- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093865319
作品紹介・あらすじ
320万部のベストセラー、大学病院編始動
信州にある「24時間365日対応」の本庄病院に勤務していた内科医の栗原一止は、より良い医師となるため信濃大学医学部に入局する。消化器内科医として勤務する傍ら、大学院生としての研究も進めなければならない日々も、早二年が過ぎた。矛盾だらけの大学病院という組織にもそれなりに順応しているつもりであったが、29歳の膵癌患者の治療方法をめぐり、局内の実権を掌握している准教授と激しく衝突してしまう。
舞台は、地域医療支援病院から大学病院へ。
シリーズ320万部のベストセラー4年ぶりの最新作にして、10周年を飾る最高傑作! 内科医・栗原一止を待ち受ける新たな試練!
【編集担当からのおすすめ情報】
「新章 神様のカルテ」に寄せて
「神様のカルテ」を書き始めて、いつのまにか十年が過ぎた。私の歩んできた道を追いかけるように、栗原一止の物語も五冊目を数え、本作をもって舞台は大学病院へと移る。栗原は、私にいくらか似たところはあるが、私よりはるかに真面目で、忍耐強く、少しだけ優秀で、間違いなく勇敢である。そんな彼が、大学という巨大な組織の中で描きだす、ささやかな「希望」を、多くの人に届けたいと思う。
夏川草介 深夜2時半の医局にて
感想・レビュー・書評
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栗原一止が大学院へ。消化器内科医として働き、大学院生として研究を重ねで2年が過ぎる。大学病院の決まり・仕組み、29歳のすい臓がん患者をめぐり、准教授と対決する。
パン屋・宇佐美教授との意見の違い、立場の違いはあるもののそれぞれ病院、患者さんのこと考えているんだなと、病院内でより良くなるために戦っているんだなあと伝わります。一止さんが子育て、家のこと、そして、成長、奮闘する姿は読んでていて爽快だし、今後の活躍、ずっと見てみたいです。今回は、やはりすい臓がんの患者についてのところ(後半)は、見応えありありでした。長野の空気とともに先生の活躍を続けて読みたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
※2019.12.11の記録
【記録】
新章 神様のカルテ
2019.02発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。
残念です。
いままで、「神様のカルテ」をすべて読んできたが、図書館より来たのを見て、こんなに字が小さかったかビックリする。
目がそれほど悪くなったのかな?。
図書館を検索すると大活字本が出ている。
もしかして、大活字本を読んだのかな、はっきりしない。
でも、「神様のカルテ0」(大活字本はまだ出ていない)も読んでいるから、大活字本ではないよな。
このころは、まだ紙での図書録を作っていなかった。
※【記録】の説明は、プロフィール欄に書いて有ります。 -
久しぶりの神様のカルテ
このシリーズを読むといつも清々しさを感じる。
心を洗われる。
真面目=真剣勝負
みな、悩みはするけれど潔いからだろうか。
今回は大学院生でありながら、大学病院で働き、
後輩指導、研究論文、アルバイト、引きの栗原は変わらず、大忙し。小春も生まれて、ハルとは支え合う仲睦まじさ。
29才の膵臓癌の二木さんのお話を軸に
人間模様、成長が書かれている -
待ちに待った続編。大学病院編へ。
大学病院へ入局した立場でも、一止らしい考え方で迷いながらも突き進んでいく。
「人の話をしているのだ」という一言。
大学病院の医師も独特な人ばかり。変人奇人の集まりだと思う。
一止も研究、論文、診察・・・様々な問題に突き当たっていく。
また、私生活でも下宿の取り壊しなど問題が多発する。
娘が生まれたからか、ハルさんの凛とした姿勢がパワーアップした気がする。
