浅き夢見し

著者 :
  • 小学館
3.14
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本棚登録 : 222
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863605

作品紹介・あらすじ

AneCanモデル押切もえ初の長編小説!

AneCanモデル押切もえが構想・執筆に3年をかけ、すべて自ら書き下ろした完全オリジナルストーリー。新書『モデル失格』が16万部を超えるヒットとなった著者による、モデル界初の長編小説です。
主人公は25歳の売れないモデル。きらびやかな舞台に立つことを夢見るも、実際には何も行動を起こせず、うまくいかない挫折の日々。空回りするオーディション、業界の甘い罠、ダイエットとリバウンド、後悔だらけの恋愛、ライバルの出現…、数々の試練やネガティブな感情に押しつぶされそうになりながらも、いかにして売れるモデルへと成り上がっていくのか。彼女が見つける、自分だけの未来とは…。
「表舞台で輝く笑顔の影には、他人には見せない努力、葛藤、摩擦…など辛く苦しい裏舞台が必ずある。それがあるからこそ、表舞台に強く立つことができる。夢を追い続けることは大切だけど、大変なんだ」という思いをこめて書き上げた全256ページ。 モデル業界のバックステージや、キレイになれるノウハウなど、現役モデルだからこそ描ける細やかな描写に注目してください。人生をあきらめかけている人にこそ読んでもらいたい、新感覚の「モデル小説」です。


【編集担当からのおすすめ情報】
新書『モデル失格』、メッセージフォトブック『心の言葉』に続く、押切もえの新作は書き下ろし長編小説。撮影現場でも、海外出張の移動中も、休日のAneCan編集部でも、来る日も来る日も書き続けやっと完成しました。20~30代の女性はもちろん、将来に迷っているティーンエイジャー、生きることに少し疲れた働き盛りの40代男性などなど、「変わりたい」と思っているすべての人の心に響く、成長の物語です。

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり詩人だな。
    モデルの体験を本にしたからなのか厳しい評価があるけれども、自分の体験だと思われるところは詩を感じさせます。
    章の初めの文や、一章の「とっさに繕ったぎこちない笑顔は、お面のようにはらりとはがれ、黒ずんだ床の上に落ちていく。」に代表される描写などは気持ちが良く伝わります。

    物語として、良くある話・展開だと思いますが、細かい描写の的確なところや、こういう見方をしているのかと気づかされる部分もあり、楽しめます。

  • 押切もえちゃんの小説!
    読んでみたけど、情景描写が登場人物の心理とうまく噛み合っててめっちゃ感情移入した
    リオの気持ち、すごくわかる
    もえちゃんもモデルという華やかな世界で酸いも甘いも見てきたんだろうなぁというのも感じた
    それでも、めちゃくちゃ努力してきたもえちゃんだからこそ書ける物語なのかなとも思った
    爽やかな読後感とともに勇気をもらえました!
    ありがとう、もえちゃん!

  • □ 14222.
    〈読破期間〉
    2014/11/15

  • 物足りない感じはしつつも、普通に面白かった。

  • ぜんぜんおもしろくなかった

  • モデルの大変さと厳しさが伝わるいい作品でした。

  • お仕事小説に分類しましたが、青春小説といってもいいし、ラブストーリーでもあると思います。モデルとして事務所に所属していても、ほとんど「自称」モデルの主人公。仕事がないのは自分のせいじゃない、と言い訳ばかりですが、本当はわかっているのです。すべて自分のせいだということを。そこからの巻き返しがすごかった! でもやはり、人生思うようにはいかないもの。後半は「好事魔多し」を体現したような話で、ぐいぐい引き込まれ、最後まであっという間に読んでしまいました。主人公が今後、幸せになってくれることを祈ってやみません…。

  • ◼芸能人作シリーズw
    押切もえだから、の話だよね。でもkagerouより文字数の多さによりディテールを感じる作品だなー。
    ダイエットとかもっと目的や夢を持って頑張ろうって思ったよね笑
    ほんの少し前向きになれるささやか小説

  • 以前から気になっていた、押切もえさんの小説デビュー作。
    中途半端に生きてきた女の子が、挫折しつつも、本気で夢であるモデルを目指し成長していく物語。

    文章がすごく読みやすくて、押切もえさんが3日に1冊は本を読む読書家だと知って思わず納得。

    先が見えない不安とか、自暴自棄になって暴走しちゃうとか、自分の古傷を刺激する描写に少し心がささくれ立ちましたが、主人公が前を向いて進んでいくあたりがとても気持ちよくて、もっとその部分を読んでいたかったです。
    緑のニットを買いに行くシーンが大好き。
    綺麗になりたい女の子のパワーって、すごくキラキラしてますよね。本書でも触れていますが、難しいのは始めることじゃなくて継続すること。
    実際に継続しているもえさんだからこそ現実味を持って書けるそんな部分を、いつかもえさんの小説で読めたら幸せです。

