夜行

著者 : 森見登美彦
  • 小学館 (2016年10月25日発売)
3.39
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864565

作品紹介・あらすじ

僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。

私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。
旅の夜の怪談に、青春小説、ファンタジーの要素を織り込んだ最高傑作!
「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」

【編集担当からのおすすめ情報】
春風の花を散らすと見る夢は
さめても胸の騒ぐなりけり
--西行法師

夜行の感想・レビュー・書評

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  • 図書館より。

    読み始めたらガッツリ一気読み。
    恐い!けど面白い。
    多分初読みの作者さんだと思うけど、すんなり読了。
    ミステリーとか、ホラーとか、裏表の世界とか?ぶっ飛ばして面白かったです。
    でも、好みじゃないと思う(ごめんなさい)。

  • 「夜行」と題された連作の絵画をめぐる奇譚集。

    サスペンス?ホラー?ファンタジー?
    短編のようでいてページがすすむごとにそれぞれが根底で繋がっていく。

    「世界はつねに夜なのよ」

    今この瞬間さえも、世界はくるりと様相を変えるかもしれない。自分がいるのはどちらの世界なんだろうと、考えてしまった。

  • 連なる夜話5話がとある銅版画に関わっていて且つ突然消えた女性にも関わっている。何とも不可思議な気分のままに読み進めたら最終話で謎が解けるのですが、さて私はどちらの世界に居て読書しているのでしょうか? 笑

  • 不思議が不思議のまま終わるタイプの小説。感覚を楽しむものかもしれないけれど私は苦手なタイプ。頭の中でたくさんのドアが中途半端に開けられたままみたいな「上手く戻ってこられない」感じがしてしまう。
    夜行の世界の中で「だけどみんな戻ってきた」ということになっているけれど、戻ってきた描写がないものもあることが一因かなぁ。

  • 2016年下半期直木賞候補作品。
    かつて、英会話スクールの仲間で鞍馬の火祭りを見物に出かけた際、そのうちの一人が失踪してしまう。その後彼女の姿を見た者がいないまま、10年後に再度集まることに。そこで皆は不思議な体験を語るが・・・
    ホラー、ファンタジーと余り得意な分野ではなかったせいか、残念ながら下馬評ほど面白いとは感じなかった。

  • なんとも不思議な物語だった。短編五作でそれぞれ別々の物語としてとらえることもできるが、まとまってひとつの物語となっているともいえる。どの作品も夜の闇とその中に潜む不安感、恐ろしさ等を感じさせる作品だ。また尾道、奥飛騨、鞍馬等歴史がありその歴史を今も感じられる街が舞台になっており、時間を超えたミステリアスな雰囲気を醸し出している。ストーリーを理論立てて理解しようとするのではなく、著者の文章を味わい、読者自身が物語の中に溶け込んでいくことで理解出来る作品なのかもしれない。

  • 永遠の夜と、ただ一度きりの朝。
    連作絵画「夜行」から繋がって反転してまた還ってゆく。
    不可思議な旅路。
    消えてしまった長谷川さん。
    夜はとてもおそろしくて、寂しくて、なのに朝がこんなにも温かくて切ないなんて。
    なんだかとても心細くなってしまったので、モリミーの阿呆全開ワールドな新作が早く読みたい。

  • 第一夜を読んで、往年の映画「異人たちとの夏」を思い出した。
    夜行はパラレルワールドかとも思うが、この世ならざる者の気配を感じる。

  • 夕暮れ時、見知らぬ町佇んでいると、どこか違う世界に迷い込んでしまうような気持ちになる事がある。
    山麓の学校に営業に出かけた帰り、駅へのバスを待っていた時に、このバスに乗って帰ったらどこか別の世界にに連れていかれそうだなと思ったことが、私にはある。

    夜行列車。人が疎らになったホームに静かに列車が滑り込んでくる。
    乗車駅は、まだ他のホームには沢山の乗客が残っているけど、列車が発車し、停車駅を数えるたびに疎らになっていくホーム。
    そして、うす緑にぼんやり浮かぶ駅の姿を見ていると、やはりどこか違う世界に入り込んで行ってしまうような気持ちに襲われることがある。

    夜行。
    普段見慣れた世界、普通の生活が、いつのまにか違うものになっている。そんな気持ちになる事を思い出させてくれる物語だった。

  • 森見登美彦氏の本が好きなので、本を開いたときにワクワクしてしまった。どんな物語なのだろうか。
    森見登美彦氏味は控えめだが、主人公たちの中に、どこか一歩引いた不思議さと言うか、 森見登美彦っぽさを感じる。

    祭りの夜にいなくなってしまった女の子の友人、何年後かにまたその祭りに行ったメンバーで集まり話をすると、画家の書いた連作「夜行」にまつわる失踪事件をそれぞれが体験しており、語られる。このそれぞれ話すストーリーも終わりぶつっと切られ、もやもやするがそれが一層その後の話の不気味さに繋がっているのを感じる。
    ラストの物悲しさも結構好き。

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