教場0: 刑事指導官・風間公親

著者 : 長岡弘樹
  • 小学館 (2017年9月26日発売)
3.50
  • (8)
  • (23)
  • (29)
  • (6)
  • (0)
  • 本棚登録 :202
  • レビュー :34
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864787

作品紹介

あの鬼教官が、殺人現場に臨場!

第一話 仮面の軌跡
日中弓は、借金の肩代わりに芦沢健太郎と交際を続けてきた。大企業の御曹司から見初められ別れを告げるが、芦沢に二人の秘密を暴露すると言われる。
第二話 三枚の画廊の絵
画廊を営む向坂善紀は四年前に離婚し、息子匠吾の親権を手放した。高校二年生の匠吾には、抜群の芸術的センスがある。本人も芸大進学を希望しているが、その夢を阻む者が現れた。
第三話 ブロンズの墓穴
佐柄亜津佐の息子である小学三年生の研人は、学校でいじめに遭い、登校拒否になってしまった。だが担任の諸田伸枝は、いじめの存在を認めない。面会を拒否する諸田に、佐柄は業を煮やしていた。
第四話 第四の終章
派遣社員の佐久田肇は、隣室に住む女優筧麻由佳の美しさに惹かれていた。その佐久田のもとへ、麻由佳が助けを求めてやってくる。彼女の部屋にで俳優の元木伊知朗が、自殺しようとしているというのだ。
第五話 指輪のレクイエム
自宅でデザイン事務所を営む仁谷継秀は、認知症の症状が進む妻・清香の介護に疲れ果てていた。仁谷は五十歳、清香は七十歳。こんな日が来ることを覚悟はしていたが、予想よりも早かった。
第六話 毒のある骸
国立S大学の法医学教授である椎垣久仁臣は、服毒自殺した遺体を司法解剖する際、事故を起こし、助教の宇部祥宏に大けがを負わせてしまった。事が公になれば、自らの昇進が流れてしまう。

【編集担当からのおすすめ情報】
各話に施された恐るべき仕掛けの数々と、
驚天動地のラスト!
トリックメーカー長岡弘樹の面目躍如!
「刑事コロンボ」「古畑任三郎」に連なる
倒叙ミステリーのニューヒーロー!
――各話タイトルの元ネタが分かった方は、
かなりの「刑事コロンボ」通です!

教場0: 刑事指導官・風間公親の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 風間教官が現役の刑事だった頃のお話。短編6つ。
    既に伝説となるほどに優秀だった風間刑事。後進の育成のために期限付きで若手刑事を現場で指導するという設定。
    風間刑事の優秀さをメインに据えているので、ストーリーは少々ざっくりな気もするが、第2話第5話はちょっといいな、と思える話だった。
    そして、第6話に風間刑事が片目を失った理由が…。こんな時でも彼は冷静すぎるだろ!と。こうなると、プライベートはどうだったのか?と彼のファンとしてはとても気になる。長岡さん…書いてはくれないだろうなあ。

  • 教場シリーズの風間が教官になる前、刑事指導官をしていた頃を描く連作短編集。
    ある県警では刑事になった後、3か月経つと署長に呼び出され、「風間教場」に送り込まれる風習が出来ていた。「風間教場」に送り込まれる刑事は、風間に認められると、その後出世すると言われているが…
    全てハウダニットで描かれていて、相変わらず、作者の短編ミステリーの巧さに感心する。
    風間が片目を失ってしまった理由も描かれ、シリーズファンには堪らない作品。

  • 1作目、2作目と比べて引き込まれ方が薄くて読むのに時間がかかってしまった。
    最後の風間の右目の理由がわかるところが感情の最高潮になった。
    厳しい世界に身を置きたくなる

  • 教場シリーズ3作目。警察学校の指導官になる前、 刑事としての風間の下に配属されその指導を受ける若手刑事達を、事件と共に描いている。
    まだまだ新米の警察官が、風間の指導により、どんどん刑事として磨かれていくのが面白いし、風間の凄さも感じられる。ラストの作品の終わりがちょっと衝撃的。