    前を向いて頑張っていたら、きっと見ていてくれる人はいるし、応援してくれる人もいる。そんなポジティブなオーラに元気をもらえました。
    上手くいくときもあれば、大きな落とし穴があって挫折することもある。そんなことを繰り返しながら、人は成長していくんだと思いますが、どんな時でも感謝の気持ちを忘れない人でありたいと、改めて思いました。

  • なんとなくモデルをやっていたお姉ちゃんが元彼を見返してやりたいってことで本気でやったら人間的に成長できたよって小説らしい。
    もえちゃんが書いたってことは間違いなさそう…。
    だって、そうでなければ出版できるようなシロモノじゃないもの…。
    ありがちな内容、各章の連携の悪さ、よくこれでGOサイン出したなぁ…。
    今年読んだ本で一番ひどかったです。

  • ありがちな話だけど面白かった。文章がちょっとごてごてしてるかなー?

  • Chapterの毎に書かれた8行の文章
    深いメッセージだと思います。

  • 読みやすいけどちょっと物足りない。
    よくできた携帯小説のようなイメージ。

  • モデルの世界
    モデルの押切もえ氏による初の小説。

    大手パン工場でアルバイトをしたり、売れない日々を過ごしたこともあると何かで読んだ。
    そんな自身の経験を踏まえて描いた小説とのこと。
    いわゆるシンデレラストーリーで、プロの作家ではない(何を持ってプロというのかは個々によるだろうが)為に概ね話の流れは予測がついた。
    それでもやはり評価すべき所はある。

    例えば後半で主人公の村田瞳がこんな言葉をかけられる。
    「人と比べてたら一番にはなれないのよ」
    これは著者にとっても大事にしてきた言葉だったのだろう。
    モデルの世界は想像するにストイックな場所であり、また常に他者の存在を意識せざるを得ない場所であるのだろう。
    それは我々の世界でも同様で、常に他者を感じながらいきている。
    それは一概には悪いこととは言えないが、常に他者と己を比べることで自らを疲弊させてしまうことは害であることは間違いない。
    私自身も他人志向型(現代人の特徴の一つだ!)で、やれ不細工だ、やれ能力が劣るだの、愚痴愚痴と日記に書き綴っている。
    これにたいして、本書からそんなことは無駄だからやめろと一喝された気がした。

    一方、これは不用だと思われたのが各扉にある詩のような心を綴った文章。
    言い方は悪いが安っぽい自己満足の歌のようだった。
    一言で自分の心を言い切ってしまうか、本文中の言葉だけで語った方が、主人公の迷いや悔しさ等の心の動きが明確になったのではないか。

    目新しい展開ではないし、まだまだ改善の余地は充分にある。
    今後文章を書いていくのであれば、いずれモデルという世界から先を描く必要があるだろう。
    そうなってから改めて評価をしたい。

  • 押切もえのインタビューを雑誌で見たことがあって、
    その中で小説についても取り上げられていたので読んでみたけど、
    思っていた以上に面白かった。
    25歳の曲がり角を曲がったモデルが主人公で、
    あまりにやる気がなくて周りからも期待されていないけど、
    いろいろなことが重なるうちに一念発起して進んでいくところが良かった。
    映画とかにしたら、「プラダを着た悪魔」みたいな感じの映画で
    結構いい感じになるのでは?と思う。

  • 読みやすかったけど少し物足りない。展開が読めてしまう。

  • 1人の女性がウダウダ弱音を吐きながらも奮闘し、モデルになるというありきたりな展開を繰り広げて終わるという話。モデル業界の闇と女の醜態を全面に押しだした感じ。

  • モデル業にデザイナーに執筆と大活躍のもえさん
    やっぱり成功の裏にはただならぬ努力があるのですね。

  • 押切もえさんの小説。
    これは、好きな感じの小説でした。
    栄光と、転落とって、ありがちな話なのかもしれへんけど。
    朝井リョウさんの『何者』にも、少し似ているテーマのような気がしました。

