卒業するわたしたち

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 249
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863490

作品紹介・あらすじ

理由もなく、当たり前のように会えていた日々や、無条件に一番近い場所にいて、気軽に誘い合っていた日々は、何をどうしたって戻らない。卒業は学校だけのものじゃない。様々な「その瞬間」を描きとる13ストーリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 色々な年齢、色々な境遇の女性たちが、自分たちの出来事などから卒業していく物語だった。

    卒業というと学校の卒業式などを思い浮かべるが、認知症の祖母から卒業式だと思われて、卒業祝いを送られてきたことをきっかけに運動音痴を
    1日で卒業しようとしたり、親と子供がそれぞれ1人暮らしになって親離れ子離れしたり、学生の頃から好きだった先生と同棲することになったが、その同棲を解消しようとしたり、新しい友達との共通の趣味のアイドルが卒業してしまい、その新しい友達と見に行った卒業ライブで泣いてしまったりなど、卒業は意外にも身近な出来事にも
    当てはまるのだなと感じた。

  • 学校、夫婦、カップル、友人、様々な卒業。

  • 卒業は学校だけではないけれど、
    高校卒業を描いた一作目がやっぱり沁みる。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 辛い別れもあれば、前向きな別れもあり、、、
    素敵な物語が集約されていました。

  • 心を震わせるストーリーたち。
    といっても、気軽に読めて、昔の感情が思い出させてくれる程度。
    なかなか爽やか。

  • 文学

  • 一話一話の短さの為もあってか、入り込めないうちにするんと読み終えてしまった。アイドルのファンのお話が他と毛色が違う気がして印象的だった。

  • 卒業は学校だけのものじゃない。様々な「その瞬間」を描きとる13ストーリーズ。
    何かをやめる時、違う道へ進む時。その決意表明に、確かに卒業という言葉を使いますね。
    子離れ親離れ、アイドルのグループ脱退、自動車学校の卒業、卒業シーズンの思い出など
    たくさんの卒業がつまった一冊です。まず冒頭に短歌。歌人の加藤さんならではですね。

  • 卒業をテーマにした短編集。それぞれ読み終わると副題でついている気持ちが分かる。今日を何かの卒業にすればいいんだよ。っていう感覚好きだなぁ。

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著者プロフィール

1983年、北海道生まれ。歌人・小説家。立教大学文学部日本文学科卒業。2001年、短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビュー。2009年、『ハニー ビター ハニー』で小説家としてデビュー。その他、詩やエッセイなど様々な分野で活躍。著書に『あかねさす――新古今恋物語』『真夜中の果物』『こぼれ落ちて季節は』『この街でわたしたちは』『消えていく日に』『そして旅にいる』『マッチング!』などがある。

「2023年 『この場所であなたの名前を呼んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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