トヨトミの逆襲: 小説・巨大自動車企業

著者 : 梶山三郎

• 小学館 (2019年11月27日発売)

感想・レビュー・書評

[Teddyさんの感想 · 2021年6月10日]

トヨトミシリーズの第2弾。話題になっていたから日本からお取り寄せ。
今作も、どこまでが実話で、どこからがフィクションなんでしょうかね。まあ、ベースになるネタはあるんでしょうが。
伊賀者としては、伊賀にある森製作所が話題の中心になっていて、ちょっと嬉しい。

[yappinkunさんの感想 · 2021年6月4日]

前作に続く話題作。
巨大自動車企業は世界市場で生き残れるか。ひ弱な創業家社長は権力闘争に勝利できるか。フィクションかファクトか? 深読みすればするほど面白い。
豊田章男（トヨタ社長）、小林耕士（元デンソー副会長、現トヨタ副社長）らも登場。孫正義（ソフトバンクグループ会長兼社長）、トランプ（米大統領）も登場。面白くないわけがない。
どこまでが事実？

[zenzen01さんの感想 · 2020年11月25日]

なかなか生々しいトヨトミの社内政治。現実のトヨタでも似たことが起こっていたのかなと想像する。というか、これらのエピソードは他の会社でも十分ありうる話である。そして最後は御曹司の凡人社長の車の今後に関わっていこうとする日本のフィクサーへと成長していく近未来。現実にもそうあってほしい。

[ブーレさんの感想 · 2020年9月25日]

実に面白い。
巨大自動車メーカーとの関係で「覆面作家」としたのかもしれないけどもったいない。
さらに2022年までの近未来。テクノロジー好きな自分としてはたまらない。
CASE、つまりコネクテッド、オート、シェアリング、エレクトリックモビリティ、の4つをテクノロジーの中核として、2022年までにEVで1000キロの航行を確約したトヨトミ社長の、先に対外的に無謀な野望を宣言して社内を一つにしていく手法は小説ながら面白い。
実際の自動車業界としてはすでに当たり前のCASEだろうけど、本書で勉強になった読者は多いと思う。
後半で父から引導を渡されてからイエスマンを排除して戦う姿になった豊臣社長の姿が、現実の企業でも行われればと願う。
ちょうど読んでいる最中に政権交代が行われたが、一旦椅子に座ったら「こっちのものだ」と考えてこれまでにない思い切った改革を実施してほしい、と願うのは私だけではないと思う。

[イクさんの感想 · 2020年8月19日]

ノンフィクションかと思いながら
実際の人物を想像し読んだ。これは小説だ

[かっちんやまさんの感想 · 2020年7月27日]

自動車業界に勤める者として前作に引き続き、非常に面白く読めた。どこまでが事実でどこまでがフィクションか、考えながら読んでいるとあっという間のエンディング。
ラストは作者の願望もあってか、少し楽観的かと思うが、2年後にラスト通りになるといいなあと思った。

[kimukengさんの感想 · 2020年6月6日]

うーんとても面白い。
自動車業界で働く自分にとっては、殆どの当て字が実名に置き換わり、本当の話ではないのかと錯覚してしまうほど。最後はいい話でまとまっているが、途中はトヨタ内部の酷さを皮肉っている様にしか見えなかった。
この本の著者は干されたりしないのだろうか、非常に心配である。

[岐阜聖徳学園大学図書館さんの感想 · 2020年5月18日]

岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00601281

ごく限られた関係者しか知りえない事実を多数散りばめ、小説ではなくノンフィクションではないかと経済界を震撼させたベストセラー『トヨトミの野望』（小学館文庫）。覆面作家・梶山三郎の正体も、大物経済記者か、内部の関係者かと取り沙汰された。その待望の続編がついに刊行。巨大自動車企業は世界市場で生き残れるか。ひ弱な創業家社長は権力闘争に勝利できるか。フィクションかファクトか？　深読みすればするほど面白い、超弩級企業小説。（出版社HPより）

[十兵衛さんの感想 · 2020年5月7日]

自分も同じ業界に馴染みが深いこともあり、入り込みやすかった。
内容は、確かに事実をそのまま名前変えたのでは？という感じだが、
智謀渦巻く組織の描き方は、取っ付きやすい分量も相まって面白かった。

ただ、ラストは非常に消化不良。
あれだけ揉めさせておいて、最後は人情モノのありがちな展開。
下町ロケットと何が違うの？残念です。

[スミソニアンさんの感想 · 2020年2月24日]

最後持ち上げたと捉えてる人が多いけど
日本代表として＝TOYOTAが
何が出来ると考えたらああなるんだろうなぁ

ただ米、中に周回遅れのEvで何ができるかは
希望を込めた理想しか今は持ち合わせてないのが
何とも

著者プロフィール

経済記者、覆面作家

「2016年 『トヨトミの野望　小説・巨大自動車企業』 で使われていた紹介文から引用しています。」