鸚鵡楼の惨劇

著者 :
  • 小学館
3.40
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本棚登録 : 675
感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863575

作品紹介・あらすじ

「私の息子は、犯罪者になるに違いない」

1962年、西新宿・十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で殺人事件が発生する。表向きは”料亭”となっているこの店では、いかがわしい商売が行われていた。
時は流れ、バブル期の1991年。鸚鵡楼の跡地に建った超高級マンション「ベルヴェデーレ・パロット」で、人気エッセイストの蜂塚沙保里は誰もが羨むセレブライフを送っていた。しかし、彼女はある恐怖にとらわれている。「私の息子は犯罪者になるに違いない」――
2013年まで半世紀にわたり、西新宿で繰り返し起きる忌まわしき事件。
パズルのピースがはまるように、絡まり合うすべての謎が解けた瞬間、経験したことのない驚愕と恐怖に襲われる。
中毒度200%!! 大ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』を超える戦慄のミステリ!!

【編集担当からのおすすめ情報】
花街、ママ友、『ツイン・ピークス』、超高級マンション、SM、スピリチュアリズム、嫁姑、バブルの”闇”――ひとつでも気になる単語はありますか? ジェットコースターのような恐怖の連続にページを捲る手が止まらない、真梨ワールド炸裂のミステリです。”イヤミスの女王”の企みに、ラスト数ページ、あなたは必ず悲鳴を上げる――!!

感想・レビュー・書評

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  • すっかり騙されてしまいました。終わりがよくわからずアレ?ともう一度読み返して納得。今回は、いつもほど登場人物は、多くないものの自分の勝手な先入観にやられてしまいました。
    いつものイヤミスよりちょっとスッキリでした。
    鸚鵡のタロウちゃんの「アナタノ オナマエ ナンテェーノ」が、鍵になるとは...。

  • 1991年、バブル期の西新宿。人気エッセイストの蜂塚沙保里は、名声と、超高級マンションでのセレブライフを手に入れた。でも…
    半世紀に渡る西新宿での事件。かなりの刺激的なイヤミスだけど張り巡らされた伏線は秀逸。最後にぴたっとパズルピースがはまる感じが快感。

  • 今回はいろんな意味で衝撃だった。
    最初名前がカタカナだったからこれはきっと後で騙されるよねと注意しつつ、やっぱり騙された。

  • 久々の真梨幸子さん。面白くて一気読みしてしまった。
    セレブママ友同士の水面下での醜いいがみ合い…いいぞもっとやれ。意外なところが繋がって、終盤は驚きの連続でした。完全に騙されてた。いいミステリ読んだという感じで、満足です。

  • 「イヤミス」という単語で片付けてほしくない。
    各セクションのパズルがはまった時のぞくぞく感が醍醐味なのだ。

  • 読みやすく、おもしろかったー!!
    そして、騙されたー笑
    きっと何か隠されているんだろうなぁーと思いつつ、
    結局分からなかったー。
    だからこそ、おもしろかったんだと思うよー。

    時代は1960年代、1990年代、2000年代と進んでいく。
    鸚鵡楼(おうむろう)という花街にあった洋館。
    そこで殺人事件が起きた。
    鸚鵡楼が解体された後はマンションが建てられたが、
    そこでも殺人事件が起きる。
    マンションでの殺人事件は犯人は分かっているが、
    捕まっておらず、時効が迫っている。
    でも、本当に犯人は言われている人なのか…。

    どの話も繋がっており、さらに、登場人物が幸せに
    なってない所がなんとも言えない…。

  • 面白かった

  • 話の展開が上手いので、ぐいぐい読み進んでしまう。
    旦那の妹が一番気になる……

    あ~人間ってめんどくさい。
    自分の息子が不気味だというのは、確かに恐ろしいことであろうなあ……

  • 恨みはいつまで経っても消えないものなのだろうか?
    復讐すれば気が晴れるとか言われるとどうしようもないなー。でも、復讐していいことなんてない。時が過ぎていくのを待つしかないような…。
    この物語の女性は時が経ってもガマンができなかったのよね。何かの縁で出会ってしまったら抑えられない。ならその場を立ち去るに限るな。

  • オチが読めてしまったのがなんとも。そこまで後味悪くなかった。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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