ほどなく、お別れです

著者 :
  • 小学館
3.73
  • (25)
  • (41)
  • (34)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 402
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865272

作品紹介・あらすじ

『神様のカルテ』以来の最強デビュー作!

大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。
読んだ人すべての心を温かく包み込む“お葬式小説”!


【編集担当からのおすすめ情報】
「私の看取った患者さんは、
『坂東会館』にお願いしたいです」
――夏川草介氏(医師・作家 『神様のカルテ』)推薦!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 生きている者には、誰しも必ず訪れる『死』
    それは、当たり前のことながら、避けては通れない

    それならば、愛する人の死をどのように受け止めるべきか
    自分の死をどのように受け入れるのか

    葬儀社坂東会館で執り行われた葬祭として4つの別れが描かれていた

    別れはつらいことではあるけれど、どう死を認め、どう諦めるか。遺族が気持ちに区切りをつけることで、死者も納得する
    という描写があった。亡くなり方にも寄るだろうが、死を受け入れられず、いつまでも悲しんでいては、死者は成仏できないとはよく言われることだ

    ここで『グリーフケア』という言葉を初めて知った

    僧侶の里見が亡くなったことを受け入れられない少女の霊に一晩かけて対話をし、死を納得させるというところで
    『グリーフケア』という言葉が出てきた

    深い悲嘆や苦悩に陥った人々に寄り添い、立ち直っていく過程を支援することらしい

    もう少し詳しく知りたいなと思った




  • ほどなくお別れです
    著作者:長月天音
    発行者:小学館
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    お葬式の意義を教えてくれる感動作。

  • 霊魂が絡んだ作品は、あまり好きではないのですが、すらすらと読めました。読みやすいです。若干、ベタでお涙ちょうだい的ではありますが。いやではないです。未熟な主人公が成長して行く姿を見せてくれる作品が基本的に私は好きなんです。

  • 就活が上手くいかず、内定を取ることが出来ずにいた大学生の美空は、葬儀会社の坂東会館でのアルバイトを再開した。
    そこには、訳アリの葬儀ばかりを担当する葬儀ディレクターの漆原と僧侶の里見がいた。

    葬儀会社を舞台としたお仕事小説。
    亡くなった人、残された人には、皆それぞれに事情があり、その内情に葬儀会社の立場から迫るという設定が面白かった。

    亡くなった人を送り出し、残された人の心に寄り添う葬儀を行う坂東会館のスタッフ達が暖かい。
    あまり縁のない場所でしたが、少し興味を持ちました。

    新鮮で優しいお話。良作です。

  • 好きだな・・・この作者の書く世界が。
    人が亡くなることは、当たり前のこと。
    悲しいことだけれど、最期まできちんと見送ってあげることでその悲しみは癒すことができるかもしれない。
    この世の者ではない存在は、ちょっと苦手だけれど
    この物語の中ではちっとも怖くない。
    亡くなった魂にも同じように優しい作者の眼差しを感じるからなんだろうな。

  • 全人類に平等に訪れるもの・・死。その“死”に関わる葬儀場を舞台にした、ハートウォーミングストーリーです。
    東京の下町にある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている清水美空には“感じる力”があり、それには彼女の“会えなかった姉”が関わっている様子。
    その“力”を買われて、訳アリ葬儀ばかりを担当する漆原について働くことになる美空。不愛想だけど、人の心の機敏を察する事にたけている漆原はカテゴリーとしてはツンデレの類で(多分)、癒し系霊感僧侶の里見といい対比ですね。
    そして美空が普通にいい子で好感がもてるので、彼女の成長を素直に応援したくなります。
    悪人が出てこないので、“読書でいらんストレス感じたくないよー・・”という方も安心してお読み頂ける、じんわりと心に優しさが染み入ってくるような気持になれる一冊です。

  • 葬儀屋という仕事の大変さと大切さが書かれている。こういったセレモニーは、亡くなった人のためと言うより、残った人のためのものだなと改めて思った。

    こんなにしっかりした美空でも、就職の内定がもらえないものなのか。バイト先である坂東会館に就職したのは、正解じゃないかな。

  • 葬儀屋さんのお話ときいて、頭をよぎったのは先日読んだ「ぎょらん」だけど、これはこれでまた別のしっとりさのある葬儀屋さんのお話でした。

    旅立つときに、連れて行きたいものもあれば、遺していきたいものもある。そんな故人の思いに寄り添うとても暖かいお話でした。
    わたしも大事な人は里見や漆原に送ってほしいなぁ。
    もちろんそれはすごくすごく先のことであってほしいけども。

    なかなか旅立てない人がいる。
    その人たちの気持ちをちゃんとわかってあげられる人がいる。

    ほんとにそうだな。
    葬儀屋さんってすごく優しくないときっと勤まらないお仕事なんでしょうね。

    ちなみに、わたしはとにかく優しい気持ちになれたので、涙は出ませんでした。

  • 美空がいい感じに鈍感で良かった。続編希望。

  • 葬儀屋でアルバイトする主人公が、霊感に助けられながらも送る人、送られる人の想いに寄り添って成長していく物語。
    死をテーマにした物語は、歳を取るごとに心にささるようになってきた気がする。

全43件中 1 - 10件を表示

長月天音の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ほどなく、お別れですを本棚に登録しているひと

ツイートする
×