教誨

著者 :
  • 小学館
3.86
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本棚登録 : 1038
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093866644

作品紹介・あらすじ

女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説! 幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉――「約束は守ったよ、褒めて」 吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。香純は、響子の遺骨を三原家の墓におさめてもらうため、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉の真意を探るため、事件を知る関係者と面会を重ねてゆく。 【編集担当からのおすすめ情報】 ベストセラー『孤狼の血』『慈雨』『盤上の向日葵』に連なる一年ぶりの長編!「自分の作品のなかで、犯罪というものを一番掘り下げた作品です。執筆中、辛くてなんども書けなくなりました。こんなに苦しかった作品ははじめてです。響子が交わした約束とはなんだったのか、香純と一緒に追いかけてください」――柚月裕子

感想・レビュー・書評

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  • 柚月作品20冊目の読了となりましたが、柚月先生の新境地ともいえる程、切なく、哀しく、苦しい作品でした。

    「約束は守ったよ、褒めて」

    我が子と幼女の2人を殺害したとして死刑判決を受けた三原響子、彼女の刑が執行される直前に目隠しをされ見えない天を仰ぎ発した最後の言葉。

    遠縁にあたる吉沢香純と母の静江は響子から身柄引受人に指名されており、荼毘にふされた響子の遺骨と遺品を引き取ることに。

    そこから始まる香純の響子が残した「約束」の意味を見つけ、本当の響子を探す物語。

    同じ柚月作品「慈雨」に近い感じかなぁと思いながら読み進めていきましたが、読み終えて思い出したのは2020年本屋大賞受賞作、凪良ゆう「流浪の月」。

    真実と事実が反転する瞬間を体験し、読み終えたまま放心状態に...





    説明
    女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説!

    幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉――
    「約束は守ったよ、褒めて」

    吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。香純は、響子の遺骨を三原家の墓におさめてもらうため、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉の真意を探るため、事件を知る関係者と面会を重ねてゆく。

    【編集担当からのおすすめ情報】
    ベストセラー『孤狼の血』『慈雨』『盤上の向日葵』に連なる一年ぶりの長編!

    「自分の作品のなかで、犯罪というものを一番掘り下げた作品です。執筆中、辛くてなんども書けなくなりました。こんなに苦しかった作品ははじめてです。響子が交わした約束とはなんだったのか、香純と一緒に追いかけてください」
    ――柚月裕子

    • yyさん
      ヒボさん

      たぁくさんの 柚月作品に対する 共感のいいね (?) を
      ありがとうございます。
      今日一番のハッピーです☆彡

      ヒボ...
      ヒボさん

      たぁくさんの 柚月作品に対する 共感のいいね (?) を
      ありがとうございます。
      今日一番のハッピーです☆彡

      ヒボさんの「発売日に購入し、徹夜覚悟で一気読み…」
      熱量がハンパないです。
      そしてフリマという最高に効率的な流れ!
      「さすが」としか言いようがないです。

      今回はおそらく図書館に一番乗り。
      しかも購入予約をしてしまったので
      楽しみにして待つことにします。

      ありがとうございます♪

      2022/11/30
    • pさん
      ヒボさん

      暗黒系でないと聞いて読めそうです
      安心しました笑

      機会があれば読んでみますね
      ヒボさん

      暗黒系でないと聞いて読めそうです
      安心しました笑

      機会があれば読んでみますね
      2022/12/02
    • ヒボさん
      pさん、こんばんは♪

      かぶっている読了本の感想、評価は近いように感じていますので、共感頂けると嬉しいです(*^^*)
      pさん、こんばんは♪

      かぶっている読了本の感想、評価は近いように感じていますので、共感頂けると嬉しいです(*^^*)
      2022/12/02
  • 感動した。感動した。これほどまでに震えた犯罪小説を読んだことがなかった。読む内にどんどん引き込まれて行きました。人を殺したのに主人公響子への罪悪感を持てなかったのはどうしてだろう。「約束は守ったよ褒めて」この深い意味を読んで理解して下さい。ラスト近くの青木さんの告白に読む手が止まらず一気読みでした。そして約束の驚愕の真実に震えてしまいました。あなたも読んで感動して下さい。涙して下さい。

