- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093865869
作品紹介・あらすじ
料理は、作られなくなったら死んでしまう。
フリーのSE兼料理研究家として働く留希子の実家は、江戸時代から続く古い家柄で、老舗料理学校「品川料理学園」を経営している。大学こそ親の希望があって栄養学を専攻したが、幼い頃から後継者の道が決まっている雰囲気や、昔からの教則本を使う学園の方針への抵抗が留希子にはあった。卒業後は、製品開発会社にSEとして就職した。しかし、料理をすることは好きだった。SNSでの発信をきっかけに雑誌からも仕事の依頼が来るようになり、料理研究家としての認知度を上げていた。
忙しい女たちを助けたいと、留希子は令和元年になるゴールデンウィークに向けた簡単で美味しい献立レシピの企画を立ち上げた。しかし、あるレシピをめぐり、問題が起きる。留希子にとってはすっかり身についた我が家の味だったが、そこには品川家の大切な歴史が刻まれていた。
一方、昭和二年、品川料理教習所の台所では、女中奉公に来て半年のしずえが西洋野菜のセロリーと格闘していた。
料理学校の歴史をつなぐレシピを巡る、胃も心も温まる家族小説。
【編集担当からのおすすめ情報】
『三人屋』『ランチ酒』『まずはこれ食べて』――旬のおいしい小説作家が、家庭料理のレシピの歴史に挑む意欲作です。
感想・レビュー・書評
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英語の勉強をしなければ・・・と思いながら、おいしいものが出てきて、ホッコリする本は読みたい。。
平積みになっているのを見てしまった。
そして読み出すと止まらない・・・
原田ひ香さんの「」口福のレシピ」
構成が素晴しい。。
昔と今を行ったり来たり。
対談でも書かれていたけれど、最初の白芹が出てくるところから引き込まれる。
昔の生活と今の生活。
それが最後には見事に繋がる。
しかもおいしい料理が沢山。
今回の一番鍵となる料理は「豚の生姜焼き」。
最後の章「あとしまつの日曜日」は、本当にお見事。
とても面白かったです。
今度このレシピの「豚の生姜焼き」を是非試してみたいと思います。 -
大大大満足の☆5。
原田ひ香さん、脱帽です。
駆け出し料理研究家・留希子と、
老舗料理学校「品川料理学園」を経営する母と祖母。
相容れない両者の間に隠された秘密とは。
大好きな原田ひ香さんの作品を読みたく購入した1冊。
これは良すぎてなんと感想をまとめればよいのか。。。
まだ日本に洋式文化が浸透していない昭和初期の洋食研究の試行錯誤と
老舗料理学校の血を受け継ぐ料理研究家の留希子の現代のストーリーを行ったり来たり。
ストーリーが行ったり来たりの構成ってあまり好きではないんだけど、
これは綺麗に構成されている、素晴らしいです。
詰めの甘さを感じさせない圧巻(上からでごめんなさい)
昭和初期、肉はデパートに行かなければ売っておらず、
トマトやセロリなど海外由来の野菜は
農学部を置いている大学で実験的に作られたものが
売られるくらいだったと本には書いてあります。
洋食を作るにしても情報も少なく試行錯誤したのだとか。
料理1つとっても色々な物語があるのですね。
この本を読むと食の進化って凄いと感じます。
そしてその進化に人間もついていく、
というか人間が進化しようとするから食も文化も進化するのかもしれません。
癒されようと軽く読んだ1冊、
こんなに感動と温かさを貰えるとは。
お料理も素敵でしたが人間関係のストーリーに釘付けでした。
この余韻からまだ抜け出せそうにないです。
3年悩んだ末にようやく本棚を買ったので
お気に入りコーナーに陳列です♪
(寸法をミスったのであと数冊しかはいりません。。泣) -
原田ひ香さんの小説は初めて読むが、うーむ、なかなか面白いじゃないかと感心した。豚肉の生姜焼きをめぐって、現代と過去を行き来する構成は、なかなか読ませる。ちょっと悲しいなというところもあるが、全体としてほんわかしていて、心温まる思いをする。何より出てくる料理がどれもおいしそうなこと。主人公は、実家が料理学校だけあって、料理の手間を大したことがないように言っているが、とんでもない、どの料理もこまごまと大変だよ。しかし、最後の方で簡単レシピを提案しているのは役に立ちそうだ。思わずコピーしちゃったよ。
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ひ香さんは好きな作家さんです。最近では『一橋桐子の犯罪日記』が断トツでした。興味を持たれたら本棚にレビューを残していますので、どうぞ(*^-...ひ香さんは好きな作家さんです。最近では『一橋桐子の犯罪日記』が断トツでした。興味を持たれたら本棚にレビューを残していますので、どうぞ(*^-^*)2021/06/29
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2021/06/29
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え、この作品も昭和と令和を行き来しながら進む話だった!(1つ前に読んだ百年の子も!)
ミラクルチョイス(*º ロ º *)!!
