒舌執事という設定も、事件解決までの流れも、現代のミステリならばありえない。でもミステリの古典って意外とこんなのじゃなかったか。つまり正統派のパロディ。リアリティのなさもこれだけ徹底していると、つっこむ気も起こらない。お嬢様と執事の掛け合いはやっぱりおもしろいしね。水戸黄門的安定感があって、気軽に楽しく読める1冊。

  • 読みやすいです。
    ただ、ミステリーというよりはやっぱりお嬢様と執事のラノベだと思います。

  • 面白かった。
    執事の暴言が好きです。

  • 毒舌執事・影山とお嬢様で刑事の麗子の掛け合いが楽しいミステリ第二弾。相変わらずの毒舌で麗子のプライドをズタズタにする影山の推理は「ああ、確かに」と頷いてしまう。思いもしないところが重要だったりしていつも推理を外してしまう。特に印象深いのは帽子の話だった。麦藁帽子のまさかの利用法には唸った。ざるの代わりにするとは。麗子がクビにしようとしてもできないわけだ。

  • 面白かった!
    …けどなんとなく。なんとなくなー

    影山は素敵です。
    やっぱりこれはドラマうけする作品かななんて思います
    ミステリ?にしては薄いから気楽に楽しめる
    入門にはもってこいなんじゃないでしょうか
    久々にドーン!と気分の落ちない作品でした
    影山は素敵です。

  • 相変わらず、詳細な描写もなくさくさく事件が解決する。
    この本が人気があるって言うことは、こういう軽いのが世間では好まれてるんだなぁ、とあらためて感心。
    読んでてはらはらしないし、気楽で良いけど。

    動機がうすっぺら、もしくは無視というのがどうにも。
    どうも私には結構「動機」が重要らしい。

  • 「お約束」が板についてきて、安定の面白さ。

  • まあまあ面白かったです。まさか風祭警部だったとは・・・私は影山がちょっとあやしいと思っていたんですが、はずれました。3以降の続きが気になります。ミステリーとしてもけっこうおもしろかったです。どの話もちゃんと納得でき、あっそうか!ってなります。唯一理解できないのは影山がなぜあんなに頭がいいのか、ってところだけです。すごすぎです。

著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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