- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093864985
感想・レビュー・書評
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帯に西加奈子のサラバ並みに心揺さぶられたと担当編集の方のコメントがあったけど、きっとそのセールス文句は無い方が良かった。
ハードルが一気に上がってしまい読んでみたらサラバとは全くの別ジャンル。え?サラバみたいな人間の内面をとことん突き詰めたヒューマンドラマ的内容じゃないじゃん…となってしまった。
小学生の頃埋めた骨が本物かどうかを確かめる為に進んで行く話はむしろミステリーとしての方が面白かった。確かに謎が解けていく事に人として変わっていく登場人物たちの変化はあるけど、どちらかと言うと謎の方が中心。
ミステリーとして読んだ方がいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供の頃の「いたずら」という名の冒険。ある朝見かけた新聞の記事から、時系列は遡っていく。いろいろな苦しみや悲しみの中で成長してきていた子供たちが、新たな道を歩いていく希望があった。
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いつか小説を書いてみたい、という大望を抱くニコなんですが。
こういうのを読むと、もう今更、ニコごとき新参者が
なんか書く必要なんてなくね?って思ってしまう。そういう話です。
「愚者の毒」を読んだときも、そう感じました。
こういう話が、私は書きたいのに。
怖くて、謎めいていて、でもきちんと日常に根差していて、だからこそ
なお怖くて、謎はキレイに解明されて、でもどこか不穏なかんじで終わる。
作者、宇佐美まこと自身が登場します。ちょっとビックリです。
どこまで創作なんだろうか、と訝しむほどのリアルさ。
小学生時代の「骨を埋めた」経験を共有する5人の男女が
十数年たってから、その経験にまつわる謎を解明していく。
まるで、やり残した宿題に取り組むように。
そうして閉塞した現状を脱していく。
ニコの求める不穏な結末はなく、明るい未来を感じさせる、
清々しいラストでした。これはこれで好きです。
オススメです。 -
ちょっとおまけの★4つかなぁ。
宇佐美まことは読ませるんだけれど、ちょっとセンセーショナルなんだよなぁ。
設定が強烈過ぎて・・・
も少し穏やかでもいい気がするんだけれど、推理系だからかなあ。
とはいえ、面白かったし、終わりが救われる、ちょっと良すぎる感もあるが。
狂言回しの豊と父親の関係とか、それぞれの人間関係、抱えている事情、盛り込み過ぎの感もあったが、ちゃんと回収していて読後感は悪くない。 -
テスト
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2018.10.16