本を守ろうとする猫の話

著者 :
  • 小学館
3.42
  • (143)
  • (296)
  • (423)
  • (119)
  • (20)
本棚登録 : 3881
感想 : 407
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864633

作品紹介・あらすじ

『神様のカルテ』シリーズ外、初の長編!

「お前は、ただの物知りになりたいのか?」
夏木林太郎は、一介の高校生である。夏木書店を営む祖父と二人暮らしをしてきた。生活が一変したのは、祖父が突然亡くなってからだ。面識のなかった伯母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るため林太郎の力を借りたいのだという。
痛烈痛快! センス・オブ・ワンダーに満ちた夏川版『銀河鉄道の夜』!

【編集担当からのおすすめ情報】
300万部超のベストセラー『神様のカルテ』著者、
初のファンタジー長編!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なぜあなたは本を読むのですか?
    ...
    惰性というか、ノルマというか、他にすることがないというか...
    そんなネガティブな理由が|ω・` )チラットでも頭をよぎったアナタ。
    アナタですよ、ア・ナ・タ(*・・)σ

    すぐに本書を手にすることをオススメします!

    ( 'ω')エッ…
    お前も手にとったんでしょ!って?
    えぇ、そうですよ。

    読み終えたからオススメするんです。

    <あらすじ>
    高校生の夏木林太郎が祖父の古書店で人間の言葉を話すトラネコに出会い、本の世界の危機を救うために4つの迷宮に挑む物語です。

    本の世界の危機とは何かというと、それぞれの迷宮に住む人物が本に対して偏った考え方を持っていることです。例えば、第一の迷宮では、本をたくさん読んだ者が偉いと考える人物がいます。第二の迷宮では、本を速く読むことを追求した人物がいます。第三と第四の迷宮では、それぞれ別の問題が待ち受けています。

    林太郎はトラネコと共に、これらの人物と対話しながら、本に対する自分の考え方や感じ方を見つめ直していきます。そして、本当に本を愛するということは何なのか、本を読むということはどういうことなのか、改めて考えさせられる物語になっています。

    この本は「私は本が好きだ」という方におすすめです。読んでいて「本」というものに対して深く感じることができます。また、「猫」と「本」という組み合わせも魅力的です。トラネコは林太郎に色々な助言やヒントを与えてくれますが、時には厳しくもあります。

    『神様のカルテ』シリーズ外、初の長編!

    「お前は、ただの物知りになりたいのか?」
    夏木林太郎は、一介の高校生である。夏木書店を営む祖父と二人暮らしをしてきた。生活が一変したのは、祖父が突然亡くなってからだ。面識のなかった伯母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るため林太郎の力を借りたいのだという。
    痛烈痛快! センス・オブ・ワンダーに満ちた夏川版『銀河鉄道の夜』!

    【編集担当からのおすすめ情報】
    300万部超のベストセラー『神様のカルテ』著者、
    初のファンタジー長編!

    メディア掲載レビューほか

    本を守ろうとする猫の話

    デビュー作『神様のカルテ』がヒットし、シリーズ化された著者の長編ファンタジー。

    主人公の高校生夏木林太郎は「夏木書店」を営む祖父と二人暮らし。その祖父が突然亡くなり、店をたたもうとしていた時、店の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を愛することができない“敵"から、本を助け出すため、林太郎に協力を求める……。

    世の中を勝ち抜くために“正論"のように聞こえる理屈を語る“敵"は手ごわい。読者は何が真実なのかわからなくなる。その“敵"に、本のすばらしさを伝える林太郎の姿は、物語が進むほどに凛としていく。成長していく林太郎とともに、読者は「何故、何のために、本を読むのか」を熟考し続けるだろう。読後、「夏木書店」に立ち寄りたくなるに違いない。

    評者:相原透

    (週刊朝日 掲載)

    内容(「BOOK」データベースより)

    高校生の夏木林太郎は、祖父を突然亡くした。祖父が営んでいた古書店『夏木書店』をたたみ、叔母に引き取られることになった林太郎の前に、人間の言葉を話すトラネコが現れる。21世紀版『銀河鉄道の夜』!

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    夏川/草介
    1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒。長野県の病院にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第十回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 猫からの課題で本について考えされる試練が与えられた。本は答えを教えてくれるわけではなく、けれども答えを見つけるための「道しるべ」は、きっと示してくれるに違いない。これが一番心に響いた

