その手をにぎりたい

著者 :
  • 小学館
3.62
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本棚登録 : 1498
レビュー : 254
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863735

作品紹介・あらすじ

「ランチのアッコちゃん」作者最新作!

80年代。都内のOL・青子は、偶然入った鮨店で衝撃を受けた。そのお店「すし静」では、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べる。
青子は、その味に次第にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。一ノ瀬との恋は成就するのか?

感想・レビュー・書評

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  • 話題の作家さんなので気にはなっていたけれど今回が初読み。
    選択を間違っちゃったかなぁ・・・。
    レビューの評価が割と高かったから読んでみたものの、響いて来なかった。

    バブル時代を駆け抜けたOL(この言葉自体なんか古い)と鮨って組み合わせは意外性もあり面白い。
    カウンター越しに思い続ける恋も悪くはなかった。
    でも実際にバブル世代を感覚的に知らない作家が一生懸命調べて書きましたって感じが拭えず。
    当時の流行語やDCブランド、ヘアスタイルにまで及ぶ小道具の使い方が小賢しい感じかして。
    この薄っぺらい感じがバブルっぽいと言えば仕方ないんだけれども。
    もうちょっと内面を掘り下げて欲しかったのが正直なところ。

    本来なら星3つ位の作品だと思うけれど、ラストでがっかり。
    栃木に帰るのに東武伊勢崎線はないでしょう・・・。
    かんぴょうの産地だったら違う路線だよね。
    こう言うの気になっちゃってダメなのよ。
    土地勘なければスルーしちゃうけど。
    私が間違ってれば誰か教えてー!!

    柚木さんが私に合うか合わないか他の作品も読んでみて決めたいと思います。
    辛口ですみません。

    • 九月猫さん
      vilureefさん、こんばんは♪

      うわーうわー!
      『櫛挽道守』にかなり誘惑されてます!
      天狗党がちらっと……気になります。
      で...
      vilureefさん、こんばんは♪

      うわーうわー!
      『櫛挽道守』にかなり誘惑されてます!
      天狗党がちらっと……気になります。
      でもでも『漂砂のうたう』も読む気になっていたので捨てがたいし。
      どちらも読むとして、どちらを先に読むか……悩ましい~~!
      まとめて届いた図書館予約本があるので、どちらにしてもすぐに読めないのですけれど(^^;)
      手元の本たちを消化しながら、楽しく迷います(≧▽≦)アリガトー♪

      長々とお付き合い、ありがとうございます♪ vilureefさん優しい♡
      2014/04/28
    • koshoujiさん
      こんにちは。
      vilureefさんと九月猫さんのコメントの掛け合いが面白くて読まさせていただきました(笑)
      この作品に対する私とvilu...
      こんにちは。
      vilureefさんと九月猫さんのコメントの掛け合いが面白くて読まさせていただきました(笑)
      この作品に対する私とvilureefさんの評価は正反対ですね(笑)
      私は何故そんなに気に入ったのだったかな。
      それまでの柚木さんの女子力満載の満載の作品と全く違った内容だったからだと思います。
      朝井君が若さを前面に押し出した作品から
      「スペードの3」で一歩別の方向に進んだように、柚木さんも女子高卒業の雰囲気がどことなく漂っていたそれまでの作品から全く違った内容に挑戦しようとした気がしたからかな。
      作家がそれまでの自分のもっとも書きやすい同世代の感覚の作品から、新たな一歩を踏み出すのはかなりの勇気が必要だと思うので、そこを評価したいと思うのです。
      特に朝井君と柚木さんは、二人とも男子力、女子力という違いがあるとはいえ、
      作風に微妙な共通点があるように感じられるのです。
      でも、vilureefさんの書かれていることにも頷くことしきりです。
      2014/05/07
    • vilureefさん
      koshoujiさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます♪

      ええ、ええ、もちろんkoshoujiさんのレビューしっかりと読ま...
      koshoujiさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます♪

