星に願いを、月に祈りを

著者 :
  • 小学館
3.50
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本棚登録 : 959
感想 : 138
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863223

感想・レビュー・書評

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  • なんて素敵な小説。。。時と人の想いをうまく扱ってる中村さんらしい小説でした。これだから中村さんは侮れない。とストライクだよ!

  • 観念的な作品。読むのが苦痛だった。
    脇役だと思っていたら主役だった。
    主語を省略しているので分かりにくい。
    ミニーが年下と思ったら先輩だった。
    中学生だと思ったら結婚した。
    よく分からない。

  • なんともロマンチックなタイトルの小説です。
    タイトルだけでなんとなく内容が想像できましたが、
    実際、その通りの内容でした。

    小学生のアキオ、大介、麻里は、
    ある年の夏の学童キャンプに行きました。
    夜になってホタルを見るために宿を抜け出して川に向かいます。
    ようやく川にたどり着いた3人は、
    偶然ラジオから流れる謎の深夜放送を耳にしました。
    それから年がたち、中学で野球部に入ったアキオは、
    1つ先輩の放送部員・里崎さんを好きになります。
    でも、告白できないまま、時間が経過。
    高校生になったアキオは、夏休みにかつてのキャンプ場を訪れて、
    再び謎のラジオ番組を聞きました。そして、あることに気がつきます。
    さらに時間が流れ、アキオたちは大人になり、物語に大きな変化が・・・。

    ラジオ放送と夢の部分は本文と文字の書体を変えて
    違う世界だということを強調。
    その工夫が一層物語にミステリアスな感じを与えていました。
    全体的に温かな雰囲気のまま
    夢のあるストーリーにまとまっていたと思います。

    今目に見える星の輝くは
    星からの距離を考えて何億光年もの昔の光だといいます。
    あの星の一瞬のきらめきは、私たちの目に届くまで
    なんという長い年月をかけてやって来ているのでしょう。

    子供の頃にみた星空は、とても美しくて神秘的。
    大人になって忘れかけていたその神秘さを
    この作品を読んで思い出しました。
    大切なことを思い出させてくれて、
    「ありがとう」といいたい作品でした。

  • 今まで読んだ中村航の著作のうちで一番読みにくかった。こちらの方が前だが、想像レディオを思い出した。ラジオっていうのは、テレビと違って少し不思議なこともおこりそうな感じする。声だけってところとか。

  • 章がまさに起承転結なんだけど、小学生から中、高校生に、そして謎の大人登場。誰が主人公なんだって感じから、いささか強引な設定でハッピーエンドに。最近読んだ中村航の作品には違和感を持っていたので、初期に惹かれた「曖昧なほのぼの」が戻ってきたなって印象。やはり読後感が良い。しかし、DJに関する部分は整合性がとれてたのかな・・内容は好きでした。

  • 広い広い宇宙の中の、小さい小さい僕たち・・・なんだなあ

  • 誰かのために 願う 祈る
    それって ダイジな人の為にしか 出来ない。

    私も ダイジな誰かさんのために
    今日も祈ろうと思う。
    どうぞ すてきな夢が見れますように。
    明日、元気でいられますように。
    てね。

  • [あらすじ]
    小学生のアキオ、大介、麻里は、夏の学童キャンプで、夜、ホタルを見るため、宿を抜け出し、川に向かう。ようやく川にたどり着いた3人は、偶然ラジオから流れる謎の深夜放送を耳にする。その後、中学で野球部に入ったアキオは、一学年先輩の放送部員・里崎さんを好きなるが、告白できないまま、時間が経過する。高校生になったアキオは、夏休みに、かつてのキャンプ場を訪れ、再び謎のラジオ番組を聞き、あることに気づく。そして、さらなる時間が流れ、アキオたちは大人になった。物語は、大きく動き始める――。

    --

    相変わらず中村さんの言葉はきれいだな。
    最初はちょっと取っつき難さはあったけど、ラジオで繋がる物語、少し切ないけど好き。

  • 『星空放送局』から話が広がってこの小説ができたように『星空放送局』とリンクするところがちらほら。第1話の構成はなんか村上春樹の『風の歌を聴け』っぽい。DJが話に割り込んでる感じが。最後まで読むと物語に潜むカラクリがわかる。以下ネタバレ。要するにパラレルワールドってことだよね。自分のいない世界と彼女のいない世界。 2012/400

  • 最初は普通の青春小説かと思いました。
    途中で出てくる不思議なレディオ・ショーとはっとするような言葉が魅力の本なのかと…
    でも、それだけではありませんでした。
    最後で、なんて尊く切ない思いなんだろうとどんどん読み進めました。
    残りのページ数が少なくなってしまうのを惜しむほどです

    言葉が溢れてるいい小説です。

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著者プロフィール

建築家。博士(建築学)。株式会社MOSAIC DESIGN代表。
1978年東京都生まれ。2002年日本大学理工学部建築学科(高宮眞介研究室)卒業、2005年早稲田大学大学院修士課程(古谷誠章研究室)修了。2008年同大学博士後期課程単位取得退学、助手・嘱託研究員を経て、2010年〜16年東京大学大学院隈研吾研究室助教。2011年東南アジアのストリートの屋台に関する研究で博士(建築学)取得。同年建築設計事務所MOSAIC DESIGN設立。明治大学I-AUD、早稲田大学、日本大学などで非常勤講師を務める。店舗・住宅・ホテル・商業施設・マーケットなど、屋台からアーバンデザインまで、何か楽しいことやりましょう!をキーワードに大小さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

「2023年 『POP URBANISM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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