二重拘束のアリア: 賞金稼ぎスリーサム!

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 254
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865852

作品紹介・あらすじ

若い夫婦は、なぜ殺し合ったのか?

国際指名手配のテロリストを追い詰め、ルワンダ政府から一億円の報奨金を手に入れた藪下、淳太郎、一花の3人は、日本初の刑事事件専門調査会社「チーム・トラッカー」を立ち上げた。警察庁による捜査特別報奨金制度が適用された事件を独自に調査する。
早速噂を聞きつけ扉を叩いたのは、2年半前に起きたとある事件の遺族だ。吉祥寺のアパートで若い夫婦が死亡したという。死亡した男は警察官僚一族の息子で、事件は「殺し合い」ということで決着している。
仲が良かった夫婦が、なぜ殺し合わなくてはいけなかったのか? 現場に残された、おびただしい血痕と署名済みの離婚届。司法解剖鑑定書を決して開示しようとしない夫の遺族。警察が何かを隠している可能性もある。3人は現場へ向かった──。
江戸川乱歩賞作家・川瀬七緒の凸凹トリオシリーズ第2弾!


【編集担当からのおすすめ情報】
TBS系「王様のブランチ」で特集が組まれ、話題をよんだ『賞金稼ぎスリーサム!』。シリーズ第2弾となる今作では、警察官僚一族の息子の「相討ち事件」の謎に、相性抜群!?の3人が挑みます。
番組内で『賞金稼ぎスリーサム!』を絶賛してくださっていたニッチェの近藤くみこさんが、今作の帯にも素敵な推薦コメントをお寄せくださいました。

感想・レビュー・書評

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  • 元刑事の藪下浩平
    警察マニアの桐生淳太郎
    凄腕ハンターの上園一花
    この三人が織り成す痛快ドタバタコメディ第二弾です!

    んっ…!?

    コメディではないか…w

    いや、この三人が揃えばコメディ小説だなw


    前作の事件を解決した三人は、日本初の刑事事件専門調査会社「チーム・トラッカー」を正式に立ち上げた

    事務所は淳太郎が所有する都心の一等地
    もちろん事務所の域を超えた豪華さと設備を兼ね揃えている

    そして前作で活躍した淳太郎の愛車シボレーのキャンピングカーは社用車に
    相変わらず目を疑うほどの豪華な内装で司令室となっている

    そんなすっごーい会社に舞い込んできた初依頼は厄介!
    「夫婦相討ち事件」と呼ばれ、死亡した男は警察官僚一族の息子で、事件は「殺し合い」ということで決着してあるのたが…

    意味のわからんことばっかりあふれ出てくるこの事件を「チーム・トラッカー」はどう解決していくのだろうか( ̄ー ̄)ニヤリ

    そして、このシリーズは淳太郎、一花が絡んだ会話、行動には中毒性がある!
    まさにコメディ小説!w

    • 1Q84O1さん
      yukimisakeさん、このシボレーのキャンピングカーマジで凄いんですよΣ(゚Д゚)
      こんなの社用車にして営業にでも出たら絶対に仕事しませ...
      yukimisakeさん、このシボレーのキャンピングカーマジで凄いんですよΣ(゚Д゚)
      こんなの社用車にして営業にでも出たら絶対に仕事しませんよ!
      一日中くつろいでサボること間違いないなしですw

      このシボレーの購入を検討しています!
      そのための資金は…、yukimisakeさんにかかっておりますw
      たくさんのお守りの購入をおまちしておりまーす( ̄ー ̄)ニヤリ
      2023/10/19
    • yukimisakeさん
      良いなー!1日中そんなキャンピングカーで本ばっかり読んでいられる仕事に就きたいと思います(ある訳がない笑)

      なんと責任重大な!!笑
      定期購...
      良いなー!1日中そんなキャンピングカーで本ばっかり読んでいられる仕事に就きたいと思います(ある訳がない笑)

      なんと責任重大な!!笑
      定期購買でも間に合わなさそうなのでネズミ講ばりに友人にも買わせますので、1Qさん企業したら雇って下さいね(´ω`)
      ずっとシボレーの中に居ますので笑
      2023/10/19
    • 1Q84O1さん
      yukimisakeくん、任しておきなさい!
      起業した暁には君にも素晴らしいポストを用意しておこう!
      そのために、まずはネズミ講でも詐欺でも...
      yukimisakeくん、任しておきなさい!
      起業した暁には君にも素晴らしいポストを用意しておこう!
      そのために、まずはネズミ講でも詐欺でも何でもいいから、とにかく売りさばきなさい!
      なーんて言っちゃったらヤバいですねw
      yukimisakeさん、犯罪はダメですよ!w

