無事に返してほしければ

著者 :
  • 小学館
2.66
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本棚登録 : 199
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865258

作品紹介・あらすじ

死んだはずの息子が誘拐された!

死んだはずの長男を誘拐したという一本の電話が、平穏なはずだった一家に波紋を投げかける。あの子は自分の子なのか? 妻は不倫していたのか? 俺が殺してしまったのだろうか? あの日、川に行かなければ……。疑惑と後悔が渦巻く中、警察が待機している自宅から、長女までもが連れ去られてしまった! やがて事件は思ってもみなかった展開を迎える。 「STORY BOX」連載時から話題沸騰。青春ミステリーの白河三兎が挑む、まさに予測不能、反転しながら、誘拐が誘拐を呼ぶ連作ミステリー!

感想・レビュー・書評

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    前半のラストの引きで最初の脅迫電話が別の人間の仕業だとわかったときは、そこから前半の事件や家族とどう関係してくるのかと期待したが、結局前半と後半で全く別の話になっているのが残念。
    しかも、前半の話は後半の男女の正体をミスリードさせるためにあって、そういう物語の構成のために作られた話が好きではない。
    ミステリ的な面白さや驚きには繋がるのかもしれないが、不自然というか物語が生きている感じがしない。

    後半部分のラストでは種明かしの説明がわかりづらかった。
    夫婦が脅迫電話の悪戯を繰り返していたのはなぜだったのか。
    脅迫事件を起こして警察を介入させ、行方不明の子供あるいは同じくらいの年代の身元不明の子供が近所にいないか再捜索させることで明人を探そうとしたのだろうか。
    想像することはできるが、もう少しはっきりとした説明が欲しかった。

  • 誘拐というテーマで書かれた二本の小説という作品。
    1作目は意外な犯人であり驚いたけれど、母親になんの罰もなく、父親があまりにも不憫でなかなかのイヤミス。
    2作目は正直そこまでのトリックはなかった気がする。
    母親と思っていた人物が実は父親という叙述トリックもそこまでの衝撃ではなかった。

  • 死んだはずの子供を誘拐したという謎から始まります。序盤ハラハラしますが謎解きされると「ん?」という点がありました。後半は、なんだか消化不良のまま終わってしまいます。うーん、、、

  • 死んだはずの息子が誘拐された?
    一本の脅迫電話から始まる連鎖。
    複雑に絡み合う人間模様。
    緻密に練り上げてはあるが
    大筋は読んでて予想した通りの展開。
    おそらく読み返せばまた違った驚きも隠されてるのだろうけど
    もう一度読もうとは今のところ思わないな。
    [図書館・初読・11月27日読了]

  • 前半の事件の顛末は無理筋とはいえそれなりに面白かったけれど、後半の事件が深い内容にも関わらずめちゃくちゃわかりづらかった。
    あと、どうしてもわからないのがそもそもの発端になった電話の件。あれはいったい何だったのか?なぜあの人が悪戯電話の被疑者と言われたのか?
    文章やお話の展開自体は好きだったのに、あまりにわかりにくく、とても残念。

  • 初読みの作家さん。

    『熊と雛』『月と鼈』『卵と子』『陽と月』の全四章で構成されています。

    タイトル通り、誘拐をテーマにした物語。
    事の発端は二年以上前に川の事故で死んだはずの長男を誘拐したという一本の電話。

    そして警察が待機している自宅から、今度は小学生の長女、亜乃が誘拐されると言ったハチャメチャな展開です。

    誘拐事件のリアリティはゼロ、犯人の動機も理解出来ず、共感出来る人物は一人もいませんでした。

    222ページなので1つの長編かと思っていたら三章からは登場人物は被れど他の誘拐事件へ。
    全く理解不能なまま読了、難しい!

  • 2023/1/14

  • 子供を侮ってはいけない、、、

    どんどんのめり込んでいってしまう

  • 面白いのに幕引きがそれぞれ唐突でモヤッとしたまま終わった…

    結局なにがしたかったのかがわからない
    長女も、子供を殺そうとしてるときに誘拐された母親も

    悪戯電話は動画集めのため?
    何だか残念な一冊

  • え、もう終わり?!ここで終わるの?!
    という感じで終わってしまった。
    後味が悪い。続きが気になる。
    女刑事の話は好きだった。

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著者プロフィール

2009年『プールの底に眠る』で第42回メフィスト賞を受賞しデビュー。『私を知らないで』が「本の雑誌」増刊『おすすめ文庫王国2013』にてオリジナル文庫大賞BEST1に選ばれ、ベストセラーに。他の著書に『ふたえ』(祥伝社文庫)『ケシゴムは嘘を消せない』『もしもし、還る。』『小人の巣』『田嶋春にはなりたくない』『十五歳の課外授業』『計画結婚』『無事に返してほしければ』などがある。

「2020年 『他に好きな人がいるから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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