  • モデル押切もえの書いた小説。同世代で活躍する頭が良い女性という印象だったが、多忙の合間に書き上げたことを知って、ますます好きになった。装丁も好き。
    モデルの挫折と成功を描いた、自伝のようなフィクション。3年かけて書いたというだけあって、筆がのっている部分と苦しみながらひねり出したであろう部分とが混在していて、作中で彼女の成長が見られるようだ。
    物語としては平凡だが、主人公に言わせるセリフに元気をもらえる。
    次回は、深みを増したエッセイに期待。

  • モデルの世界ってこんななのかと怖くなりました・・・
    「頑張る女子」系の話が好きなのでスラスラ読めました。
    もう少し主人公の未来を知りたかったです。

  • モデル業界に限らず、いるいる〜という女性が頑張って輝こうとする姿と、華やかな世界に実際に居る著者が書いた小説という点で入りやすい。
    もえちゃん頑張った〜と応援も兼ねての一冊。

  • 今からでも変われる。
    努力はいつか報われる。

    私も変わろうと思える一冊です。

  • モデルの仕事の様子が垣間見え、ハラハラする部分もあるけれど、読者モデルからファッションショーのトップを飾るまでが、あまりにも簡単。
    白石の嫌がらせもこれだけ?って感じだし。

    名前が売れてるから本になったけど、自分のいる業界を描いて、これしか書けないなら2作目は期待できないな。

    瞳とリオの確執をガラスの仮面ばりに書いていれば結構売れたかもしれないのにね。

  • モデル界のリアルを垣間見たと思っていいのだろうか((((;゚Д゚)))))))

  • Amazon、¥624.

  • キラキラ輝くトップモデルも最初の最初は普通の人なのね。
    挫折して、泣いて笑って努力して‥
    カッコ悪いところも含めてカッコイイ(≧∇≦)
    自分も何かを成し遂げたくなる一冊でした

  • 読書量の多ぃ現役トップモデルさんが、
    じっくりと書き上げたモデル小説といぅことで、
    もろもろいろいろと期待をしていたんですが…、
    一言でいぅと「餅は餅屋」といった感想でした。

    実は…、勝手に、
    邦画「ファッションストーリー」の小説版的な
    内容を、期待していたんですけどね~。
    でも…、

    キャラクターやお話に目新しさはないため、
    プロの作家さんと比べて、文章力が劣る分、
    並の小説に落ち着いてしまった感じがしました。
    悪くいぅと、これといった特徴がなぃという…。

    暴露的な業界小説は好きではないのですが、
    多少、デフォルメ感が目立ってもいいので、
    キャラクターにもお話にも尖がり感があると、
    結果、面白ぃ小説になったんじゃないかな~。

    楽屋話などをベースにした原案参加ぐらぃが、
    ちょうどよかったのかもしれないな~。

  • 押切もえ作ということで、読んでみた。
    スーパーでバイトしながら、だらだらとモデルになる夢を見ていた瞳。
    体型の維持もできず、事務所をクビ直前で、悪徳プロデューサーに騙されそうになる事件で、クビ。
    心を入れ替えて一読者モデルから始める...
    ここからこんなに節制できるなら、もっと前からできていたような気もするが。
    やっぱり一定の努力+運が必要ということだろう。
    対照的に描かれる"リオ"が面白い。
    若く、スカウトからトントン拍子で売れっ子新人になるが、控室での本人はそれほどのやる気を見せず、早くモデルを卒業して、女優になりたいと。それでも、瞳が売れてくると、週刊誌に中傷記事をリークしたり、ステージ前に怪我をさせる。性格的には酷く描かれているが、モデルとしての地位は高い。
    普通の小説なら、性格の悪いライバルは自滅していくものだが、そこまでは描かれていない。ということは、押切もえの目からみると、実際にそういう人がいるということだろうか?

  • 大好きなもえちゃんの本。
    素敵な夢がつまって、最後まで読みやすかったです。
    ついつい主人公と自分を重ねて涙したり。
    純粋な文に引き込まれました。

    読後感はしっかり頑張らないと思える一冊。
    夢に向かう大切さを思い出させてくれます。

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著者プロフィール

押切もえ(おしきり もえ)
1979年、千葉県生まれのファッションモデル、タレント、小説家。十代の頃から読者モデルとして活動を始め、2001~2007年に『CanCam』、2007~2016年に『AneCan』専属モデルとなる。
2013年、長編小説『浅き夢見し』で小説家デビュー。2016年刊行の第2作『永遠とは違う一日』は第29回山本周五郎賞候補になった。

押切もえの作品

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