- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093864053
作品紹介・あらすじ
乙一×岩井俊二、豪華コラボレーション!
石ノ森学園中学校に転校してきた有栖川徹子(通称:アリス)。
しかし、転校早々クラスメイトから嫌がらせを受けるようになる。彼女の席に呪われた噂があるようだ。そんなある日、アリスは、自分の隣の家が『花屋敷』と呼ばれ、怖れられていることを知る。
彼女は、ある目的をもって花屋敷に潜入するが、そこで待ち構えていたのは、不登校のクラスメイト・荒井花(通称:花)だった。
【編集担当からのおすすめ情報】
岩井俊二監督初の長編アニメーション映画「花とアリス殺人事件」(2015年2月20日公開予定)を、乙一さんがノベライズしています。
感想・レビュー・書評
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映画『花とアリス』の前日譚。
映画『花とアリス殺人事件』の小説版を乙一が執筆。
面白かった。
乙一の文章ってどこジュビナイル風だなと思った。
ひらがなを効果的に多用していて印象が優しげ。
そして登場人物達と読者の間に、節度ある距離を保させるように書いてあって、押し付けがましくない。
お話は乙一らしく意外性に満ちた青春ミステリ。
この’青春‘の部分がくすぐったくて思わず笑ってしまう。
切なくてちょっと泣きそうにもなる。
’失われた‘ものだからかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
乙一氏なので、ホラーかと思ったら、ライトノベルでした。登場人物たちもなかなか元気で良かったです。
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好きな作家さんの一人である乙一がノベライズ化したので、読んでみた。
原作があるせいかな?それに合わせようとしているのか、少し物足りなさが残った。 -
買ってから長いこと積読だった本。
読まないしメルカリにでも出すかと思った時に、読み始めたら面白かった。
映画「花とアリス」の花とアリスが小説の中にいた。こうやって2人は出会って仲良くなったのか、と納得できた。ノベライズ版は、がっかりすることが多かったけど、さすが乙一。アニメも見ようかな、という気になりました。 -
乙一さんと岩井俊二さんのコラボレーション
両親の離婚によって、母と共に郊外に引っ越して来た
有栖川徹子(アリス)
隣の家から同年代の少女が覗いているのに気付く。
転校してきた石ノ森学園中学校では、
新しいクラスメイト達から露骨に避けられる。
徹子(アリス)の机の下には、何故か六芒星の様な落書きがある。
何故魔法陣が自分の席の下に描かれているのだろうーー。
アリスがあてがわれた席は呪われた席だった。
だから、クラスメイト達から避けられていた。
クラスでは一年前に〝ユダ〟が妻である他の四人の〝ユダ〟に、
殺されたという不穏な噂があった…。
設定も面白くって、〝ユダ〟って何?どうなっていくの?
序盤はワクワクして面白いかもって思ってた。
だけど…ん~物足りなかった。
アニメ映画の小説版というのが難しいのかな。
映像化されると、楽しめるのかもしれないって感じた。
小・中学生向けの本かな。
でも、アリスがとって元気で明るくって強くって
爽やかで可愛いなって思いました。
アリスと花の友情も微笑ましかった。 -
たしかにここに、あの花とあのアリスがいる、その喜びに胸がいっぱいになるラスト・シーン。これも前半のカーテンで締め切られた暗さがあってこそ。乙一自身も「花とアリス」という作品に愛着を持っており、キャラクターを生き生きと描いてくれている。作者も、読者も、みんなで花とアリスをかわいがって、そして翻弄される楽しさがある。
花とアリスに横たわる男の子は、みんなしんでいるようなもの。それでいいのだ。だって、世界はふたりの女の子が、水平にも垂直にもならずに、ゆらめきながらくるくると回しているのだから。 -
実写映画原作かと思っていたら、映画の前日譚だった…
前知識無しで読んだけど転校した学校で起きた事件
隣に住んでいた男の子は死んでしまったのか
ちょっとずつ明らかになっていくのか面白かった