      ええ、ええ、もちろんkoshoujiさんのレビューしっかりと読ませていただいております。
      素敵なレビューで、今までイマイチ食指が動かなかった柚木さんの作品を読もうと思ったきっかけにもなっております。

      同じ作品を読んで評価が分かれるって面白いですよねー。
      koshoujiさんは柚木さんを読みこんでいるからまた印象が違ったのでしょうか?
      女子力満載の系統なのか・・・。
      もしや私苦手な作家なのかもしれない。
      こんな私に柚木作品お勧めありますか??
      ランチのアッ子ちゃん??

      koshoujiさんのレビュー、いつも参考にさせていただいております(*^_^*)
      新刊のレビューも早いし!
      これからも楽しみにしていますね(^_-)-☆
      2014/05/07
  • これは皆さんに読んでほしい名作。
    柚木麻子さん、一皮むけた気がする。
    個人的には今年上半期の直木賞候補作品だ。

    タイトルも秀逸。
    「その手をにぎりたい」というタイトルから軽い恋愛ものかと思っていたら、鮨を握る手も意味していたとは。

    1980年代のバブル発生前夜からその終焉まで、時代を象徴するエピソードに主人公青子の生きていく姿を重ね合わせながら、鮨屋の大将への切ない思いを描き続けていく。

    バブルの芽生え、謳歌、そして悲しい終焉。
    でもそれは、青子を本来の姿へ戻してくれるために必要な10年間だったのだ。
    移り行く時代と共に青子の生き様の変遷を流れるように描くタッチが絶妙。
    銀座の高級鮨屋の白木のカウンターが目に浮かんだ。
    一時そんな時代があったなと昔の自分をも思い出した。

    人は決して二つの人生を歩むことはできない。
    でも、振り返ってみて、進むべき方向を変えることはできる。
    どれほど年月が経ったとしても、別の新しい生き方を選び取ることは、勝ち負けだけでは語れないのだ。
    青子と大将の出会いからの10年間をしみじみ回想させるラストシーンには胸が熱くなった。

    • 杜のうさこさん
      koshoujiさん、こんばんは~♪

      私、柚木さんの作品の中でも、かなり好きな方なんですが、
      今まであまり高評価のレビューに出会えな...
      koshoujiさん、こんばんは~♪

      私、柚木さんの作品の中でも、かなり好きな方なんですが、
      今まであまり高評価のレビューに出会えなかったんです。
      嬉しいです♪

      え~~!お料理までお得意なんですか?
      どれだけ引き出しの多い方なんでしょうか!
      センパーイなんて、気軽に呼んでしまってていいのかなぁ…。
      でも、呼びたい(笑)

      ぜひ今度、作ったお料理の写真をアップしてください♪
      レシピも添えて下さるとありがたいです(笑)
      主婦のくせに、お料理イマイチ苦手です(>_<)
      いっそのこと、ブログで”お料理コーナー”とかも!

      まことちゃんに、400人!
      すごい!!

      私的には、蘭ちゃんの肉声が聴きたいです♪
      お名前のところは、ピーとか無理なんですかね?
      機械音痴ですいません。

      さっき、お返事の場所を探していて、
      キャンディーズのレビューを拝見しました。
      胸がいっぱいです…。
      また、4月が来ましたね…。

      3人とも大好きですが、蘭ちゃんが一番好きです。
      子どものころ、浅草の国際劇場でドリフターズのショーをやっていて、
      そこにキャンディーズも出演していて、
      蘭ちゃんと美樹ちゃんが握手してくれました。
      冷たくてやわらかな手でした(#^^#)
      あの頃は、今ほど規制がなくて、ステージの下に駆け寄っても大丈夫でしたよね。
      きっと、ちっちゃな手を精一杯伸ばしているのを見て、握手してくれたんだと思います。
      その数か月後に、解散宣言などとは思いもよらなかったです。
      私にとって、永遠の憧れのスーパーキャンディーズです(*^-^*)

