ガラパゴス (上)

著者 :
  • 小学館
3.93
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本棚登録 : 747
感想 : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864329

作品紹介・あらすじ

現代の黙示録『震える牛』続編!

警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は、身元不明のままとなっている死者のリストから殺人事件の痕跡を発見する。不明者リスト902の男は、自殺に見せかけて都内竹の塚の団地で殺害されていた。
遺体が発見された現場を訪れた田川は、浴槽と受け皿のわすかな隙間から『新城 も』『780816』と書かれたメモを発見する。竹の塚で田川が行った入念な聞き込みとメモから、不明者リスト902の男は沖縄県出身の派遣労働者・仲野定文と判明した。田川は、仲野の遺骨を届けるため、犯人逮捕の手掛かりを得るため、沖縄に飛ぶ。
仲野は福岡の高専を優秀な成績で卒業しながら派遣労働者となり、日本中を転々としていた。田川は仲野殺害の実行犯を追いながら、コスト削減に走り非正規の人材を部品扱いする大企業、人材派遣会社の欺瞞に切り込んでいく。

【編集担当からのおすすめ情報】
ハイブリッドカーは、本当にエコカーなのか?
日本の家電メーカーはなぜ凋落したのか?
ガラパゴス化した現代日本の矛盾をえぐり出す、
危険きわまりないミステリ-!

感想・レビュー・書評

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  • 内容紹介 (Amazonより)
    現代の黙示録『震える牛』続編!

    警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は、身元不明のままとなっている死者のリストから殺人事件の痕跡を発見する。不明者リスト902の男は、自殺に見せかけて都内竹の塚の団地で殺害されていた。
    遺体が発見された現場を訪れた田川は、浴槽と受け皿のわすかな隙間から『新城 も』『780816』と書かれたメモを発見する。竹の塚で田川が行った入念な聞き込みとメモから、不明者リスト902の男は沖縄県出身の派遣労働者・仲野定文と判明した。田川は、仲野の遺骨を届けるため、犯人逮捕の手掛かりを得るため、沖縄に飛ぶ。
    仲野は福岡の高専を優秀な成績で卒業しながら派遣労働者となり、日本中を転々としていた。田川は仲野殺害の実行犯を追いながら、コスト削減に走り非正規の人材を部品扱いする大企業、人材派遣会社の欺瞞に切り込んでいく。




    非正規社員、派遣社員などは 働き方改革で少しは良い方向に向かったのだろうか?
    私が新卒で働き始めた頃は ほとんどの人が正社員で就職していたと思います。
    不思議なのは あまり給料が上がらないと世の中では言っていますが 新しい家が周りには増えていて そこそこ若い人達が住んでいますよね。
    家って人生で1番高い買い物だと思うんですが...
    ハイブリッドカーや家電メーカーの話はホントなんだろうか?って思ってしまったな。
    下巻に続く...

  • 『震える牛』が面白かった相葉英雄。上下巻ということで、手に取るのを躊躇したが、『震える牛』の主人公、田川刑事に会いたいという一心で読み始めた。
    こうした企業系の話は苦手だが、やはり相葉英雄は読ませる。まだ上巻を読み終えたばかりなので、内容と☆の数は控えるが、田川刑事に早く犯人を捕まえてほしいと願わずにいられない。

  • 膨大な身元不明人のリストから、殺人を見つけた継続捜査班の田川。被害者は沖縄出身の派遣労働者。事件の真相に迫っていく田川の周囲には、業務上過失致死を専門に扱う鳥居、人材総合サービス会社の社長の森、そして、トクダモータースの社長の松崎と胡散臭い人物が顔を揃える。上巻では、それぞれの目論見がどのように絡んでいくのか、まだ謎だが、下巻が気になって仕方ないストーリー展開はさすが。ラストまでにはタイトルに込められた意味を解き明かしてみたい。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    ハイブリッドカーは、本当にエコカーなのか?日本の家電メーカーは、なぜ凋落したのか?メモ魔の窓際刑事、再臨場!警察小説史上、最も最酷で哀しい殺人動機。ガラパゴス化した日本社会の矛盾を暴露する、危険極まりないミステリー。