  • 読後感として強いやるせなさが残りましたが、とてもインパクトのある作品だったかなと思います。

    ストーリーとしては、娘を殺害した死刑囚の死際の言葉に疑問を抱いた主人公が、その死の真相に迫るというものでしたが、ある意味予想外の結末でした。

    ネタバレになりそうなので、深くは書くことできないのですが、現実のどこかでは起こりかねないことであるし、些細なボタンの掛け違いが何かのトリガーとなることも心に刻まなければいけないなと思いました。

  • Amazonの紹介より
    女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説!
    幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉――
    「約束は守ったよ、褒めて」
    吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。香純は、響子の遺骨を三原家の墓におさめてもらうため、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉の真意を探るため、事件を知る関係者と面会を重ねてゆく。



    「哀しいですね」この言葉に尽きるなと思いました。
    何故このようなことが起きてしまったのか?
    背景を深掘りしていくたびに胸を締め付けられ、読了後は放心状態でした。

    こういった作品だと、もしかして冤罪⁉︎といった展開かと思ったのですが、そうではなく、事件に至った経緯や死刑囚の心情などを探っていく物語になっていました。

    死刑が執行され、その遺骨を受け取ることになった遠い親戚の香純。死刑囚・響子とは遠い昔に1回会っただけで、親しい関係でもありません。
    でも、2人の子供を殺したという凶悪犯とはどうしても思えなく、何故犯行に及んでしまったのか?
    教誨師や事件記者などあらゆる角度から、人物像が浮かんできます。そこには、世間から見た死刑囚の人物像と関係者から見た人物像との食い違いがとても大きいなと思いました。

    田舎ならではの集団心理や昔ながらの「家庭」など昔からある当たり前の光景によって起きるメリットやデメリットが関係していることにリアリティがあって、他人事ではないなと思いました。

    事件に関わりたくないから口をつぐむ。読み進むにつれて、真実が見え隠れしていき、結果的に世間との印象のズレが発生していく過程は、読んでいて辛かったです。
    こんなはずではないのに・・・。時折、響子の視点も登場し、その心情が語られているのですが、孤独感や閉鎖されていく心情に心が痛いばかりでした。

    そうして、見えてくる本当の真実。響子が言った「約束」とは?
    もう響子はこの世にいないのですが、他に方法がなかったのか悔やんでも悔やみきれない気持ちになりました。
    たしかに罪は罪なのですが、あまりにも哀しいなと思ってしまいました。

    一人だけでも理解者がいることがどんなに救われることか。後悔や怒り、切なさなど色んな感情がわきつつも、響子には手を合わせて、安らかに眠っていただきたいと切に思ってしまいました。

    どんでん返しといった大きな盛り上がりはなく、しっとりとした陰湿なミステリーになっていましたが、とにかく「哀しい」に尽きる物語になっていました。

  • 「生きづらさ」の正体とは何か。
    これは田舎特有のものなかのか、それとも個が抱く感情の問題なのか。
    著者の作品を手に取ったのはこれが初めて。美しい情景の描写と、テンポ良く進む展開、読んでいて心地が良かった。

  • 感想
    なぜあの人は死刑になるような罪を犯したのか。単なる興味を持つ我々はそこで問いをやめてしまう。そこからさらに進んで人間性にまで踏み込む。

  • 読んでいて、乃南アサさんの風紋・晩鐘を思い出しました。せつない!哀しい!さみしい!
    でも、故郷に帰れました。

  • 響子さんひとりが抱えてきたものが、あまりにも哀しくやりきれない。一気読みしました。

  • 2022/11/25リクエスト 6

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著者プロフィール

1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を受賞。16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞を受賞。丁寧な筆致で人間の機微を描きだす、今もっとも注目されるミステリ作家の一人。他の著書に『最後の証人』『検事の本懐』『検事の死命』『検事の信義』『蟻の菜園‐アントガーデン‐』『パレートの誤算』『朽ちないサクラ』『ウツボカズラの甘い息』『あしたの君へ』『慈雨』『盤上の向日葵』などがある。

「2023年 『暴虎の牙 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚月裕子の作品

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