下町ロケット2 ガウディ計画

著者 :
  • 小学館
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レビュー : 499
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864299

作品紹介・あらすじ

直木賞受賞作に待望の続編登場!

その部品があるから救われる命がある。
ロケットから人体へ――。佃製作所の新たな挑戦!

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。
量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。
そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所にとってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は・・・・・・。
医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。

日本中に夢と希望と勇気をもたらし、直木賞も受賞した前作から5年。
遂に待望の続編登場!

感想・レビュー・書評

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  • 待ちに待った著者の最新作(出版社の戦略か、テレビドラマのヒットに合わせたかのようなタイミングの刊行がちょっと気になるが<笑>)。
    相変わらずの池井戸潤節、けっして読者を裏切らない爽やかな読後感は健在。
    『2』は、なんとロケットエンジンの部品+人間の命を救う医療機器という、意表を突く開発計画がテーマ。先頃「バックトゥザフィーチャー」の中での空想が、30年後の現在で現実になっていると話題になったが、この作品での心臓の人工弁も実現化するだろうか。
    続編は往々にして初回作品を越えられない傾向があるといわれるが、今作はその常識を覆す出来ばえといっていいかも。
    佃社長の小気味いいセリフが読者を魅了する。
    「今時誠実さとか、ひたむきさなんていったら古い人間って笑われるかもしれないけど、結局のところ、最後の拠り所はそこしかねえんだよ」
    「仕事に夢がなくなってしまったら、ただの金儲けです。それじゃあつまらない。違いますか」
    このところ世を騒がせている『くいデータ流用・偽装事件』あるいは『東芝事件』などの関係者に、池井戸作品を読むことをお勧めしたいと思いますが。

    • 杜のうさこさん
      hongoh-遊民さん、こんばんは~♪

      コメントありがとうございます!
      嬉しかったです!

      そうですよね。
      池井戸さんの作品に...
      hongoh-遊民さん、こんばんは~♪

      コメントありがとうございます!
      嬉しかったです!

      そうですよね。
      池井戸さんの作品にはいつも勇気づけられますよね。
      「天網恢恢~」のことわざが頭に浮かびます。

      読売新聞の連載、残念ながら読めないんです。
      でも池井戸さんの本は先が気になって一気読みのパターンが多いので、
      焦れなくていいのかも。。。
      と思うようにします(笑)

      テレビで人気の作家さんになられましたが、
      『空飛ぶタイヤ』とか『鉄の骨』のような重厚な作品もまた書いてほしいです。
      2016/01/06
  • 新年の幕開けに読もうと決めていました。
    勇気と希望を与えてくれると信じてたから。

    やはり池井戸潤さんは裏切らない!

    信念を持ち、真っ当に生きていれば、
    必ずお天道さまは見ていてくれる。

    あきらめずコツコツと努力し続けたら、
    きっと夢はかなう。
    そう信じさせてくれました。

    と、書いていて少し照れるんですが、
    池井戸さんの本を読むと
    こういう言葉を口にしたくなるんですよね。


    そしてドラマです。
    ガウディ編がこんなに早く放送されるとは…。
    読む前に見たくなかったので、
    家族が見始めると、あわててリビングから逃げ出すんですが、
    音が聞こえるんですよ。豪邸なもので(笑)
    ついついお耳がダンボで困りました。

    世界に誇れる技術を持つ佃製作所のような町工場が
    この国には数多く実在するんだから、
    日本がダメになったなんて、言ってはいけないですよね。

    • hongoh-遊民さん
      「池井戸潤は裏切らない!」
      確かにその通り、読む者の心に勇気と希望を与えてくれ、まっとうに生きる人の人生への応援歌と言ってもいいかも。
      ...
      「池井戸潤は裏切らない!」
      確かにその通り、読む者の心に勇気と希望を与えてくれ、まっとうに生きる人の人生への応援歌と言ってもいいかも。
      朝刊によると、「花咲舞が黙ってない」の連載が読売新聞で始まるそう。
      今度はどんな展開が待っているか、これも楽しみですね。
      2016/01/06
    • azu-azumyさん
      こちらにも、おはようございます♪

      読まれたんですね~!
      私も早く読んでみたくてうずうずしているのですが、もう少し先になりそうなので…...
      こちらにも、おはようございます♪