      年末に発売されたDVD、買えませんでした。
      気付いた時には、超プレミアでしたね。
      たしか、それを買えていたら、フィルムコンサート行けたんですよね?
      残念です。
      スーパー!スーパー!スーパー!キャンディーズ♪
      2016/04/12
    • 杜のうさこさん
      koshoujiさん、みっけ~♪(笑)

      わかりましたよ~!
      この瞬間を想像しただけで、トリハダ立ちました!
      だって、この男性のパー...
      koshoujiさん、みっけ~♪(笑)

      わかりましたよ~!
      この瞬間を想像しただけで、トリハダ立ちました!
      だって、この男性のパーソナリーティだった可能性もあるわけで。
      ここでも強運発揮ですね♪

      グッジョブ!頂けて嬉しいです!
      やっぱりセンパイですね~。
      わかって下さる~。

      やっぱりお顔まともに見られませんでしたか?
      そうですよね~。お年頃ですもんね。
      恥ずかしくて目なんて合わせられないですよね。
      楳図氏のようにはいきませんね(笑)

      そうなんですよ!握手してくれたんです!
      大きいお兄さんたちに埋もれて(笑)
      きっとその小さな手を見つけてくれたんだと思います。

      あ~~、やっぱりキャンディーズ大好きです!
      今、映像を拝見して、こんなに可愛らしい女の子なんて他にいないわ~と
      改めて思いましたね。

      そして、ふと思い出したんですが、
      5枚組の卒業アルバム、私の宝物なんですが、
      たしか「そよ風のくちづけ」はいってないですよね?
      ずっと不思議だったんですよね。う~ん。

      今週か来週ですね。
      楽しみに待ってま~す(*^-^*)
      2016/04/14
    • koshoujiさん
      >koshoujiさん、みっけ~♪(笑)
      見つかっちゃいましたか(笑)。
      このコメ欄で書くのも変なので、CDのほうに続き書きますね。
      >koshoujiさん、みっけ~♪(笑)
      見つかっちゃいましたか(笑)。
      このコメ欄で書くのも変なので、CDのほうに続き書きますね。
      2016/04/14
  • 醤油味のしっかり染み込んだ鮪とふんわりとほどける舎利…寿司職人の手のひらから直に受け取った握りたての鮨が青子の運命を変えた。
    それからの10年、高級鮨店「すし静」に通うため、あの人が握った鮨をあの人から手渡してもらうため、青子はただひたすらに頑張った。
    収入を上げるために転職もし、鮨の知識や食事のマナーの勉強もした。
    頑張った甲斐もあり、カウンターに向かってぴんと背筋を伸ばし旬のネタを優雅に注文する青子は、人として女性としての格も上げたと思う。

    人は目標や張り合いを持つと変わる。
    私も若い頃、休日に友達と旅行に行くことだけを励みに仕事していたことを思い出した。
    時代もバブル全盛期から衰退、昭和から平成、と大きく変わった10年。
    時代の変遷もとても懐かしかった。
    常連客になるのは無理でも、一度でいいから「すし静」の握りたての鮨が食べてみたい。

  • その手をにぎりたい、って ずいぶんともっさりしたタイトル、もしかして介護現場の話かしら? と思ったら、寿司屋だってことだから、読んでみた。

    栃木から上京して大学卒業後に 地味にOL やってます、という青子、そろそろ実家に帰ってお見合いでもとなって、上司に送別祝いだと高級寿司屋に連れて行かれる。
    そこから彼女の人生が大きく動き始める。

    とまぁ、一昔前のトレンディ・ドラマのような、いや おおいにバブル期のそれを意識した 「女子暗黒の10年(勝手に命名)」の話、なんだけれど 寿司屋の場面の鮮やかさが、質感を出している。
    第一話ヅケの “市ノ瀬さん” との出会いの場面は とても清潔でありながらセンシュアル。
    いろんな意味で生唾ものです。

