小説王

  • 小学館 (2016年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (306ページ) / ISBN・EAN: 9784093864404

作品紹介・あらすじ

文芸冬の時代に放つ激熱エンタテインメント

大手出版社の文芸編集者・俊太郎と、華々しいデビューを飾ったものの鳴かず飛ばずの作家・豊隆は幼馴染みだった。いつか仕事を。そう約束したが、編集長の交代などで、企画すら具体的にならないまま時間だけが過ぎていく。やがて、俊太郎の所属する文芸誌は存続を危ぶまれ、豊隆は生活すら危うい状況に追い込まれる。そんな中、俊太郎は起死回生の一手を思いつく。三流編集者と売れない作家が、出版界にしかけた壮大なケンカの行方は!?
小説の役割は終わったのか? 「STORY BOX」連載時から、作家・編集者・書店員の方々をざわつかせた問題作がついに刊行。小説をめぐる、男たちの熱きドラマ! 『イノセント・デイズ』『95』で大注目の作家が、文芸冬の時代に放つ、激熱のエンタテインメント!!


【編集担当からのおすすめ情報】
装画は、故・土田世紀先生の『編集王』のカットを使用。
読んでいただいた書店員さんから、熱いコメントが多数寄せられています。

みんなの感想まとめ

作品は、文芸の厳しい現状を背景に、編集者と作家の熱いドラマを描いています。登場人物たちの「書き続ける」という情熱や、女性キャラクターたちの覚悟ある姿勢が印象的で、多くの読者の心に響きます。特に、出版業...

感想・レビュー・書評

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  • 友人のお薦め本。早見氏ご本人の、「書き続ける」という強い思いを熱く受け取りました。

    登場する女性陣が、覚悟を持った人ばかりでカッコ良かった。

    ・中学生に小説全面無料化!
    ・図書館で本を借りられたとき、一円でもいいから作家にお金が流れる仕組み

    実現したら面白い!

  •  学生時代、書店はワクワクする場所だった。いろいろな本を手に取って、次に読む一冊を探す。そこでは思いがけない本や作者との出会いがあった。
     
     現在、書店の閉店が相次ぎ、町に一軒も書店がないところが増えている、というニュースを目にした。
     自分自身、書店で本を探すよりも、ネットで検索して注文するというのがほとんどになってしまった。

     作家の「書きたい。」という熱い思い。編集者の「すばらしい作品を世に出したいという熱い思い。こんなふうにして作られていくのか、としみじみ思った。
     図書館で借りられた時に、作者にお金が流れる仕組みはぜひ作ってほしい。
     

  • 早見さんの作品は一気に読まさります✨

    自分とは違う出版業界のお話しですが、登場人物に共感できる部分もあり、刺さるワードもたくさんありました。

    頭の中で俳優さん達を勝手にキャスティングしながら読んでいましたが、過去にドラマ化されていたんですね…

    登場する女性陣がカッコよかった…という方の感想も多く、ホントそれ思いました✨

    図書館派だけど、たまには書店で本を買おうと思わさった一冊

  • 幼馴染みの豊隆と俊太郎、かたや三流の小説家、かたや三流の編集者
    この二人が、起死回生の小説出版に挑む
    作家と編集者の激烈なやり取り
    始めは中々入っていけなかったけど、途中から展開に目が離せない様になってきた
    文芸本を出版するまでの熱い想いが伝わってきた

  • 面白かったです。
    小説は死なない。
    媒体を変えて生き続けていくんですね。
    熱い想いを感じます。
    小説王のタイトルがそれですね。

  • audible 。一冊の小説を世に出すために、編集者の大変な尽力があることがよくわかった。
    上手い作者だ。

  • 「売れない作家と弱小文芸誌の編集者が、まさに文字通り『命懸け』で小説を作る話」とまとめてしまうこともできます。
    目を見張るような大きな事件が起こるわけでもなく、彼ら二人の血の滲むような努力が実を結ばないこともあります。