      けど、キャンピングカーはほんと魅力的ですね♪
      ゆったりとくつろぎながら1日中本を読んでいたいですね(*´ω`*)
      2023/10/20
  • 末は警視総監かと言われた元刑事の薮下、大企業の御曹司で警察マニアの淳太郎、一見乙女だが凄腕ハンターでコミュ障の一花、この3人で立ち上げた刑事事件専門調査会社「チーム・トラッカー」への初依頼は、「夫婦相打ち死亡事件」の妻の方の両親からのものだった。真相を調べてほしいというものだが、初手から非常な困難が伴う調査で、途方に暮れるしかない。
    奇妙な3人組のやり取りが面白いが、中盤を過ぎるころから展開は加速する。裏で糸を引く思いもかけない人物が浮かんでくるのだ。題名の「二重拘束」は英語でダブルバインドだが、この実態が恐ろしい。ブラック企業、カルト、テロ集団などで使われる手法なのだ。
    最後は、もっと徹底的にやって欲しかったなあ。

  • 薮下、淳太郎、一花が立ち上げた、刑事事件専門調査会社〈チーム・トラッカー〉。
    初めて依頼は、3年半前の「夫婦相打ち事件」だった。

    それぞれの能力が発揮される、一風変わった調査の過程がおもしろかった。

    一花の狩猟能力を応用した、死亡現場の分析が鮮やか。
    少しだけ表に出てきた、警察マニアの濃さも、印象に残る。

    家族の反対を押し切ってまで結婚したふたりに、なにが起きたのか?

    基本はコミカルな展開だけれど、犯人のどす黒い悪意に、ぞっとする。

    『賞金稼ぎスリーサム!』の続編。

  • 後半一気にスピードアップ。極めて異様な犯人に不気味さと恐怖を感じた。ここまで用意周到にやられると感嘆せざるを得ない。一花の取り込まされそうになるところからの周りの助けもあって反撃するところに撃たれたぜ。

  • 賞金稼ぎスリーサムシリーズ第2作。
    前作で報奨金を得た藪下、淳太郎、一花は刑事事件専門調査会社を立ち上げて、若い夫婦が殺し合いをして相打ちで双方死亡という事件の遺族から依頼を受けて調査を開始。夫婦は本当に殺しあったのか、であればそれは何故なのか‥
    相変わらず3人の個性が素晴らしく、それぞれの能力を生かした捜査が面白い。真相はかなり恐ろしく、いやな話だが、この3人のおかげで読後感は悪くない。シリーズ続編が待たれる。

  • 2020年8月小学館刊。書き下ろし。シリーズ2作目。前作でテロリストと戦った3人の今回の敵は、これまた想像を絶する悪魔だ。というような話で、一気読みでした。3人の能力と掛け合いが楽しいです。なんといっても、一花ちゃんの考え方、行動が圧倒的に面白いです。

  • チームとしての一体感があり、前作よりも読みやすかったです。タイトルにある二重拘束の怖さがしっかりと書かれていました。
    賞金稼ぎ感は薄かったですが、協力者も少しずつみられてきて、次回作が楽しみです。

  • 10月-9。3.5点。
    賞金稼ぎ3人組、第二弾。調査事務所を設立した3人。
    最初の依頼者は、娘夫婦が3年前に互いを殺害し合った事案。両親は真相を知りたいと依頼。

    再捜査、簡単に終わるのかなという印象とは裏腹に意外な方向へ。SROシリーズの近藤房子とは違った怖さがある。
    面白かった。

  • 若い夫婦が殺し合った事件を再捜査する「賞金稼ぎスリーサム」。3人のコンビネーションがすごく好き。一花の最後の「ハンター」的なのもいいし、淳太郎の人心掌握術もいいし、その2人をお父さん的に見守る藪下もいい味出してるというか。
    事件の方は結構最後まで真相が分からないまま進んでいたので、ミステリ的にも面白かった。これでまた鷲尾家の爺さんも手懐けたりしたら、次の話さらに面白い展開になるのかな。

  • とんでもないチーム!
    日本初の刑事事件専門調査会社「チーム・トラッカー」が引き受けた初めての依頼は3年半前の夫婦相討ち事件の遺族から
    真相に迫るにつれコワイコワイ

    シリーズ第1巻を読まなくっちゃあ

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著者プロフィール

1970年、福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。デザインのかたわら2007年から小説の創作活動に入り、’11年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。’21年に『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』(本書)で第4回細谷正充賞を受賞し、’22年に同作が第75回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門の候補となった。また’23年に同シリーズの『クローゼットファイル』所収の「美しさの定義」が第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。ロングセラーで大人気の「法医昆虫学捜査官」シリーズには、『147ヘルツの警鐘』(文庫化にあたり『法医昆虫学捜査官』に改題)から最新の『スワロウテイルの消失点』までの7作がある。ほかに『女學生奇譚』『賞金稼ぎスリーサム! 二重拘束のアリア』『うらんぼんの夜』『四日間家族』など。

「2023年 『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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