白磁海岸

著者 :
  • 小学館
2.54
  • (1)
  • (1)
  • (4)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 33
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864831

作品紹介・あらすじ

恋愛小説とミステリが融合した傑作長編!

京都で和裁士を務めていた堀雅代は、名前を堀田雅代と偽って金沢市大野町にあるモロミ館に住み込んだ。
一人息子・圭介の〈死の真相〉を突き止めるためだった。

当時、金沢芸術大学の学生だった圭介は、16年前に金沢港の防波堤から海に落ちたのだが、波にさらわれたと警察に処理された。
だが、雅代は息子の事故死や自殺を認めるわけにはいかなかった。
「息子は殺されたのだ」

圭介の大学時代の同級生で親友だった柿沼利夫と、妻になった涼子が何か知っているに違いない。
利夫は金沢芸大の准教授になっていた。

遠藤美津は金沢の郊外、湯涌温泉にある夢二館に勤める20歳の美しい女性だった。彼女は利夫と不倫関係にあった。

金沢芸大の講師・薄井宏之は、古いロッカーの中から布にくるまれた白磁の皿を見つける。
この白磁の正体をめぐって陶芸界の重鎮ウダゴーこと羽田(うだ)豪太郎が大学を訪ねてくる。
羽田は柿沼利夫の妻・涼子の父親だった。

〈息子圭介の死〉と〈謎の朝鮮白磁〉が出合った先に真実はあるのか――。

恋愛小説とミステリが融合する、名手・高樹のぶ子のエンタテインメント長篇。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 母親が、16年前に大学生の息子を亡くした死に疑問を持ちながら、息子の親友の柿沼夫婦の所へ、その真相を知りたくて、秘かに乗り込む。

    そして、その夫婦の夫と不倫関係の20歳の美津と、謎の朝鮮白磁の皿を、ある拍子に見つけた若き大学講師の薄井宏之。
    柿沼の妻の陶芸家の父 羽田豪太郎が、その白磁の皿の鑑定へと・・・・

    なぜ、作者高樹のぶ子氏は、羽田豪太郎だけをウダゴウと、最後まで、書き続けたのだろう?
    父親、陶芸家として羽田と 骨董のトレーダーと取引や政治的背景の人物としてウダコウと、したのか?

    しかしミステリーとして、悪役も居ないし、罰して欲しいと願う者も居ない。
    そして、恋愛小説と言っても、不倫問題だっただけで、恋愛小説とミステリーが、融合している小説とはいいがたいのでは・・・・・と、????マークが、頭に浮かぶ小説であった。

  • 面白いミステリーってなんだろうと考えた時に、僕は謎に興味が無いのでやはりスリリングさを求めます。こういう当事者たちが事件に立ち向かう系では、身の危険を感じながら丁々発止のやり取りからの大逆転。そしてヒューマンドラマもふんだんに盛り込まれていればいう事なし。
    この本にはそのスリリングさが欠けまくっているのが非常に残念な所であります。国際的な謀略まで盛り込まれているのにぼんやりしているのはなんでなんだろうと考えていましたが、悪役に徹底した悪役を演じさせられなかったのが一番の残念ポイントだともいます。
    筆者の人の好さ品の良さは感じられますが、それでは満足するのは難しい・・・。

  • 話がどんな展開になっていくのかと思えばどんどん専門的な事になってきてなんだかよくわからなくなってしまった。
    母親が息子の死の真相を知ろうとする話だけど、何だか気が抜けてしまうような結末だった。

  • ラストが消化不良。

  • 初高樹のぶ子がこんな作品だとは!
    恋愛でもないミステリでもない、作者の良心を疑ってしまう。

  • 時間の無駄

  • 「恋愛小説とミステリーの融合」らしいが、どちらにしても中途半端

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

高樹のぶ子(たかぎ のぶこ)
1946年山口県防府市生まれ。東京女子大学短期大学部教育学科卒業後、出版社勤務を経て、1980年「その細き道」を「文學界」に発表。1984年「光抱く友よ」で芥川賞、1994年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、1995年『水脈』で女流文学賞、1999年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、2010年「トモスイ」で川端康成文学賞を受賞。2009年紫綬褒章、2018年文化勲章をそれぞれ受章。他の著書に『マイマイ新子』『甘苦上海』『飛水』『マルセル』『香夜』『少女霊異記』など多数。

白磁海岸のその他の作品

白磁海岸 Kindle版 白磁海岸 高樹のぶ子

高樹のぶ子の作品

ツイートする