もう二度と食べることのない果実の味を

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 118
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865395

作品紹介・あらすじ

15歳、一生忘れられない人に出会った

『ふたりを誰よりも深くむすびあわせ、同時に破滅をもたらしたもの。
それが、セックスだった。』

17歳で「女による女のためのR-18文学賞で鮮烈なデビューを飾った雛倉さりえ。あれから6年たった今、満を持して刊行する衝撃作。

高校受験のために勉強に励む冴は、学年で2位を誇り、クラスの中で近寄りがたいと浮いた存在。ある日、クラスの女子に掃除当番を押しつけられた冴は、学年トップの土屋くんと教室で二人きりに。受験のストレス、クラスで浮いた存在、姉へのコンプレックス、様々な鬱屈が絡み合い、好きでもない、ただそこにいただけの土屋くんにキスをしてしまう。二人は、その後、学校や家の人に隠れて逢瀬を重ね、危険な遊びへ身を投じていく。二人に切なすぎる結末が待ち受ける。

刊行前から話題騒然。3月よりデジタル少女漫画誌「&フラワー」でコミカライズ連載開始。4月よりCanCam.jpでも大型試し読みを予定。装幀写真は今、話題沸騰の写真家、岩倉しおり氏。





【編集担当からのおすすめ情報】
これほどまでにみずみずしく、リアルに思春期の思いを綴れる作家がいただろうか。雛倉さんの描く、冴と土屋くんが放つ15歳の繊細さと剛胆さ、不器用さが胸に迫る。恋だったのかどうかわからなかったけど心をざわつかせてくれた人に、もう一度、会いたくなる物語。

感想・レビュー・書評

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  • 中学三年生、多感なあの時期。
    繊細な感情の波、
    家族や友人との関係、その中にある自分の位置。

    随分前に通り過ぎた年齢なのに
    読んでいると心がその頃に引き戻されて
    胸がキュッとなります。
    苦しい、でもない…甘くもない。
    ただ、締め付けられる気持ち。
    懐かしさを感じました。

    私はすごく引き込まれました。
    感情が静かに揺さぶられる、そんな本。

  • デビュー作のジェリーフィッシュ、ジゼルの叫びと両方読んでいます。今回はブクログさんからの献本でいただき一足先に読ませていただきました。感謝。
    前二作は未熟すぎる部分が出すぎていて読める作品ではなかった、けど、読者であるわたしの心に何か残る、後味の悪さがあったのだけど、今作は言い方変だけどちゃんとしてた。というものの、わたし自身も子供の頃から性への関心が強かったからかもしれません。冴とどこか自分を重ねてしまったからかな。
    土屋君とのラスト綺麗だった。再会がありそうだとしてもまた同じ道を交わらせないところも好き。土屋君の、僕も、山下さんのこと、好きだったよ。も好き。逃げ腰の好きだよに返す言葉がだった、がよかった。
    淡くて、今にも壊れそうなほど脆い中学時代の恋とも呼ばないもの。セックスを怖いと思うかそうでないか。不安定な中学時代、たまに切なく、悲しくなる。

  • 応募していただいた本。

    いつの時代も変わらない。

  • ブクログさんの献本企画でいただきました。
    ありがとうございます。

    主人公は美しく聡明な姉への劣等感をガソリンに
    日々高い目標の志望校合格のため勉強に励む。
    しかし環境や自身の迷いからセックスを含めた
    性体験にはまり込んでいく。

    みずみずしい思春期特有の感性を
    落とし込む著者は私と同世代ということで
    思わず舌を巻いた。文章力が眩しい。

    自分を取り巻く環境から逃げたくとも
    最終的には逃げられない自分から
    逃避する手段として過激にもセックスを
    用いているのかもしれないが、
    表現としてもう一パンチ欲しかったところ。

  • ブクログのプレゼントに何の気なしに応募したら当選したので読んでみた。
    自分は男性だけど、思春期なんて記憶にないくらい昔の話だけれど、多少なりとも感情に共感できるところがあったとしても、小説という形にして伝えたいものが何なのか理解できなかった。

  • ブクログさんから当選いただき読みました。

    んー読みやすいけど、漢字が難しくて読めないところが多かった。ルビ振っててほしかった。
    表現方法も難しくしすぎちゃう?って思った。

    セックス依存症の人ってこんな感じなんかなー。
    思春期特有の苛立ちは良く理解できた。
    自己中な感じ。
    で、結局あれ?どうなったの?
    最終、よく分からない。残念。

    ただ、土屋くん、めちゃくちゃ良い人。
    気になる人。

  • 性欲、切なさ、混沌、家族の温もり

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