シルバー保育園サンバ!

  • 小学館 (2024年10月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784093867405

作品紹介・あらすじ

何歳でも人生はやり直せる!ハートフル小説

銀治は、定年退職後に妻から離婚を言い渡され、孤独で怠惰な日々を送っていた。暇を持て余し、シルバー人材センターからの様々な仕事を担っている。ある時、保育園の草むしりの仕事が入り、担当することに。銀治は、人と接すること、特に女性と子どもは大の苦手。渋々保育園に向かうが、次々に巻き起こるハプニングに対応し、その活躍が認められた銀治は、熱烈なリクエストによりそのまま嘱託職員となるはめに。
当初は銀治を怖がっていた子どもたちもだんだん慣れてなつくようになり、人付き合いが苦手な銀治も徐々に保育士たちとも打ち解けていく。日々、子どもや周囲の人たちと接するなかで、孤独だった銀治の心には少しずつ変化が。そんなある日、定年退職後に離婚し離れて暮らす娘について、衝撃の事実を知る――。そして銀治は、自分自身が蔑ろにしてきた「本当に大切なこと」に向き合うようになっていく。長い間蓋をしていた感情が蘇り、前向きに変わっていく銀治。勇気を振り絞って行動することや、あきらめないことの大切さ、いくつになっても後悔は取り戻せるということ・・・・・・。人生に大切なたくさんのことを笑いと共に教えてくれる、人生応援小説。

【編集担当からのおすすめ情報】
この小説は、タイトルから想像つく方もいらっしゃるかもしれませんが、松平健さんを当て書きして執筆された、渾身の書き下ろし小説となります。松平健さんと著者は以前、著者の作品がドラマ化された『PTAグランパ!』以来の仲。今回の作品もいち早く読んでくださり、「「感動した!生きる勇気をもらった。みんなで読み明かそう。オーレ!」という素敵な応援コメントをいただきました。その温かくて人間味のある主人公と、笑いあり涙ありの筆致でぐいぐいと読者を引っ張ります。
それだけではありません。特筆すべきはこの小説の保育園、療育園やそこに通う児童たちの様子、リアリティ。それもそのはず。著者は、この作品のために療育園、保育園で実際に嘱託職員として働きました。
著者の本気がいっぱい詰まった本作品。
人生は何歳からでもやり直せる。そんな重くなりがちなテーマを、笑いあり、ホロリありの軽妙な筆致で綴ります。読後、必ず元気になれる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 定年退職後に妻から離婚され、孤独な生活を送っていた銀治は、シルバー人材センターから保育園の草むしりに行くことになる。
    女性と子どもが苦手な銀治は、数日だけの我慢と思って行ったのだが、ひょんなことから保育園の嘱託職員となるはめに。

    子どもたちと接することや掃除、洗濯、片づけなども徐々にできるようになる。
    保育園には発達障害を持つ親の悩みなど、今まで関わったことのない思いをすることもあった。

    そんな折、別れた妻から娘の病気のことを聞かされ…。

    勇気を持って行動すること、諦めないことなどを保育園で働くことによって気づかされる。


    いくつになっても知らないこともあり、発見もあるということはまだまだ成長はできるものだと感じた。
    歳だからとか、無理だとか決めつけないで挑戦することは大切だと思わせてくれる。


  • 予想してたより詰まってたなぁ。
    この作者さん、ちゃんと勉強してこの本書いていると思った。

    私はね、いわゆる「きょうだい児」ってやつでね。
    今は大人のきょうだい児問題に直面しかかっている訳なんだけれども。
    まぁそんなことは置いといて。

    出てくるのよ。
    自閉の子が。
    そういう子の対応って本当難しいと思う。
    障がいって言っても十人十色なんだもん。
    だけど唯一言えることは親がいかに早く我が子の障がいを受容するか。にかかっていると思うんだよね。
    やっぱり他害していまうような子なんかは特に早期の専門的な療育が必要だと思うし、家庭だけで抱えてしまうのは色んな意味で危険。
    排除しろってことではないのだけご注意願いたいんだけどね。
    随分と福祉も充実してきたと思うけど、まだまだなのが現状で。