読んでいてイラっとするような人達でも、いざというときには専門職としてかっこいい姿を見せてくれる。
懐かしい人たちも登場していて、嬉しい。外村さんが一番かっこよかった。 -
久しぶりのシリーズ新刊は、医師栗原一止の奮闘が「白い巨塔」さながらの魔窟っぽさがうかがえる大学病院で描かれます。大学病院、医局という制度、外聞と内実、さまざまなものにからめとられそうになりながらも、やはり少しばかり「破天荒」に道を開いていく一止の姿が小気味よい。
医療制度における問題点は山積みで、それは現実のニュースでもいくらでも受け取ることができますが、根本はやはり一止が終盤に准教授に行ったあの一言に尽きるのだろうと思います。そのために医者は、病院は、高度な医療機器は存在している。理想論ではあろうけれども、どうかそのことがこの物語上の彼らにも、そして現実の医療の現場にも、常識として立ち返って考えていただければ有難いな、などと思いました。
この物語でも哀しい別れが描かれますが、同時に新しいいのちも輝ける存在として生き生きと描写されています。生と死は常に人のそばに寄り添い、そこに慈悲も容赦もないこともあるけれど、だからこそ「生きる義務」を一日一秒しっかりこなしていかなければならないな、と思いもしました。
このシリーズでは信州の美しい自然描写も素晴らしく、とりわけ今回は終盤のとある花が一面に咲いている場面が印象的でした。写真でしか見たことのないその花ですが、素朴なその花が一面に信州の地になびいているところを一生に一度見てみたい、と思わせてくれる、素敵な場面でした。 -
ドクトルイチがかえってきた。
大学病院での院生になった一止はやはり変わらず信念のある
イチさんだった。ハルとの間に可愛い小春ちゃんも生まれて
大変だけどとても幸せそう!
御嶽荘は取り壊される危機は免れて一安心。
医療の道に満足は無いのかもしれないけれど
イチさんのこの先がとても楽しみだ。
「大丈夫でないことはたくさんあると思いますが、それも含めて大丈夫です」という
ハルの言葉に何故が私も安心する。
御家老へ「パンと患者の話」は気持ちよかったし、
きちんと聞いてくれた御家老も
いい人じゃん!ちゃんと大黒様に伝わっていたし。
松本の風景、美しい山々に憧れるわぁ。
立山連峰を近くに遠くに見ながら暮らすのは
どんな気分だろうか。 -
あー、イチさんかっこいい!
大学病院でもかっこいい!
私 大学病院の膵胆肝科で入院手術した
イチさんはいなかった
パソコンの画面見てる先生だけ
かろうじて研修医にお一人
どの先生も猛烈にお忙しそう
でも でも
患者と向き合う医師
ハルさんと小春ちゃんがいるから大丈夫だね
イチさん
一気に読みました
ありがとう
≪ 信州の 山に約束 この仕事 ≫ -
4.9
面白かった!
神様のカルテシリーズを全部読みましたが、一番良かったです。それでも今までの経緯を知ってるが故の面白さも多分にあり、これだけを読んでも面白さは半減どころか1/10くらいかも知れません。
一止は相変わらず、不思議なカッコよさですね、脇を固める進藤、砂山もいい人。
利休やお嬢ほか新しい登場人物も魅力的であっという間に読み終えました。
何度かうるっとくる場面もありましたし、人が亡くなる場面もあるのですが、全体的には暖かい気持ちで読むことが出来ました。自分自身、日頃の殺伐とした気持ちが鎮まるとてもありがたいお話でした。
続編が出るのを楽しみにしています。 -
良いとわかっているけれども、やはり良い。
ひとつだけ願えるなら、蕎麦は食べてほしかった。 -
主人公の勤務先が大学病院に変わり、これまでの地域医療話とだいぶ雰囲気が変わったと思ったが、“医療=命を存える”ではない内容が一貫しているのだと最後まで読むと納得できた。
天才的な手技や奇跡の話ではないところが好い。
プロローグ
第一話 緑光
第二話 青嵐
第三話 白雨
第四話 銀化粧
第五話 黄落
エピローグ
著者プロフィール
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