あ〜やっぱりひ香さん好きだなぁ\♡︎/
とても良かった!
これからは日本人ももっと肉を食べる様になる。
昭和初期、女中先の旦那様の要望で生姜焼きのレシピの開発に携わることになったシズ。
そして令和、名門料理学校の家に生まれながらも家を飛び出し、SEの仕事をしながらSNSでバズるレシピを考案する料理研究家の留希子。
料理学校を舞台に描かれた家族の絆のお話。
料理小説なので色んな料理が出てくるのだけど、これを読むと1つ1つ丁寧にご飯を作りたいな〜という気持ちになる。
どの料理も美味しそうだけど、ひ香さんのお料理小説はやっぱりお酒と結びつく。笑
普段お酒は飲まないけど、こんな風に晩酌できたら最高だろうな。
シズさんのお話にはちょっとウルっときてしまった。
昔はそういうものだったんだろうな。なんだか寂しくて胸が痛んだ。
生姜焼きのルーツも知れました。
そして坂崎さんが好き!
留希子と2人で品川料理学校の味を大切に守っていって欲しい。
さあ、今日のおかずは生姜焼きか?笑-
2023/11/30
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2023/11/30
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2023/11/30
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明治時代から続く料理学校の一人娘・留希子は家を出て、料理研究家としての道を歩もうとしている。
一方、昭和初期。
洋食、特に肉料理を家庭でも作りやすくしてほしいと旦那様に言われて、しずえは試行錯誤している。
決して交わることのない2人の人生が交わっていく。
*
なんとなく2人の関係がわかってはいたけれど、繋がっていく過程が胸に迫った。
会うことはない2人だからこそ、2人の思いが繋がったときになんとも言えない感動となる。
*
何気なく見るレシピにもいろいろなストーリーがあるのだなと感じ入る。
料理は人生そのものなのかもしれない。
どんな料理も、私たちを作っている。
栄養素としてただ体を作るだけではなく、名もなき人たちのバックボーンとなる物語があって料理があり、それが私たちの心までも作っているのだと、改めて食事を顧みた。
私もまた新たな物語を作っていくんだ。
そう思えた。
*
そして、料理がどれもおいしそう。
よくある料理がひと工夫されていて、子どもがいる女性にとってはありがたいレシピ。
留希子の同居人・風花と同じで私も春菊が苦手なのだけど、「春菊蕎麦」は食べてみたいと思った。 -
2人の女性の話を交互に
展開されていく物語
なかなか全体像が見えず
読み進めるのに苦労するかなと思ったが
いつの間にか読めていた
ここのところご飯ものを読むことが多いが
この作品は出てきたものを試したくなる
そして料理力に驚かされる
どういう風に展開されていくのか見えず
ドキドキしながら読みました
しずさんの話は
やはり少し悲しくなりました
坂崎さんの感じいいですね(^^) -
梅ジュースこんなに簡単に作れるんだ。
今年チャレンジしてみよう。
ちょっと最後感情の置き場がわからない感じで終わったけどまあよかったって事なのかな?
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現代に生きる料理研究家と、老舗料理学校を営む祖母と母。そしてそこに血の繋がりでは曾祖母に当たる女性が登場する。曾祖母しずえさんの人生が今ではなかなか理解できないけれど、昔気質の一本芯の通った素敵なものであったことがわかる。お料理は奥が深い。料理家でなくても如何に美味しく食卓に出せるか材料と相談しながら考える毎日だ。蓮根焼き早速食べた。
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原田さんのお話しって好きかも。
今の時代と昭和2年の時代が行ったり来たり。
「品川料理学校」を軸に、後を継がなければいけない雰囲気が嫌で飛び出した留希子。
昭和の時代に女中奉公に来ていたしずえが旦那様に言われて試行錯誤した「豚の生姜焼き」。
実はそれが代々学校に受け継がれていて、留希子と母・祖母が対立する事に。
間に入るのが理事長の坂崎。坂崎と留希子がどうなるか続きが知りたいところ。
しずえの存在が凄く良かった。最後の章はなんかグッときました。
著者プロフィール
原田ひ香の作品






ありがとう♡(˃͈ દ ˂͈ ༶ )
ありがとう♡(˃͈ દ ˂͈ ༶ )
私も喋るのと文法がなかなか上達しません(ㆀ˘・з・˘)
あと...
私も喋るのと文法がなかなか上達しません(ㆀ˘・з・˘)
あと、単語の暗記も、けっこうやる気にムラがあるの…。いっちゃん、もしスーパーミラクルな楽しい英単語暗記法を見つけたら教えて下さい(^人^)
英語 面白く勉強するんだけれど、すぐ忘れちゃって。
英語の先生には面白いと思うことだけ頑張れば良いって言って...
英語 面白く勉強するんだけれど、すぐ忘れちゃって。
英語の先生には面白いと思うことだけ頑張れば良いって言ってもらっていまsづ。
相性の良くない本は続かないって。