ママたちの下剋上

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 91
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864619

感想・レビュー・書評

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  • 楽しく読めました。
    けれども、ステレオタイプな人ばかり出てきて、お話に深みがないかなとも感じました。

    主人公の小川香織は、働く女性。けれども、夫の理解がなく仕事を辞めて、母校の聖アンジェラ学園で臨時職員として広報の仕事をすることに。

    香織は自身が慶応を出ていて高学歴だが、それを鼻にかけない女性。その反面、姉は学歴至上主義で、子どもたちの受験に熱心に取り組んでいる。

    香織の夫は、わかりやすい古い日本の夫で、仕事に理解がない。姑は、わかりやすく名家の奥様だ。また、姉の子の塾に通うお母さんたちには、わかりやすいボスママがいる。

    というように、わかりやすく、あるあるって感じで読めるのだが、物足りない。それは、それぞれの人が抱えている(であろう)悩みが深く描かれていないせいではないかと思う。

    最後に、学校の広報というのは、大事な仕事なので、臨時職員がこんな風に関わっているようでは、学校自体ダメなのではないかと思った。

著者プロフィール

東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で第十一回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。著書に受賞作を含む『ハンサラン 愛する人びと』(文庫版『縁を結うひと』)『ひとかどの父へ』『緑と赤』『伴侶の偏差値』『ランチに行きましょう』『あいまい生活』『海を抱いて月に眠る』などがある。

「2022年 『わたしのアグアをさがして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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