- 小学館 (2022年2月16日発売)
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感想 : 10件
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Amazon.co.jp ・本 (290ページ) / ISBN・EAN: 9784093866323
作品紹介・あらすじ
名もなき天才音楽家の軌跡と奇跡
昭和初期、瀬名ニコデモは、ある裕福な実業家のもとに生まれ落ちた。眉目秀麗、神童の名を恣にし、父親の方針でパリへと留学をする。時は第二次開戦前夜、音楽の道に己の生涯を捧げようとするニコデモは、伝手を頼って、評判の音楽家の門を叩く。彼女から滋養のようにして吸収した音楽の知識は比肩するものなし、との域に達するものの、なぜか自らの手で作曲することができなかった。そこには、日本を立つ前の小旅行で遭遇した、ある奇怪な出来事が影響していた。
物語は、その後、語り手を変えながら、現代まで続いていく。そして、にわかには信じがたいような、ある不思議なことが起こる。
みんなの感想まとめ
音楽と運命が交錯する物語が描かれています。名もなき天才音楽家、瀬名ニコデモの数奇な人生を通じて、戦前から現代までの歴史が語られ、彼女の音楽への情熱と葛藤が浮き彫りになります。物語は大人の寓話のように、...
感想・レビュー・書評
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大人の寓話です。
人知れず天才音楽家が歩んできた戦前戦中戦後の歴史。魔法のような歌と悪魔。
色々な事が絡まり合うのが好きなのは藤谷さんの毎度の好みだと思います。ちょっとわかりにくいけど面白いとは思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一曲の素朴な歌を通して繋がる運命のおはなし。
おはなし、と言いたくなるような童話のような文章だった。ニコデモの数奇な運命に最後はほろりとした。ほんとうの善行は語られることのないもの、という一行は今の承認欲求で溢れかえった現代に一滴の讃頌をもたらしそう。日本的キリスト教の解釈っぽい側面もあるのかな。そう思ったら、弟子の書取りによる聖書っぽい体裁のような気がしてきたな。日本の聖フランスチェスコの奇跡。 -
タイトルの意味わからん、なんだこれ・・・ファンタジーか、
こりゃ、挫折するね・・・の読み始めに対し、
途中からグイグイ引き込まれる。
今、遅まきながら「ニコデモ」をウィキで調べ、
小説の展開が腑に落ちた次第。
当初は、主人公のこの名前に違和感があったのだけれど・・・
そういうことだったのね。
そうと知らず手に取ったけれど、ひとつの大河小説だったのだと、
胸が熱くなる。
藤谷作品としては、今までにない異色の作品ではないかな。
それでも、必ず、通奏低音のように音楽が語られているところが
藤谷さんらしくて、いい。
ちょうど今ドビュッシーの「レントより遅く」を練習中で、
パリのけだるい雰囲気の出てくる、あのあたりが
ぐっと来た。 -
作者のインタビュー記事のようなものを読み、
やっと何が書かれているのか、
その片鱗に触れられた気がする。
だからといって、
理解できるかは別の話。
むずい。 -
様々な視点の一人称で語られる、ある音楽家の数奇な運命。
音楽と人との巡り会わせとその語り口に、不思議と引き込まれてしまった。 -
途中挫けそうになったが、どうにか読了。引き込まれる場面もあったが、フィクション謳いながら唐十郎など実在の人物が登場すると、どう読んでよいのか混乱するばかり。テーマとは関係ないが、ウクライナ侵攻脳裏にあり思考が飛んでしまった。大陸の侵略戦争は日本人とは捉え方がまったく違い、ある程度歴史的日常だと認識。
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ニコデモがお気の毒で…
著者プロフィール
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