  • 映画化してほしい。

    猫に連れて行かれた本の世界はカラフルで奇天烈で、アニメになったらすごく面白そう。

    本の世界で対峙する相手はめちゃくちゃなことをしているようでいて、ある種の心理をついてもくる。

    わからなくもないけどそうじゃないんだよなーとこちらが漠然と思っていると主人公がうまく諭してくれて解決!というわかりやすい内容なので、こどもにもおすすめ。

    本好きが伝えたいことが詰まっている作品。

  • レビューを拝見して知った本です。
    ありがとうございます。

    『夏木書店』という古典文学を扱う古書店を一人で営んでいた祖父を亡くした引きこもりで、本をこよなく愛する高校生、夏木林太郎は引き取ってくれる叔母はいますが、天涯孤独の身となります。
    そこに特殊な条件に該当した人間でなければ姿が見えないヒトの言葉を話すトラネコが現れます。
    そして、そのトラネコと一緒に第一の迷宮から、第二、第三の迷宮を訪ねる冒険譚です。
    各迷宮には、その迷宮ごとに現れる人物と本についての禅問答のようなことを毎回します。
    第二の迷宮からは、林太郎のクラスメイトで学級委員の柚木沙夜も仲間に加わります。
    そして冒険は終わったと思いきや、最後に沙夜がさらわれてしまい、林太郎は最後の冒険をして、各迷宮で出会った人物が林太郎と出会ったことによってどう変化したか知るところとなります。

    ”どうせ登るなら高い山に登りなさい。絶景がみえる”
    ”「本には心がある」人の思いが込められ、大切にされ続けた本には心が宿るようになる”
    ”「人を思う心」それを教えてくれるのが本の力だと思うんです。その力がたくさんの人を勇気づけて支えてくれるんです。”
    等の言葉が印象に残りました。

    私も、もっと古典文学をじっくり時間をかけて、かみしめて読みたいと思いました。
    できれば、沙夜のようにアッサムティーにミルクとお砂糖をたっぷり入れて。

    • やまさん
      まことさん
      おはようございます。
      いいね!有難う御座います。
      私も、まことさんが感銘を受けた3つの言葉は、すごくいいと思いです。
      こ...
      まことさん
      おはようございます。
      いいね!有難う御座います。
      私も、まことさんが感銘を受けた3つの言葉は、すごくいいと思いです。
      こんどアッサムティーにミルクとお砂糖をたっぷり入れてみたいと思います。
      やま
      2019/11/09
    • まことさん
      やまさん♪
      おはようございます。
      私も、高い山に登りたいと思いましたが、なかなかです(^^♪
      やまさん♪
      おはようございます。
      私も、高い山に登りたいと思いましたが、なかなかです(^^♪
      2019/11/09
  • あれ?私って、何で本を読んでいるんだっけ?
    いつのまにか本を惰性で読むようになってしまった、本を読む理由がわからなくなった…
    そんな人にこそおすすめなのがこの「本を守ろうとする猫の話」!
    さくさくと読みやすいけれど、ゆったりとなぞっていたい、心につねに灯していたい名言が沢山あります。
    主人公の林太郎と共に、本を読む理由を、本が何を教えてくれるかを、改めて迷宮の中で考えてみませんか?


    幼い頃に両親が離婚し、さらに母を亡くし、夏木書店を営みながら育ててくれた祖父も亡くしてしまった林太郎。
    林太郎は本が好きで、引きこもりがちで臆病な高校生の男の子。祖父が亡くなってからいよいよ引きこもり、ずっと学校にも通っていない。
    そんな林太郎の前に現れたのが、しゃべるトラネコ。名前はまだない(というか最後までない)。
    トラネコは林太郎に、本を救ってほしいと頼む。
    慌てる林太郎。
    了承したわけじゃないのにグイグイ引っ張っていくトラネコ。
    いつのまにか林太郎とトラネコは異次元におり、トラネコはこれから迷宮にゆくのだ。そこで本を救ってくれ。救えなかったら帰れないと言う。
    超危険な行為である。
    やはり慌てる林太郎に、なぜか落ち着いて、お前なら大丈夫だと信じている様子のトラネコ。
    ツッコミ役が必要なのでは?という展開にもかかわらず、トラネコの醸し出す威厳がその必要はないと文字からオーラを放っている。
    さてはて、トラネコと林太郎は迷宮から無事帰ってこれるのでしょうか?

    どのキャラもほど良く個性的で面白い。
    タイトルは「本を守ろうとする猫の話」だが、実際に本を守る役目を担うのは、他ならぬ林太郎だ。
    トラネコは、まるでミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくるカメのしゃべるバージョンと言ったところか。先導役のような立場で、謎が多い。
    まあ全て明かされて終わりっていうのも、想像の余地がなくてつまらない。スパイス程度の謎は残しておいた方がロマンチックでいいのだ。
    本作はファンタジーの側面もあり、少年の成長譚の側面もあり、するりと読め、読後感もいい。
    けれど、林太郎の成長を通して、林太郎が本というものに向き合うところを描くことで、今の社会での本の価値や読書の在り方を取り巻く問題に対するアンチテーゼな側面も含まれていたと思う。
    アンチテーゼというと過激な印象を与えてしまうが、その問題提起の仕方はとても爽やかかつ鮮やかだ。