    作者の柚木さんは 1981年生まれだそうなので、現在 ちょうどこの物語の最後の青子の年齢と同じくらい。
    だからバブル期のことは知らないはず。
    バブルを描いてみたかっただけかもしれないが、女子の20代後半から30代前半という一寸先は闇な怒濤の10年を表現するにはピッタリな時代を選んだと思う。

    関係ないけど、その時期を優しくできなかった男は将来が惨めです。

    映像にするなら、今をときめく桐谷 美玲ちゃんか 有村 架純ちゃんがチャレンジするか?

  • なんにも知らないOLだった主人公が、ある寿司職人との出会いを機に、変わっていく物語。柚木さんの食べ物の描写はほんとうにすごい。ランチのアッコちゃんでもそうだったが、とにかく美味しそうで秀逸。
    バブル時代の街と人の変化がまた切ない余韻を残してくれる。ほんとうに握って欲しかったのはずっと手だったのかもしれない

  • 恋と仕事とお鮨に生きるバブル期OL大河小説!
    ------------
    バブル前後を舞台にして、まさに恋と仕事とお鮨に生きたOLの物語。お鮨に出会って、そのお寿司を食べるために東京で生きて行くと決め、バブルの波に飲み込まれながら、はじける泡を予感しながらも、自分の決めた道をまっとうし燃え尽きた女性の物語。
    何よりお鮨が美味しそうで、カウンターのお鮨を食べに行きたくなってしまった。恋がメインではなく、女性の覚悟を持った生き方がメインのお話で、読んでいて楽しかった。

  • これは恋愛作品として読むのではなく、バブルの時代に寿司屋のカウンター越しに繰り広げられたであろうOLの成長記録作品、が正しいような気がする。

    柚木作品には食べ物がとにかく多く出てくるのね。「ランチのアッコちゃん」は食そのものが題材だし、「伊藤くんA to E」ではデパ地下のケーキ店がキーになっている。食べ物好きだから、食の描写も気になるし、好みだ。

  • 手ってすごく大事だと思う
    温もりとか…繋いだ感じで相手がわかるっていうか…

    青子は 不器用だなぁ と
    もっと上手く生きていけばいいのに 強がってる分 さみしさは人一倍…

  • お鮨は得意ではない、むしろ好きではないけど、無性に鮨食いてえ!!となりました。

    一ノ瀬さん、ステキ…わたしも手に触れたい。なんて思ったけど、ずっと硬派キャラでいて欲しかった…
    最後、ちょっとガッカリ。

    それでもやっぱり今は柚木麻子さんの読み物が好きだ。

  • 柚木麻子さんはランチのアッコちゃんみたいなポップな作品もあれば、女子同士のドロドロしたようなちょっと苦しくなるような作品もあり、振り幅が大きい。
    本作はモロに後者の方で、バブル期、しかも不動産業界に身を置く、正に狂乱の真っ只中に居た、若くて美しい女性。
    だんだん若さと共にいろんなものを失いはしながらも、逆に自分という確固たるものを手に入れ、心の拠り所としている高級寿司店、そこで寿司を手渡しでくれるぶっきらぼうで純粋な職人。
    カウンターを挟んで、時に燃えたぎる気持ちを隠して食べ物を手渡される。すごく官能的でもある。うまい!
    バブルをある程度知ってる世代からすると、余計に心がざわつくけれど、やはり面白い作品。
    今後ももちろん期待してしまう。

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著者プロフィール

柚木麻子(ゆづき あさこ)
1981年、東京都生まれの小説家。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010念二同作を含む初の単行本『終点のあの子』を刊行。2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞小説部門受賞。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、直木賞候補に。2017年『BUTTER』で直木賞候補。2019年、『マジカルグランマ』が第161回直木賞候補となる。

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