      読まれたんですね~!
      私も早く読んでみたくてうずうずしているのですが、もう少し先になりそうなので…
      杜のうさこさんの「やはり池井戸潤は裏切らない!」が胸に響きましたよ~
      これはもう期待度MAXです。
      2016/01/10
    • 杜のうさこさん
      azu-azumyさん、こちらでもこんばんは~♪
      やっと読みました~!
      こちらでは、年末にドラマが放送されてたから、もう大変(笑)
      ...
      azu-azumyさん、こちらでもこんばんは~♪
      やっと読みました~!
      こちらでは、年末にドラマが放送されてたから、もう大変(笑)
      原作読んでからじゃないと!
      ロケット編の方は見たんですが…
      ドラマWの三上さんの方が好き(ナイショ・笑)

      私ね、勧善懲悪ものが大好きなんですよ~。
      根が単純だからかな?

      池井戸さん、こんなにメジャーになる以前から大好きでね。
      半沢直樹シリーズが有名だけど、
      個人的には『空飛ぶタイヤ』とか『鉄の骨』といった方が好みです。

      早く読めるといいですね!
      感想楽しみにしてます♪
      2016/01/12
  • 「ロケットから医療へ」
    絶賛放映中の下町ロケット後編の原作本。
    我慢せずに読んでしまった。

    三菱ーーじゃなくて帝国重工 vs 佃 と圧倒的にサイズの違うものに挑んだ前半戦と違い、後半は 医学会や 業種の違う中小企業が登場する。
    とはいえ、本書冒頭の関連図をみながら 帯と 最初の章を読めば 、どういう話になるのかなんとなく見当はつく。

    それでも面白いのが池井戸本。
    現実のビジネスはもうちょっとドライではないかと思うが、そこにウェットさをプラスして物語に編み上げる。
    対立して自分のもとを去った部下や、めんどくさい帝国重工とも折り合いをつけていく佃をはじめ、表層的ではない登場人物たちが ここぞというときに発する一言が良いのだろう。
    実際には、思っても口には出せない一言が。

    さて、端役ながらガウディ計画には女性技術者が加わってくる。
    彼女を妙に女性女性と持ち上げず変に色をつけず、ごくごく当たり前に描いているところがいい。
    好感度大。
    若い女性の活躍に戸惑うおじさんたち、 どうぞ参考に♪

    土俵際の佃たちの思わぬ救援となったジャーナリストも女性女性と書かれていない。
    しごくまっとうで気持ちがいい。

    もう一つ、
    フシギの国ニッポンは、失敗はものすごく叩くくせに、権力権威が突き通す嘘には激甘だ。
    なかったことにしちゃう。
    情報統制をはかる権力とそれに癒着するメディア。
    本作では、そんなことは許さないよ〜(^^)
    失敗には甘くはないが寛容さを見せるものの、悪意の隠蔽やインチキには鉄槌を下す。
    倍返しだよ♪

    謝辞によると 今回は 大阪医科大学と福井経編興業に取材しているそうだ。
    実際に繊維技術をいかして人工血管を作り出したコンビらしい。

    ドラマ後編は、その福井経編興業でロケをしているとのこと。
    ドラマ後の5分番組にも出てくるかな?
    http://www.fukutate.co.jp/

  • ロケットのエンジンのキーである バルブシステム技術は
    佃製作所の特許もあって、帝国重工のスターダスト計画のロケットに使われている。
    そこに現れた NASAでの実績を持っていた椎名が サヤマ製作所の経営として辣腕をふるい、帝国重工のバルブシステムの共同開発を持ちかける。
    椎名と佃の激しい技術的な戦いが始まる。
    佃は、異物センサーによって、異物を発見しシュレッダーによって、バルブシステムの不具合がおこらないようにする技術を開発。このアイデアは、面白いなぁ。

    一方で、医療機器販売の日本クラインから、人工心臓のバルブの試作品を作るように、依頼されたところから、新しいドラマが始まる。

    大学における 教授とそのほかのヒエラルヒー。
    トップと2流、3流の医学部の順列。
    教授に逆らえば、雑誌への投稿の審査にも響き、掲載されなくなる。
    厚生労働省のPMDA 医薬品医療機器総合機構による審査の独善性。
    ここで通らなければ、認められない。
    中小企業の弱小資本が保証できないと言われる。
    それに審査に時間がかかり、デバイスラグが起こっている。

