鸚鵡楼の惨劇

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 508
レビュー : 95
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863575

作品紹介・あらすじ

「私の息子は、犯罪者になるに違いない」

1962年、西新宿・十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で殺人事件が発生する。表向きは”料亭”となっているこの店では、いかがわしい商売が行われていた。
時は流れ、バブル期の1991年。鸚鵡楼の跡地に建った超高級マンション「ベルヴェデーレ・パロット」で、人気エッセイストの蜂塚沙保里は誰もが羨むセレブライフを送っていた。しかし、彼女はある恐怖にとらわれている。「私の息子は犯罪者になるに違いない」――
2013年まで半世紀にわたり、西新宿で繰り返し起きる忌まわしき事件。
パズルのピースがはまるように、絡まり合うすべての謎が解けた瞬間、経験したことのない驚愕と恐怖に襲われる。
中毒度200%!! 大ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』を超える戦慄のミステリ!!

【編集担当からのおすすめ情報】
花街、ママ友、『ツイン・ピークス』、超高級マンション、SM、スピリチュアリズム、嫁姑、バブルの”闇”――ひとつでも気になる単語はありますか? ジェットコースターのような恐怖の連続にページを捲る手が止まらない、真梨ワールド炸裂のミステリです。”イヤミスの女王”の企みに、ラスト数ページ、あなたは必ず悲鳴を上げる――!!

感想・レビュー・書評

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  • 久々の真梨幸子さん。面白くて一気読みしてしまった。
    セレブママ友同士の水面下での醜いいがみ合い…いいぞもっとやれ。意外なところが繋がって、終盤は驚きの連続でした。完全に騙されてた。いいミステリ読んだという感じで、満足です。

  • アンタノ オナマエ ナンテェーノ

  • 「イヤミス」という単語で片付けてほしくない。
    各セクションのパズルがはまった時のぞくぞく感が醍醐味なのだ。

  • 時代の異なる三つの事件。
    エエトーって少し戻って読み直した箇所もあったけど、バラバラだったものが最後には繋がった。
    それぞれの時代の描写がなつかしかった。
    ドロドロはしてたけど割と好きかも。イヤミスとはいうものの思ってたより後味は悪くなかった。

  • 西新宿の鸚鵡楼、何年もの時を経て繰り返される惨劇。
    今回はイヤミスというよりミステリー要素が強かった。後味はよくはないが。
    主人公がいない、核となる人物がいないのが話を散漫にしている要因かと。
    (図書館)

  • 久しぶりに真梨さんの作品読んだけどやっぱり面白い。
    もう最初からイヤな感じなんだけど続きが気になって読まずにいられない。

    今までの中でもミステリー色が強かったような・・・。
    最後ああ!と言わせたい感があったかな。
    フジコがよかったからなんだろうけど。
    でもやっぱりイヤミスと言えば私は真梨さんの作品が好きなのでこれからも期待してます!

  • いくつかの時代を超え、「鸚鵡楼」を巡って起こる事件の物語。事件そのものよりも、事件が起こるまでの過程がじわじわと嫌な感じを醸し出し、徐々に高まる緊迫感。そして解かれていく事件の謎と、現れた真相。どれもがインパクト抜群です。一気読み。
    さすがは真梨さん、人間心理のいやらしいところがこれでもか!というくらいに描かれてますが。決して彼ら彼女らが特殊な人というわけでもないんだよね。虚栄心、嫉妬心、好奇心、誰もが持ち合わせる感情のはず。なのにそれが絡んで起こってしまった惨劇の恐ろしさ。追い詰められていく心理描写も怖いなあ。

  • 人物を錯誤させる手法が多く取り入れられた一冊。
    かつて惨劇が起こった鸚鵡楼と、その跡地。
    1962年、少年「こうちゃん」は鸚鵡楼のミズキという少女が大人に乱暴されているシーンを覗き見して興奮する。やがて鸚鵡楼で大人三人が死ぬ。

    1991年、4歳の息子を持ち第二子妊娠中の人気エッセイスト沙保理は、かつての鸚鵡楼跡地の豪華マンションに住んでいる。
    高校生のときに河上航一と付き合っており、航一が少女に乱暴して裁判に枯れられた際は証人として証言もした。
    航一の裁判では、情状証人として証言もした。
    4歳の息子は確かに夫との間の子なのに、何故か河上航一に似ているような気がして愛情を持てないでいる。
    仕事でREIKOというカウンセラーやそのマネージャーと話し沙保理。
    そんな折、航一が出所したことを知り怯える。
    そしてその航一が何の因果か沙保理の部屋を訪れる。

    2006年。
    沙保理と夫が殺害され、河上航一が犯人として手配されるが捕まっておらず、時効が迫る。
    その時効に合わせて、この事件を映画化することになった。
    主演の無名俳優マサキは19歳。その正体は、沙保理に愛されなかった当時4歳だった息子。
    映画プロデューサーの大倉と宣伝担当の宮野聖子が事件の疑問点を洗い出してゆくが、マサキの突然自死してしまう。

    2013年。
    マサキの死後、大倉はずっと事件を調べていた。
    マサキの母、沙保理(と夫)の殺害事件だ。
    大倉は宮野聖子の手を借り、沙保里夫妻惨殺事件の関係者にできるだけ集まってもらい謎解きをする。そこにはREIKOと女性マネージャーの姿もあった。
    みんなの記憶を時系列に並べると、真犯人は南川千鶴子というREIKOのマネージャーであるという結論に達した。
    千鶴子の正体は最初の事件の犯人、ミズキ。水木千鶴子は事件後、結婚し南川千鶴子となっていた。
    千鶴子の娘は河上の事件の被害者で自殺してしまっている。
    千鶴子は河上の裁判で沙保里を知り、シンパシーを感じ近づく。第二の事件の日は、沙保里と河上が会っていたことを知った夫との間で諍いになり、沙保里が夫を殺害。千鶴子はその場に居合わせており、河上に未練があることを告白した沙保里を滅多刺しにして殺害してしまった。
    その場で暴れた千鶴子だが、弁護士のお陰で釈放される。
    釈放の日、弁護士が「自分は鸚鵡楼でよく会ってたこうちゃんだ」と正体を明かす。
    ミズキは自分がひどい目に遭っているのを黙って見ていた彼が許せず、ナイフを手にする。

  • 面白かった

  • 話の展開が上手いので、ぐいぐい読み進んでしまう。
    旦那の妹が一番気になる……

    あ~人間ってめんどくさい。
    自分の息子が不気味だというのは、確かに恐ろしいことであろうなあ……

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著者プロフィール

真梨 幸子(まり ゆきこ)
1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『殺人鬼フジコの衝動』がシリーズ累計50万部を超えるベストセラーになり、舞台化・ラジオドラマ化、代表作の一つと目される。2015年、『人生相談。』で第28回山本周五郎賞候補。
他の代表作に、TVドラマ化された『5人のジュンコ』、『祝言島』など。

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