夜行

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 3762
レビュー : 530
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864565

感想・レビュー・書評

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  • 夜の迷路みたい。くるくる回ってつかみどころが無くてうっすらと怖い。
    誰かの妄想のような不確かな世界を進んでいって、確かな答えが無いので不安感が残る。

  • 意味の分からない不気味さと全容の見えない不安感が癖になる。最後の夜が明けるシーンは、先の見えない迷路を抜けたような、安堵のようなものが込み上げた。

  • 森見さんの、こういう不思議な話がスキ。

  • 【ちょっと怖くて、読み始めたらとまらない】

    森見登美彦さんの著書は、『夜は短し歩けよ乙女』『聖なる怠け者の冒険』などいい意味でふぞけたお話しか読んだことなかったので、『夜行』を読み始めたときに驚きました。

    全然予想していなかった怖さ!
    久しぶりに再開した英会話スクールの仲間たち。10年前、突然失踪した長谷川さんのは鞍馬の火祭りの日で、今年久しぶりに集まっていこうということになった。
    集まった5人はそれぞれ、岸田道夫という銅版画家の連作「夜行」に関わる不思議な体験をしている。

    怖いの苦手なので、ちょっとこわいなぁと思いながら読み始めましたが止まらなくなりました…。岸田道夫の描いた「夜行」に出てくる女性とは?長谷川さんだけでなく、いなくなってしまった人たちはどうなってしまったんだ?その不思議体験をした彼らはどうして無事なのか?
    など気になってあっという間に読み進めてしまいました。

    私が読んだいくつかの森見さんの本の中で、一番読みやすかったです。

  • 読んでいて薄気味悪くて怖くなる事もあった。
    基本こういう世にも奇妙な物語風な話が苦手だからかもしれない(^^;)

    世界は表裏一体で自分の人生にもひょっとしたらもう一つの人生があるのかも!?

    ある友人の女性が10年前に京都の花火大会を見に行った途中で失踪していなくなる。
    その時一緒に行ったグループの仲間が10年後にみんなで集まって、それぞれの話をするというストーリー展開で、それぞれの話の中には銅版画家の作品が必ず出てきて、それは夜と朝に繋がって行くという結末。

    私的には後味はよくないお話しでした。

  • 久しぶりのモリミー。
    帯によると『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』『きつねのはなし』代表作すべてのエッセンスを昇華させた10年の集大成……ということなのですが、『きつねのはなし』ぽさが一番出てると思われ。
    10年ぶりに鞍馬に集まった5人が語っていく妙な話。
    共通点になるのは「夜行」という銅版画の連作。
    ゆるりと音が歪んでいくレコードを聴いているような、もんやりとした雰囲気と、ラストの世界を裏返すような感じが対照的。
    まぁ、裏返った所ですっきりはしない話なんですが。
    ちょっともんやりが長いかな。
    ラストで持ち直したからまぁいいか。

    装画 / ゆうこ
    装丁 / 岡本 歌織(next door disign)
    初出 / 『STORY BOX』2009年8月号~12月号、2010年5月号~8月号に連載された「夜行」、STORY BOX別冊『青森へ』に掲載された「夜会」を再構成し全面改稿。冒頭および第1話を『STORY BOX』2016年11月号に掲載。

  • 「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」

    終盤に至り、読んでいる自分自身が「闇の中にいるのか光の中にいるのか」「存在している場所がどこなのか」わからなくなるような感覚に陥ってしまうような、そんな世界観。

  • 内容を理解することに意味はないと思う。いろんなものが表裏一体。

  • くるぞ、くるぞ、くるぞ、くるぞ、、、、

    っていうゾクゾク感がとにかく圧倒してくる。

    その割に、ラストのオチがあまりオチず。拍子抜け。悪い意味でどんでん返しです。

    くるくるくるくるくる、こなぃー

    みたいな本。ホラーなのかな?一応?違うのか?こんなに煽っておいてそれーっていう。オチなんとかして欲しかった。

    ヒーーーーーーーーッって個人的にはなりたかったんだけどなぁ。

  • 幻想的な世界観は元々の筆者の持ち味でありましたが、どこかあっけらかんとした明るさで異世界的な妖しさは有りませんでしたが、今回はすっと寒くなるような暗さを持った作品になっています。
    どこかで分かれてしまった二股道の、向うに歩く人々と一瞬の邂逅。そしてまた離れていく。そんな寂しい不安な気持ちになりました。
    一人の画家が開いてしまった窓から覗く景色に見える、かつて自分が属していたはずの世界は、取り戻すことの出来ない喪失なのか・・・。それとも彼らこそが世界から失われた要素であったのか・・・。
    なんちゃって、僕には幻想小説を解する風雅なセンスは壊滅的にありませんので、頭にハテナが沢山沢山飛んでいました。そんながさつな私も夜のリビングでこれを一人で読んでいる時に、世界に一人だけになったような不安にスッと背中が寒くなりました。
    解のある物語ではないと思いますが、いろいろな分岐点を通過してきたおじさんにも、分岐点の先の違う生活が有ったかもしれないと思う位の想像力はあります。
    でも、この話読んでいると、一瞬パラレルワールドの事なのかなあと思いつつも、どちらかにしか属さない人がいる時点で違うんでしょうね。
    陰陽どちらが本当の世界なのか分かりませんが、現実と幻の狭間が浸食されて交じり合う瞬間の怖さを感じます。逢魔が刻って感じですかね。
    「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」

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著者プロフィール

森見登美彦(もりみ とみひこ)
1979年奈良県生まれの作家で、京都を舞台にした作品が多い。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年、『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2006年に『夜は短し歩けよ乙女』で本屋大賞2位、山本周五郎賞などを受賞し注目を集める。2010年『ペンギン・ハイウェイ』で2010年日本SF大賞、2014年『聖なる怠け者の冒険』で第2回京都本大賞、2017年『夜行』で第7回広島本大賞をそれぞれ受賞。2010年に『四畳半神話大系』がTVアニメ化、2018年8月に『ペンギン・ハイウェイ』が劇場アニメ化された。2018年11月に『熱帯』を刊行し、第160回直木賞、2019年本屋大賞にノミネートし、第六回高校生直木賞受賞。

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