    直接 死に至らしめるような 医療機器
    (人工心臓、人工弁)は 
    大手企業でも取り組まず
    測定機器が基本であること。

    中島という技術者の力量を見抜く。
    そして、それがどれだけできるのかを見ながら
    実際は、情報流出となって、取り繕えるが、
    実際のブラックボックスは、多くある。
    会社の内部の連携はとても重要である。
    佃品質、佃プライドの勝利だね。

    立花と加納コンビとなぜ人工弁を開発するのかという
    原点が 極めて重要な支点となって 登場する。

  • ロケットから人体へ―佃製作所の新たな挑戦!前作から5年。ふたたび日本に夢と希望と勇気をもたらすエンターテインメント長編!! (「BOOK」データーベース)

    楽しめました。
    でも、前作の方が面白かったかな…

    • 杜のうさこさん
      azu-azumyさん、こんばんは~♪

      読まれましたね!
      私も同じく、前作の方が好きです♪

      ドラマのために書かれたわけではない...
      azu-azumyさん、こんばんは~♪

      読まれましたね!
      私も同じく、前作の方が好きです♪

      ドラマのために書かれたわけではないのでしょうが…。
      その影響も多少はあったかも…と思ってました。

      なにより配役が先に入ってくるのが苦手で、
      ドラマも見ないようにはしてたんですが。

      やっぱり本が先です!
      2016/02/07
    • azu-azumyさん
      杜のうさこさん、こんにちは~♪

      はい!
      ようやく読みました^^
      杜のうさ子さんも前作の方がお好きなんですね^^

      ドラマは見な...
      杜のうさこさん、こんにちは~♪

      はい!
      ようやく読みました^^
      杜のうさ子さんも前作の方がお好きなんですね^^

      ドラマは見ないようにしていたのですが
      色々なところからもれ聞こえてきて~(笑)

      配役は難しいですよねぇ…
      自分が描くイメージとあまりにも違いすぎたりして(苦笑)

      ほんと!
      やっぱり本が先ですよね!!
      2016/02/09
  • 「苦手な上司、苦手な顧客、苦手な同僚。どれもが働く以上は避けて通れない通過儀礼のようなものだ。それを克服するもっとも簡単な方法が自らの出世であるということに貴船が気づいたのはいつ頃であろうか」

    立候補したリーダーを批判する前に、立候補しなかった自分を恥ずべきだ。

  • やっぱり面白かった。正義は勝つって話はいいですね。
    なんかみんなが好きな要素が満載。
    佃製作所、こういう会社っていいな。
    登場人物も素晴らしい。池井戸さんって凄いな~

  • ドラマとほぼ同時に刊行されたような気がする。ドラマは見ていないが。ロケットから医療機器。しっかりと前作の内容も絡めている。取材もきっと詳細にされたのだろう。間違いなく傑作。

  • ドラマを見た後から読んだので、読みながらドラマの登場人物人が目に浮かんで来ました

  • 読書日数 4日

    現在ドラマ化されている「下町ロケット」の続編書き下ろし。

    帝国重工にロケットエンジンバルブを部品供給することで、ロケットの打ち上げが成功してから後、今度は「心臓の人工弁」の設計に挑戦する。

    そんな中でも相変わらず「佃品質、佃プライド」は健在だか、前作との違いは「なんのために仕事をするのか」ということであった。

    今回は「医療機器」ということもあり、失敗をしたらせいめいに関わることであるので、そのリスクを負いたくないと考えがちである。

    実際、初めは躊躇もしていたのだが「医療の進歩が、人々の幸せやその周りを幸せにしていく」ということに気づかされることで、それに邁進するというのが、読んでいて共感できた。

    ライバル会社や医学会の利権がらみに翻弄されながらも、佃製作所の社風が本当に素晴らしく、こういう職場で「真剣勝負することができる」というのも、町工場ならではの醍醐味だと感じた。

    この作品は、今後の日本の「ものづくり」を目指そうとする若者が増えるいいきっかけになると思った。

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著者プロフィール

池井戸 潤(いけいど じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部および法学部を卒業。子供の頃から本に親しみ、作家を志すようになる。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。以降、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。他の代表作に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『民王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』など。多くの作品がドラマ化・映画化されており、特に「半沢直樹」と「下町ロケット」は非常に高い人気を誇った。 2019年6月21日、人気作『陸王』が文庫化される。2019年7月開始の大泉洋主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』原作を担当し、6月14日に単行本化。

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