    それでも、読書が、小説が好きな人にはぜひ読んでもらいたい作品です。小説家は「何が何でも書かなければならない」から書く。編集者はその作品の良さを少しでも知ってもらいたくて売る。そうして作られた小説の1冊に、読者は人生を救われることもある。
    本を読むということの幸せさをひしひしと感じさせてくれる物語です。

    本を書く人、作る人、読む人、一人ひとりがみなそれぞれの人生の主役であること。「今日」にどんなことがあっても「明日」はやってくること。言葉にすると陳腐ですが、そういったことも含めてとても力強く訴えてくる作品でした。

  • 父と息子
    泣くのは三流

    熱かった〜
    登場する女性達がカッコ良かった

    図書館から借りた本で

  • 表紙が怖いけど、作家と編集者の熱いドラマで一気に読めます。
    この2人が小学校の同級生というのもいい流れですし、家族との関係も織り交ぜながら、変な落とし穴もなく、小説という1つの作品が出来上がっていくのを、ドキドキしながら読めます。

  • 作家と編集者。豊隆と俊太郎。この2人の小説への情熱がひしひしと感じ書くこと作ること売ること感動の一作でした。STORYBOX連載時に読みました。

  • 自分にとって早見先生の初作品でした。編集者と作家の関係がリアルに描かれていて、本好きの自分には面白かったです。展開は読み通りでしたが、夢を諦めなかったオジさんたちに勇気をもらいました。

  • いろいろあって、本を読む気になれなかったのだけど、これはほぼ一気読み。
    上手いなー、面白いなー、読ませるなーと思いつつ読ませていただきました。
    タイトルが気に食わない人もいそうだけど、小説好きな人なら楽しめると思います。

  • 売れない小説家とその元同級生の編集者が、熱く小説魂を燃やして魂をぶつけ合い、周りもそれに伴って人生が過熱していくという熱血要素過多の出版小説です。出版と熱血、一見合っていないようですが、この表紙の劇画調の漫画に見覚えがある人は黙っていられないはず。出版業界に剛速球の直球勝負で切り込んだ名作「編集王」の主人公カンパチの顔です。そしてこの本の題名は「小説王」これだけの風呂敷広げて貰ったらもう読むしかないでしょう。

    中盤まで読んでいる状態で、もしかしたら今年読んだ本でNO1か?!とテンション高く読んでおりました。ある意味書きたい部分を書きたいだけ書いたという本なので、もっと刈り込んで出したら超名作だった可能性があります。
    しかし、恐らく筆者は細部まで行き着く先迄書き切りたかったんだろうなと思います。その出版というものに対する熱い気持ちをぶつける為の触媒として、土田世紀の「編集王」をモチーフにしたのだと思います。「編集王」は名作です。本当に大好きな漫画なので、そのスピリットを受け継いだこの本は僕にとって忘れがたい名作となりました。

  • 私も小説を必要としている者のひとり。
    小説を待っている者のひとり。

    自分が死んだ後に、どんなに自分にとって面白い小説が出てきても読めないということを憂いているくらいに。

    本書は、終わりの2割くらいになってきてからが良かった。

    作家さんや出版社の方達に対し、図書館で借りていることは本当に申し訳ないとは思っている。

    昔は図書館で借りずに購入していたのだが、何年も前に断捨離で一旦書籍を大幅に減らしてからは図書館で借りることがほとんどになってしまった。
    購入していた頃は、評判が良くて購入しても自分にとっては失敗だったと思う本がままあること、単純に場所を取ること、単純に出費がかさむこと、購入すると期限が無いので結局は積読になってしまうこと、それらが自分にとっての問題点だった。
    (当然、読んだ本が自分にとってどうにも失敗だった時、それが借りた本なら諦めもつくが、買った本だと時間とお金を返して欲しい感が倍増する)

    図書館のシステムが抜群に良くなったこともあり、図書館で借りて読むようになり、読んだ後に本当に自分の手元に残しておきたい本だけを(しかもなるべく文庫で)買ったりするような私は、常に申し訳ないなあと思っている。