    林太郎は本当に、本を、読書を愛している。
    そしてこの物語を描き上げた著者も、とても本を愛しているのだろうと、強く感じられた。
    最初に、この本は本を読む理由がわからなくなった人におすすめと言ったが、本を愛する人にも、強く薦めたい。
    やっぱり読書って、本って、最高だ!愛してる!
    この気持ちを忘れずに生きていきたい。
    いい意味で本に溺れたい。もちろん、心の錨は下ろしながら、ね。

  • 神様のカルテでお馴染みの夏川さん。
    文章がとても優しい。

    今作は4つの本にまつわるファンタジー連作でした。

    読書の好きな方なら、ちょっと考えさせられる内容です。_φ(・_・

    本を作る、売る、読む…
    紙の本が売れなくなった今を象徴するような4人の
    敵とディベート的な対決で解決する。
    ちょっと哲学的なお話でした。

    • ひまわりめろんさん
      みんみん

      いやー楽しかったねー
      来年もよろしくね
      良い本に出合ったらちゃんとお裾分けするんやでw
      1月はさらにブクログに顔出せな...
      みんみん

      いやー楽しかったねー
      来年もよろしくね
      良い本に出合ったらちゃんとお裾分けするんやでw
      1月はさらにブクログに顔出せなくなると思うけどいい子にして待ってるのよ
      2022/12/30
    • みんみんさん
      メロリン楽しい一年だった〜♪
      まさか本で語り合う日がくるとは!
      良い本たくさん見つけるぞ(^_-)

      よいお年を〜‼︎
      メロリン楽しい一年だった〜♪
      まさか本で語り合う日がくるとは!
      良い本たくさん見つけるぞ(^_-)

      よいお年を〜‼︎
      2022/12/30
  • 名言が沢山!この本の名言は大好きです。

  • 本が好きな方に贈るファンタジー物語。ファンタジーはとても素敵なお話しなんですが、やっぱり夏川草介さんは、神様のカルテをはじめとする医療系がいいかな。

  • 本とは何か?という問いを、林太郎と同様に投げかけられている気分で読み進めた。
    商業主義に走らず、本そのものが持つ素晴らしさを追い求めようとするのは、作者の夏川さんの思いなのかな。
    ファンタジーな部分に入り込めないところはあったけど、テーマ自体は好きだった。

  • 「第四の迷宮」は想定外の展開だった。
    途中で読むのをやめなくて良かった。映像が浮かんでくる物語に著者の優れた表現力を感じた。

    高校生の夏木林太郎。古書店『夏木書店』を営む祖父の突然の死により引きこもりになる。叔母さんの家に引き取られるはずが、店に現れたトラネコから「本を助けてほしい」と頼まれて…

    ①閉じ込められた本
    ②切り刻まれる本
    ③投げ捨てられた売れない本
    を救うため、林太郎はトラネコに連れられ不思議な迷宮に足を踏み入れる。
    第二の迷宮から加わるクラスの学級委員長、沙夜の存在が、林太郎の心に影響を与えていく。

    祖父が亡くなって十日ほど。猫のふっさりとした毛並みを見送ったのは三日前…
    という事は、猫を最後に見た日は祖父の初七日に当たる(?)トラネコに祖父の魂が宿っていた(?)と、勝手に想像を巡らせながら読んだ。

    林太郎の心に甦る祖父の言葉には、著者の強い思いが込められていると思う。
    「本には力があるがお前の力ではない」
    「読み終えたら、次は歩き出す時間だ」
    "お前はただの物知りになりたいのか?"
    「読書には苦しい読書もある。どうせなら高い山に登れ。絶景が見える」
    懐かしい古典の名前がたくさん出てきて、高校生の頃手に取った本をまた読みたくなった。

    立ち止まったままだった林太郎が、少しずつ前を向き歩き出す流れが良かった。読みながら知らず知らずのうちに迷宮を一緒に辿っているような気持ちにさせられた。

    沙夜、秋葉先輩。優しい叔母、そしてトラネコ(祖父)。自分のことを心配し支えてくれる人たちがいる。一人ではないと気づいた林太郎のこれからの物語も読んでみたい。

    本を大切にしなさい。
    大切にされた本には心が宿り、心を持った本は、その持ち主に危機が訪れた時、必ず駆けつけて力になってくれるから!
    "人を思う心"を教えてくれるのが、本の力だと思う。その力がたくさんの人を勇気づけて支えてくれる。

    早朝、祖父が好きだった鉄線花に水やりをする林太郎は、夏木書店の良い二代目になるだろう。
    そういえば、鉄線花の花言葉は"心の美しさ"だったと思いながら迷宮の旅を終えた。

全407件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は10年に本屋大賞第2位となり、11年には映画化もされた。著書に『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『神様のカルテ0』『新章 神様のカルテ』『本を守ろうとする猫の話』『始まりの木』『臨床の砦』『レッドゾーン』など。

夏川草介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×