  • 教場シリーズ第3弾は、教場3ではなく教場0。1と2で警察学校の教官だった風間公親がまだ学校の教官になる前、県警で刑事指導官をしていた時の6つの事件。

    T県警捜査1課強行班係にある刑事育成システム「風間道場」。刑事になって3ヶ月の新米刑事が、風間公親の元で3ヶ月みっちりと教えを受けるいわばOJT。
    6人の刑事たちが、6つの事件を経て成長していく過程が描かれていく。
    どの話も前半で事件の加害者目線で事件が語られ、後半は新米刑事目線で犯人を落としていく過程が描かれる。
    安定のパターンで読みやすいが1話1話が短い分、事件としてはあっという間の解決で面白味に欠ける。とはいうものの、新米刑事が風間から何かを学び、刑事としての覚悟を芽生えさせていく過程は清清しい。

    とはいえ、二言目には「できないなら、交番勤務からやりなおせ」という風間さん、それは今なら立派なパワハラですよ~笑笑
    でも、そこに愛があるから皆、くらいついてくるし、最後には立派に道場を卒業するんだな~

  • 風間さんが優しい!!

  • 警察学校の風間教官になる前、彼が現役の刑事で若手に現場でOJTをさせる風間道場を開いていたときのお話。
    短編集なのでやむをえないが、事件が皆、何と言ったら良いか、まぁ強引だ。
    被害者がたまたま名前をタクシーで・・・
    被害者がたまたま一時的に蘇生し痕跡が・・・
    被害者がたまたま県境に住んでいて・・・
    犯行現場付近がたまたま土砂崩れで・・・
    指輪の人ももっと頑張れたはず・・・
    もちろんつまらなくは無いが、この県警はこんな事件ばかりなのかと苦笑した。
    青酸って、よくアーモンドの匂いと書かれているが、桃の匂いでもあるのか?確かに木としては同じような種類だが、素人がアーモンドの匂いと書かれているものに、そこから桃の香りをイメージできない。
    調べたら収穫前のアーモンドの香りらしい。そんなもの嗅いだ事無いでしょ普通。

  • 短編6編。
    今作は警察学校の教官ではなく、風間が刑事として登場。新米刑事を現場にて指導する、通称「風間道場」が舞台。プレッシャーをかけながらもヒントを出し、事件解決へと導く。
    第五話「指輪のレクイエム」の切なさが印象に残った。
    最後に風間のエピソードも。

  • 風間が「教場」に来る前のエピソード集だそうだが……

    薄すぎる(内容が)。これじゃ単なる「ベテラン刑事と新米デカの事件簿」だ。
    フツーの短編ミステリ集なので、これが1冊目なら「へー、ま、よくできてるほうかな」という感想だが、前2作を知っているため、がっかり度は高い。
    犯人の情に訴える系も多く、そこもイマイチだ。

    風間のあの性格・観察力はどうやって形成されたのかが描かれると思っていたら、すでにあの性格だったし、片目を失った事件も陳腐というか当たり前すぎるというか想像通り。

    このシリーズは警察学校だからこそ面白いのだ、ということが改めてわかった。

    もしかして、この著者、このシリーズに飽きちゃったのでは?
    あるいは某人気コミックシリーズのように
    「編集者に続けろと言われたのでしかたなく書きました」の類か、と思ってしまうほどテンションが低い。

    なので逆に「教場3」が読んでみたくなる。

  • 人気の教場シリーズ。今回は警察学校から外に出て事件に挑むようになった短編集。あいかわらず新人に厳しい風間だが、風間のヒントがちょこちょこ出てきてそこから解決の糸口が見えるのは風間のわかりづらい優しさ?なのか。今回はそれほどインパクトはなかったが、それなりにひねったしかけのある短編集だった。

全34件中 1 - 10件を表示

教場0: 刑事指導官・風間公親のその他の作品

長岡弘樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

教場0: 刑事指導官・風間公親を本棚に登録しているひと

ツイートする