サラバ! (上)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 771
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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863926

感想・レビュー・書評

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  • 主人公や周りの人々の性格について、なぜそうなったのかという掘り下げが深くしっくりくる。
    あー、分かるなあ。。。
    と思える心情も多く、これが下巻に入りどうなっていくのかすごくワクワクしている。

  • 父ちゃんいい人だな
    続きが気になる

  • イランで産まれた僕は、自己顕示欲が強いマイノリティ主義の暴れん坊の姉を持ち
    美人で自由奔放な母と、仕事が忙しい穏やかな父という家族のもとに成長した。

    赤ちゃんの頃のイランでのこと。
    日本に帰国しての学校の問題児だった姉と幼稚園での生活。

    再び父の仕事の都合で引っ越すことになった先はエジプトで、日本とは通用しない生活。

    両親の仲は徐々に険悪になっていき
    僕はその不穏な空気から逃げるようにエジプト人のヤコブとの仲を深めて行った。

    両親の離婚が成立して、再び日本に帰国してから
    姉は学校へ行かなくなる代わりに謎の宗教じみたものにのめり込み
    母は恋愛を自由に楽しむようになり
    僕は僕で自分の学校生活をそれなりに謳歌していた。

    不穏しか感じない。
    姉がもう少し賢かったら、もっと芸術の道に行けたのかな、とか。
    国籍や宗教という各々のアイデンティティの壁を感じた。

    下巻が早く読みたい!

  • 主人公の過去の話、とにかくお姉ちゃんがすごい。
    まだどう言った物語かは見えてこないけど、
    とりあえず中、下も読んでいこうと思う。

  • 西加奈子さんの作品で初めて読んだ本。

    良い良いと言われて前評判が良かったからか思ってたよりは…かな…
    でも、読みやすくサクサク読み切ってしまった。
    下巻に期待!


  • 他の方の仰るように、確かに後半にかけて面白みが増して来るというのが分かった!著者の西加奈子さんは女性なのに男性の心理や性的な欲望や理性との揺らぎが上手く描かれているし、容易にイメージ出来てしまう。

    サトラコヲモンサマに対する祈りの動作って、
    まさに猫のフミフミなんじゃないかなと思えて来る。

    音楽を聞いたり映画鑑賞したり、読書をするのって知識を得るためではなく、心の拠り所というのが物凄く分かる!須玖君と友達になりたい!

    下巻を読むのが楽しみです!

  • 「人生はクローズアップで見れば悲劇だがロングショットで見れば喜劇だ」
    byチャールズ・チャップリン

  • 面白いという評判を見て読んでみたけど・・・ダラダラと外国での幼少期のたいしたことなエピソードと、姉のしょーもないわがままぶりが書かれているだけで、何が面白いのかわからなかった。が、下巻で面白くなるのかもしれない

  • 202002
    おかしな行動ばかりする姉、自分の道を突き進む母、無口だが実直な父。自分を出さず、集団の中に埋没しようとする歩の幼少期から高校1年までの生活。
    外国の話は、実際の経験がベースになっているとのことで、雰囲気がよくわかり面白い。姉に手を焼き、姉のようにはならないと思いつつ、自分を見て欲しいという気持ちを自覚する歩の気持ちわなんとなくわかるような気がする。

  • 読むのに時間がかかってしまった!
    いざ、下巻

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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