    刑事もの+池井戸ものを足したようなストーリー。田川刑事、頑張れと応援したくなる・・・期待大で下巻へ続く

  • 相場英雄さん、震える牛あたりから気になりつつも、初読み m(_ _)m
    真山仁系といいましょうか、社会派ミステリー
    ある意味、マジで怖いやつ。

    警視庁一課といいつつも、窓際だよね〜という継続捜査班の田川は、鑑識に移ったばかりで慣れない木幡に頼み込まれて、身元不明の死亡者の捜査に関わっていく。

    草加の古いアパートで、自殺に偽装されて殺された若い男。
    地味な鑑取りを続けるうちに、宮古島出身の真面目で優秀な男性の哀しい身の上が見えてくる。
    その背後には、劣悪な派遣労働の実態。

    一方で、犯人サイドの描写も並行して進む。
    中堅自動車メーカー、派遣会社、そして警察内部の ...

    ブラック企業、派遣労働、そのあたりはふむふむだったがエコカーの嘘のくだり、えーーっそうなの?そうだったの??
    VWの燃費偽装が露呈したのは、この本の出版前。
    気になる、気になるわぁ〜〜
    なんたって、ガラパゴス、だよ?

    下巻になだれこむ〜〜

  • 上巻を読了。相場英雄さんの「ガラパゴス」です。
     
     読み始めて、誉田哲也と池井戸潤をプラスして、2で割って少し薄めたような感じかな?と思いました。
     
     自殺に見せかけた殺人事件。企業の隠蔽。警察の腐敗。派遣労働者の雇用環境。
     色々と混じりあって、いい感じで面白い。
     
    下巻でどうなるか、楽しみです。

  • 私も、メイト社員という名前で働いているけど、実際はパート社員!
    上手く会社に安く使われています。読んでいて他人事ではありませんでした。
    下巻に突入!

  • 自殺として処理された身元不明リストから発見された他殺体。その身元を調べる過程で見えてくる日本の雇用の歪な構造。警察ものではあるけど、主眼はこの20年で作り上げられた日本社会を炙り出すことにありそう。主人公が切れ者警察官にしては物を知らな過ぎるところがどうかと感じるが、日本社会の闇を糾弾できるのか気になる。下巻早く読みたい。

  • 派遣切りや派遣村を思い出した。面白い。

  • 少年が沖縄の離島から、出ていくところから物語は始まる。

    美容整形クリニック、身元不明者の再捜査、田川の妻の交通事故(代車を得る)、エコカーと謳われているが実際は燃費は悪い、などなどの話があり、主軸がはっきり見えないなと思っていたが、すべては団地で自殺と判定されたが実は他殺だったと判断され再捜査するところにつながる。
    展開は非常にゆっくりだと感じた。

    その背景には、就職氷河期で派遣、偽装請負として働かざるを得ない事情にあり、全国を渡り歩いていた仲野。
    それには、コスト削減の名の元、正社員を減らし、派遣・請負に労働をシフトさせている経営環境、
    そもそも、生産革新により、日本のものづくりは簡単にできるようになり、海外で模倣され、価格競争力で勝てず、産業自体が厳しい。海外と競争しつつ、雇用を守り、経済を維持していくにはと読みながら色々考えさせられた。田川の商店街にやってきた派遣の工藤の話は実態に沿ったものなのだろう。

    しかしトクダの社長、人材派遣の森社長、刑事の鳥居と
    他者を虐げ、うま味を味わっている人間の会話は本当に腹正しかった。
    下巻にどうなっていくか楽しみ。

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著者プロフィール

一九六七年、新潟県生まれ。八九年、時事通信社に入社。二〇〇五年、「デフォルト 債務不履行」で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。一二年、『震える牛』がベストセラーに。他の著書に『血の轍』『ナンバー』『トラップ』『リバース』『御用船帰還せず』『ガラパゴス』『クランクイン』『不発弾』『トップリーグ』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』など。

「2021年 『キッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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