ほどなく、お別れです それぞれの灯火

著者 :
  • 小学館
3.79
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本棚登録 : 262
感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865661

作品紹介・あらすじ

ロングセラー『ほどなく、お別れです』続編

清水美空は、スカイツリー付近の葬儀場「坂東会館」に勤めて1年目の新社会人。生まれる前に姉を事故で亡くしているが、その姉に見守られるように生きてきた美空は、他人の感情が伝わってきたり、思念を感じ取ったりと、“気”に敏感な体質をしている。
そんな美空の上司・漆原が担当するのは、故人が事故や自殺で亡くなってしまった、いわゆる訳ありの葬儀。ご遺族の悲しみも深く、いかに寄り添った葬儀ができるかが重要となるが、漆原に厳しく、時に優しく指導されながら、邁進する日々を送る。
雪も解けない寒い日が続いていたあるとき、美空は仕事帰りに立ち寄った商業ビルの中で、高校時代の友人・夏海と偶然再会する。久しぶりの再会を喜ぶ2人だが、美空が葬儀場で働いているのを聞いた夏海は、急に思いつめた表情で「遺体がなくても、お葬式ってできるの?」と問う。彼女の兄は6年ほど前、海難事故で行方不明になっていた――。


【編集担当からのおすすめ情報】
デビュー作にしてロングセラー『ほどなく、お別れです』から1年。
そして、著者が最愛の夫を亡くしてから4年が経ちました。
深い悲しみの底から立ち上がり、前を向くことを決意した著者が紡ぐ、
別れとの向き合い方、ぜひご一読ください。

感想・レビュー・書評

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  • 前作に引き続き、漆原さんがかっこいい。
    2人の今後も気になるし、漆原さんの過去も『気が向いたら』話してくれるようなので、さらに続編があるのかも。
    wowwowか何かでドラマ化しそうな感じ。

    こういった涙を誘うような物語って、私は大抵素直に入り込んで大泣きしてしまうのですが、このシリーズはなぜかあまり泣けなかった。
    それより葬儀屋の仕事について知ることができて、とても興味深かった。知らない世界を知ることができる、これも読書の醍醐味のひとつ。

  • お別れシリーズ ②

    揺蕩う(たゆたう)心
    交通事故で男子高校生が亡くなる話。
    遠景
    自分の居場所がなくなり自殺した高齢女性の話。
    海鳥の棲家
    病気で幼い子供を残して逝く男性の話。
    それぞれの灯火
    自殺?事故?人身事故で亡くなった若い女性の話。

    前作と同じように葬儀を通して、今を生きることへの希望に
    繋がるような話だったよー!!
    葬儀は残された者にもあるけど、亡くなった方にも
    大事なものだなぁーと感じたよ。
    話の流れは大きくないけど、読んでてウルっとくる場面は
    いくつかあったなぁー。

    なんとなく、次もあるような感じがするー。
    (漆原さんの過去とか、掘り下げられそうだなぁーって)

  • 人のいるところで読んではいけない。涙なくしては読めない…
    スカイツリーのふもとのお寺の檀家である身として、既視感がすごかった。
    葬儀屋さんて、ただ事務的に進めてるイメージがあったけど、こういう風に遺族のことを慮ってくれてる人たちも多いんだろうな、と。

  • 第2弾、美空が成長していく姿が描かれている。

    美空の一人称で語られる感情と行動が、なんだかちぐはぐな気もするが、本人の成長物語であれば致し方ないのかも。
    ちょっと真面目過ぎて?少し疲れる。

    スピンオフでもいいので、漆原や陽子さんの視点で描いたものを期待する。
    第3弾もあるとのこと、次回作の変化を楽しみたい。

  • 『ほどなく、お別れです』続編 。

    葬儀場「坂東会館」で、デキる葬祭ディレクター・漆原の元で働く美空。
    交通事故(被害者も加害者も若者)や鉄道事故、そして高齢者の自殺など、なかなかヘビーな事情の葬儀が描かれていますが、故人や遺族への誠実な姿勢が伝わってくるので、この本を読むと、暗い印象の強い“お葬式”というものが素敵なセレモニーと思えてきます。
    そして、生死不明の家族(恋人)への気持ちの折り合いという、これまた複雑で難しいテーマも優しさにあふれた視点で描かれていて、温かな気持ちになりました。
    美空も、今までのように見習いとして、ただ漆原の指示に従って動くだけでなく、今回初めてお通夜の司会を務める事になるなど、徐々にステップアップしている様子です。なんだかんだで漆原ってすごくいい上司ですよね。彼の背景も気になるので、是非さらなる続編を期待したいところです。

  • 「ほどなく、お別れです」第2弾。葬儀屋坂東会館で、優秀な上司の漆原について奮闘する美空。最期の別れを生きて遺る人の心に寄り添う…今、コロナ禍で、それすら出来ない人もいると思うと、心が締め付けられる。漆原の過去など、まだ続いていくかな。

  • あまり知られていない葬儀屋さんの仕事を知ることができました。物語の内容は、一人前の葬儀屋さんを目指す若い女性の成長物語。前作と同様、お涙頂戴の部分は食傷気味ですが、話の内容は好きです。話の流れからみると、さらに続編が出てくるのではないかと思います。

  • 前作に関しては自分自身の感じたこと、これからのことをレビューしたが、今回は作者に関して書きたいと思う。
    長月天音・・
    素敵な名前である。こんな名前の人の作品を自然に読みたくなる。
    そして、読みやすい文体、内容に次作が待ちきれない感じになっている。
    たぶん、すべての作品を読み続けることになると思う。
    古内一絵 伊吹有喜 中島たい子 佐々涼子 水沢秋生 そして長月天音・・・

    自分もペンネームとしては大学時代に詩集を書いた時に「蒲公英」と決めた。
    決めただけで何も書けてないが・・・

  • 前作同様、とても素敵な作品だった。

    「自分を温かく迎えてくれる家族の存在がいかに大切で、
    かけがえのないものか気付かされる」

    毎日、仕事で疲れて帰っても玄関まで走ってきてくれる子供たち。
    こちらも笑顔で応えて、高い高いで喜ばせてあげたいと思った。

    「終末期の病棟ってね、学校とか、会社とか、元気なのが当たり前の人しかいない日常とは違った、特殊な世界なの。常に目の前の死を意識して、不安を抱えて、それでも懸命に生きている。私はね、元気な人が当たり前のように未来のことを信じていられる世界が、ちょっとしんどくなっちゃったんだ。だからね、今の場所で、今できることだけを精いっぱいして、ささやかなことで喜びあえる患者さんたちを支える仕事がしっくりくるの」

    普段の何気ない毎日にもっと感謝しなければいけないと思う。
    確かに未来を想像して日々を暮らしている。
    未来について考えることは、いけないことでは無い。
    ただ当然だと思ってはいけない、1日1日に感謝をしなくてはいけない。

  • 染みた。

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