てらこや青義堂 師匠、走る

著者 :
  • 小学館
3.90
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本棚登録 : 297
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865364

作品紹介・あらすじ

今村翔吾の新作「てらこや青義堂」始まる!

師匠は走る、愛する人を守るために。
筆子も走る、大切な仲間と先生のために。

「羽州ぼろ鳶組」が大ヒット、『童の神』でデビュー間もなく直木賞候補!
いまもっとも旬の若手が書き下ろした最新時代小説。

【あらすじ】
明和七年、太平の世となって久しい江戸・日本橋で寺子屋の師匠をつとめる十蔵は、かつては凄腕と怖れられた公儀の隠密だった。
貧しい御家人の息子・鉄太郎、浪費癖があって親を困らせる呉服問屋の息子・吉太郎など、事情を抱えた筆子たちに寄りそう日々を送っていたが、藩の派閥争いに巻き込まれた加賀藩士の娘・千歳を助ける際、元忍びという自身の素性を明かすことになる。
年が明け、政情不安から将軍暗殺を企てる忍びの一団「宵闇」の動きが激しくなると、筆子たちと伊勢神宮へおかげ参りに向かう十蔵に報せが入る。
危険が及ばぬようにと離縁していた妻・睦月の身を案じた十蔵は、妻の里へ向かう。
そして筆子たちは、十蔵の記した忍びの教本『隠密往来』をたよりに、師匠を救う冒険に旅立つ。

感想・レビュー・書評

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  • 公儀隠密の凄腕の忍びが足を洗って寺子屋の先生に…
    はい、もう面白い

    今週からNHKの土曜日の夕方に放送が開始されてもいいくらいです

    ベタ好きのわたくしといたしましてはほぼ完璧な内容ですw
    出てくる登場人物たちも全てが自分が出来る精一杯のベタを表現してくれてます
    忍び同士の戦いも素晴らしいです
    王道の戦いっぷりです
    技名もかっこいいのを叫んでくれます

    そしてなんと言っても一番のベタは睦月です
    影のある抜け忍である主人公を支える妻としては完璧なキャラです
    非の打ち所がないとはこのことです

    もう全部好き
    好きすぎてシリーズ化してほしいです

    はぁ〜完璧に今村翔吾さんハマった
    そしてここを起点に時代小説に手を広げていく自分が見えるよう
    あらためて時代小説好きのフォロワーさんの本棚をチェックや!!

  • てらこや青義堂 師匠、走る
    2019.02発行。字の大きさは…小。

    読んでいて、すごく楽しかったです。
    この言葉が特に心に残りました。

    忍びといえども人外の者にあらず。
    世の人と同じく喜び、楽しみ、希を持ち、また同じように怒り、哀しみも持つ。
    それに耐え忍び生きる者を正しく忍びと呼ぶ。
    しかしながら、世には1人では堪えかねる難儀もある。
    そのような時、心許す者がいれば、時に支え、時に支えられ、
    人は世を生くることが出来ると知る。
    想像する忍びと掛け離れていると想いかも知れぬが、
    これもまた粉うことなき忍びの姿なり。
    人の和こそ最も強く尊い術であると記す。

    この文を読んだとき、胸に沁みてきました。

    【読後】
    今村翔吾さんは、いいですね。
    2019.08.27読了

  • 隠密、寺子屋、クセのある筆子達
    これ絶対面白いやつ(°▽°)

    普段頼りないけど実は超強い‼︎
    筆子がそれぞれの特技を活かして活躍‼︎

    そして面白いの王道を知り尽くす今村翔吾‼︎

    いちいち技を叫ぶ闘いが戦隊ヒーローか!ってくらい盛り上がります*\(^o^)/*

    続編出て欲しいわ〜‼︎

    • ひまわりめろんさん
      これはねもうなんかいろいろ詰まってるのよ
      んで睦月が良いのよね

      未定だけど続編の予定はあるってどっかで見た気もしたりしなかったり(どっちや...
      これはねもうなんかいろいろ詰まってるのよ
      んで睦月が良いのよね

      未定だけど続編の予定はあるってどっかで見た気もしたりしなかったり(どっちやねん)
      2022/09/01
    • みんみんさん
      絶対ワザ名で楽しんでるよね?
      シリーズ化希望*\(^o^)/*
      絶対ワザ名で楽しんでるよね?
      シリーズ化希望*\(^o^)/*
      2022/09/01
  • 人を教える者にとって、変わらぬは褒め言葉だ。己が成長したと思った時、そこが辞め時よ。

  • いやー参ったぁ!!!これは面白い!!

    忍びだよ忍び 元公儀隠密の忍びーー が寺子屋の師匠となりゃ読む手が止まらない。さらには、筆子達がかわいいこと。悪戯小僧の剣士を目指す『鉄之助』、上方訛りで無駄銭使いまくる商人の息子『吉太郎』、絡繰師になりたい大工の棟梁の息子『源也』、名家の娘だが兵法を学びたがる口達者な『千織』、師匠と筆子達が繰り広げる世界はハラハラ、ドキドキ、感動と興奮が止まらないでござる!

    一人では堪えかねる時、心許す者がいれば、時に支え、支えられ、人は世を生くることが出きると知る





  • エンタメ要素がギュウギュウ詰まった、お得な(?)作品。

    “元・忍び”の師匠と、個性豊かな筆子達が繰り広げる寺子屋モノ。という事で、友情あり、愛あり、成長あり・・。さらに忍者バトルもあり。
    もう、どんだけ詰め込むねん!という感じでお腹いっぱいです。
    そしてラストは、晴れやかな気持ちで胸いっぱいです。ふう。

  • 公儀隠密だった寺子屋のお師匠と、一癖も二癖もある筆子たち。少しずつお互いを分かり合っていって、それが大冒険へとつながっていく過程が、はらはらドキドキ、楽しい活劇。彼らの活躍、もっと読みたいなあ。

  • 寺子屋の師匠がもと公儀隠密。すご腕の。
    魅力的な子どもたちと一緒に大騒動。
    強いだけじゃなくて人情味もあっておもしろかったねえ。
    今村翔吾はすご腕だ。

  • 寺子屋の十蔵は元忍、、、子どもたちと事件に巻き込まれる。

  • 久しぶりに読んだ冒険活劇、人を想う心、仲間、愛すること、面白かったです。

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著者プロフィール

1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。’18年『童の神』が第160回直木賞候補に。’20年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞を受賞。同年『じんかん』が第163回直木賞候補に。’21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第六回吉川英治文庫賞を受賞。22年『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。他の著書に、「イクサガミ」シリーズ、「くらまし屋稼業」シリーズ、『ひゃっか! 全国高校生花いけバトル』『てらこや青義堂 師匠、走る』『幸村を討て』『蹴れ、彦五郎』『湖上の空』『茜唄』(上・下)などがある。

「2023年 『イクサガミ 地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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