てらこや青義堂 師匠、走る

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 111
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865364

作品紹介・あらすじ

今村翔吾の新作「てらこや青義堂」始まる!

師匠は走る、愛する人を守るために。
筆子も走る、大切な仲間と先生のために。

「羽州ぼろ鳶組」が大ヒット、『童の神』でデビュー間もなく直木賞候補!
いまもっとも旬の若手が書き下ろした最新時代小説。

【あらすじ】
明和七年、太平の世となって久しい江戸・日本橋で寺子屋の師匠をつとめる十蔵は、かつては凄腕と怖れられた公儀の隠密だった。
貧しい御家人の息子・鉄太郎、浪費癖があって親を困らせる呉服問屋の息子・吉太郎など、事情を抱えた筆子たちに寄りそう日々を送っていたが、藩の派閥争いに巻き込まれた加賀藩士の娘・千歳を助ける際、元忍びという自身の素性を明かすことになる。
年が明け、政情不安から将軍暗殺を企てる忍びの一団「宵闇」の動きが激しくなると、筆子たちと伊勢神宮へおかげ参りに向かう十蔵に報せが入る。
危険が及ばぬようにと離縁していた妻・睦月の身を案じた十蔵は、妻の里へ向かう。
そして筆子たちは、十蔵の記した忍びの教本『隠密往来』をたよりに、師匠を救う冒険に旅立つ。

感想・レビュー・書評

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  • てらこや青義堂 師匠、走る
    2019.02発行。字の大きさは…小。

    読んでいて、すごく楽しかった。
    この言葉が特に心に残った。

    「忍びといえども人外の者にあらず。世の人と同じく喜び、楽しみ、希を持ち、また同じように怒り、哀しみも持つ。それに耐え忍び生きる者を正しく忍びと呼ぶ。
    しかしながら、世には1人では堪えかねる難儀もある。そのような時、心許す者がいれば、時に支え、時に支えられ、人は世を生くることが出来ると知る。
    想像する忍びと掛け離れていると想いかも知れぬが、これもまた粉うことなき忍びの姿なり。人の和こそ最も強く尊い術であると記す。」

  • エンタメ要素がギュウギュウ詰まった、お得な(?)作品。

    “元・忍び”の師匠と、個性豊かな筆子達が繰り広げる寺子屋モノ。という事で、友情あり、愛あり、成長あり・・。さらに忍者バトルもあり。
    もう、どんだけ詰め込むねん!という感じでお腹いっぱいです。
    そしてラストは、晴れやかな気持ちで胸いっぱいです。ふう。

  • るろうに剣心の忍び版。今村さんの本ではこの本を初めて読みました。一冊に映画1つのボリュームでした。るろうに剣心のように闇と光の狭間で生きる十蔵と個性的な筆子達や愛らしい奥様の睦月や仲間の忍びや人生が鮮やかに書かれていました。

  • 2019年9月西宮図書館

  • 凄腕の公儀隠密だった十蔵は寺子屋の師匠として、一癖も二癖もある筆子たちとの日々を過ごしていた。
    筆子たちのため、かつての技を使うのは良いが、後半からの「宵闇」絡みの展開は盛りだくさん過ぎて、おなか一杯って気分。
    筆子たちのキャラもいいのだが、優秀すぎる気も。

    これもシリーズ化するのだろうか?

  • ハッピーエンドにホッとする。

  • 最近この手の時代小説が好み。みんなカッコいい。

  • 面白かったぁ。
    エンタメ時代小説として楽しめた。

    忍たま乱太郎の寺子屋版みたいで
    子ども達がよかった。

    それぞれに生意気で可愛らしくて
    そして、十蔵はとても
    優しくて強い。
    こんな師匠いいよなぁ。

    忍犬の時丸が推し(^-^)

  • 元忍びの十蔵が自分のため、筆子のため奔走する話。それぞれの筆子達の背景が丁寧に描かれていて、それに呼応するような悩みや歪みが付いてくる。困った子達だけど皆良い子なので感情移入しやすかったです。十蔵はにぶった訳ではない、強さの質が変わったのだ、という一文になるほど。離縁した睦月さんがとてもとても可愛らしい。今村さんの書く「奥方」にはちょっと共通点がある気がしないでもない。とても面白かったのですが、私はやっぱりぼろ鳶が好き。ゲスト出演もありました♪

  • 新聞の書評欄で5つ星だったので読んでみました。面白い!あっと言う間に読了。すいすい読めて心に残る。章ごとに区切られているのも読みやすくて良い。とにかくハッピーエンドにこだわりを持っているので、まさに大団円のこの終わり方は素晴らしい。登場人物の個性も上手に描き分けられていて読みやすかった。善意の人が多くてほっこりしました。ほかの作品も読んでみたいと思った作家さんに久しぶりに出会えた。

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著者プロフィール

今村 翔吾(いまむら しょうご)
1984年、京都府生まれの時代小説作家。ダンスインストラクター、作曲家、埋蔵文化財調査員を経て専業作家となる。
2016年、『蹴れ、彦五郎』で第十九回伊豆文学賞の小説・随筆・紀行文部門最優秀賞、2016年『狐の城』で第二十三回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞をそれぞれ受賞。2017年『火喰鳥』が単行本デビュー作となり、啓文堂書店時代小説文庫大賞を受賞、「羽州ぼろ鳶組」シリーズとして代表作となる。2018年「童神」で第十回角川春樹小説賞を受賞し、『童の神』と改題されて単行本発刊。同作が第8回本屋が選ぶ時代小説大賞候補となると同時に、第160回直木賞の候補に。

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