    だから、本書にあった「図書館で本を借りられたとき、一円でもいいから作家にお金が流れる仕組みを作る」には大賛成である。
    これも、自分にとっては痛くも痒くもないことで、せこくて申し訳ないが。

  • 小説家と編集者の妥協を許さない対峙。
    自分を削りながらお互いに素晴らしいものを世に出すプロセスが素晴らしい。
    本離れがある昨今、雑誌からではなくネットメディアを絡ませながらのシナリオも理解できる。
    本書に登場する3人の小説家の小説を読んでみたいと思ったのは私だけでないはず。
    思い切って企画して欲しい。
    それと、男性が描く女性像に鋭く切り込んでいるところには共感を覚える。なるほど本書に登場する女性は個性もあり、夢もあり、簡単に妥協しない「人間」として描かれている。
    とにかく、簡単に小説って書けなくなってしまう...

  • 一気読み。作家さんと編集さんの関係や、文学についての件や、男女関係、親子関係。縦にも横にも物語が張り巡らせていて楽しかった。この作家さん初読みでした。しばらく追いかけます。このレビュー読んだ方、是非読んでみてください。今回は図書館本でしたが、必ず買います。

  • 小学生の時に一緒に学級新聞を作った幼なじみが、編集者と売れない小説家として再会した。
    彼の小説は、過去に文学新人賞を受賞している。
    豊隆の作品に魅せられた俊太郎、出版不況の今、二人は文学界に挑戦を仕掛ける。

    面白かったです。
    ひとつの作品が生まれるまでの作家と編集者、その他関係者の苦労を知った思いです。
    たくさんの本に出会いたいという気持ちが強かったのですが、ひとつの作品をじっくり何度も読み込むという読書の仕方も、今後していきたいと感じました。

    もっぱら図書館利用ですが、図書館の本が借りられたら、1円でもいいから作家にお金が流れる仕組み、出来たらいいなと思います。

  • 作家とか編集者とか出版社とか本を作る話は本好きには堪らない。
    だから読む前から間違いなく面白いだろうなとは思ってた。
    でも予想の上の上の上をいってた。
    ここまで胸が熱くなった本はかつてない。
    胸が熱くなりすぎて涙が止まらなかった。
    泣くのを我慢しながら読みたくないと思い、外では読むのをやめて家で何時間も泣きながら読んだ。
    私にとってどれくらい本が必要なものなのか改めて実感。
    私が生きていく上で必要なもの、それは間違いなく本だ!!

  • 話はベタで、それほど描写が優れているわけではないのに、なぜか読んでしまうし、気づいたら泣いていた。

    生きる意味(死に向かう)を考える僕たちにとって、物語は絶対必要だ。

    僕たちは鬱屈とした報われない日常に、カタルシスを求めている。

    長らく評価されずに沈んでいた作家が周囲に報われて、届くべきところに作品が届いて、誰かの人生に救いをもたらすことに涙した。


    小説であれだけ父の描写が多い中で、実際の
    豊隆と父との関係がグッとくるものはなく、実感のないアイディアだけで、走り出した感あり。
    ご都合主義も多々見られるが、
    プロの編集者と作家の魂のぶつかり合いとカタルシスは見応えあります。

  • 熱血漢あってサイコー。

    マンガ「編集王」を知っていたので、表紙絵が編集王のひとだったので同じかなって思ってましたけど、違ってたけど、同じように編集者が走り回るところは懐かしく思い出しました。
    たしか、編集者は原田泰造主演のドラマになったんじゃなかったかな?

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著者プロフィール

1977年神奈川県生まれ。2008年に『ひゃくはち』でデビュー。
2015年に『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞、2020年『ザ・ロイヤルファミリー』でJRA賞馬事文化賞と山本周五郎賞を受賞。同年の『店長がバカすぎて』、2025年の『アルプス席の母』は本屋大賞にノミネート。
その他の著作に『95』『笑うマトリョーシカ』『あの夏の正解』『店長がバカすぎて』『八月の母』『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』などがある。

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