もう二度と食べることのない果実の味を

著者 :
  • 小学館
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865395

感想・レビュー・書評

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  • 青春 閉塞と衝動と疾走

  • ブクログさんから当選いただき読みました。

    んー読みやすいけど、漢字が難しくて読めないところが多かった。ルビ振っててほしかった。
    表現方法も難しくしすぎちゃう?って思った。

    セックス依存症の人ってこんな感じなんかなー。
    思春期特有の苛立ちは良く理解できた。
    自己中な感じ。
    で、結局あれ?どうなったの?
    最終、よく分からない。残念。

    ただ、土屋くん、めちゃくちゃ良い人。
    気になる人。

  • その年代特有のあがき、みたいなものの話だったような。

  • 主人公が
    キスとセックスにのめり込んでいく過程も
    そこから何事もなかったかのように
    日常へ戻っていく過程も。

    そうして劣等感に苛まれていた姉への
    鬱屈した思いの瓦解も。

    まるで昭和のよう。
    そうして目新しさのない予定調和。

    要するに最後まで驚きはなかった。

    ただし。作者の文章力は本物だと思う。
    物語の発想をもっと柔軟に飛躍させてほしい。

    主人公の挫折が第1志望校に不合格になる程度では
    小説としては平坦にすぎる。

    思いっきりのどん底か
    奇想天外な輝かしい未来か。

    そのどちらかに帰結してほしかった。
    そのどちらでもないところが 旧弊に縛られ
    日本社会の「常識」から抜け出せぬまま人生を送る
    昭和の人たちを思わせるのだ。

  • 応募していただいた本。

    いつの時代も変わらない。

  • ブクログさんの献本企画でいただきました。
    ありがとうございます。

    主人公は美しく聡明な姉への劣等感をガソリンに
    日々高い目標の志望校合格のため勉強に励む。
    しかし環境や自身の迷いからセックスを含めた
    性体験にはまり込んでいく。

    みずみずしい思春期特有の感性を
    落とし込む著者は私と同世代ということで
    思わず舌を巻いた。文章力が眩しい。

    自分を取り巻く環境から逃げたくとも
    最終的には逃げられない自分から
    逃避する手段として過激にもセックスを
    用いているのかもしれないが、
    表現としてもう一パンチ欲しかったところ。

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