    でもね、このお話で私が本当にホッとしたのはきょうだい児の保育園を別の所にしたってところで。
    同じ保育園、学校に通うきょうだい児って健常児が同じ学校に通うのとは全く意味が違ってきてね。
    イジメの種にもなるし、先生方が手をこまねくときょうだい児が頼られてしまう。
    きょうだい児って健常児だから、理解もできるし、頼られたらできてしまうんだよ。

    この間ね「きょうだい児もケアされる側の子」と知った。
    もう大人になってしまったけど、それを聞いただけで救われるような思いだった。

    このお母さんは受容するのには多少時間はかかったけど、きょうだい児のことに関しては正しい対応を取ったなと思った。
    保育士さんもきょうだい児のことをきちんと知っていて心配してくれて。
    あぁ、この作者さん分かってらっしゃるって思った。

    そしてうっかり巻き込まれちゃって怪我をさせられてしまった子のお母さんの気持ちも分かる。
    カーーーーっとなり過ぎたね。
    結局排除してしまった形になってしまったもんね。
    でもそれでスッキリ!みたいにはならずに後悔している様子があったり、その後のことも、悪い人ではなかったんだなと。

    そもそもさ、健常に生まれてくることが奇跡的なんだよね。
    私の娘たちは健常で生まれてきたけど、私はこの子達を産むにあたってきっと他の人よりもかなりの覚悟を持って挑んだんだよね。
    どんな人からでも障がいを持った子は生まれる可能性がある。
    皆が知っていた方がいいことだと思う。

    寝起きに読了してぼけっとした頭で書いてるから長いしまとまりないしだけど、いい本でした。
    嫌な気持ちにはならなかった。
    っていうか、障がい児のことばかり出てくる訳ではないのよ?
    色々本当に色々あって、この主人公のおじいちゃんの成長物語よね。
    だけど色んな人に読んでもらいたい一冊だなと思う。

  • 読んで温かい気持ちになりました。
    人生が2回あった感じですね。
    子供は宝物ですね。

  • 本嫌いの私が、早く先を読みたくなった本でした。
    銀治さんが定年後に人生をやり直す選択をし、子供達をはじめ、色んな人たちと関わって変わっていった銀治さん、とても素敵だと思いました。
    そして後半は、もう涙が…。。

  • 昭和の親父が保育園で働くことを通して考える
    家族とは…

    後悔と後悔と後悔
    覆水盆に返らず

    松平健さんへの当て書きと書いてあったけど
    私の中では國村隼さんだったなぁ

    松平健って
    園児が見ただけで泣くほど怖い顔か?
    昔はイケメン俳優だったよなぁ

    保育園で一緒に働く保育士、園児、保護者
    作中に程よく混ざって
    読みやすい本だった。

  • …私も親になったんだな、とこれ読んで実感した。普通に面白い程度だと思いながら読んでたのに最後泣いてた。親ならわかる、どっちの気持ちも誰の気持ちも。

  • 卒園式と陽子の最期のシーンは涙せずには見れませんでした。
    仕事に明け暮れ家庭を律子に任せきりだった銀治が、保育園のお仕事を通して変わっていく姿に何が勇気付けられました。
    自閉症の大翔くんのお母さんの気持ちには、やるせない切なさでいっぱいになりました。
    卒園式に大翔くんが現れたシーンでまた涙でした。

  • 何となく表紙のユニークな感じが面白そうと思いきや、最後は涙無しには読めない程でした。

  • 仕事第一!!家庭は二の次の八代銀治は
    定年後妻に離婚を告げられ
    一人娘も一緒に家を出ていったため一人に…。

    何もやることがない銀治はシルバー人材センターに登録、
    そこで保育園の草刈りを頼まれる。

    子どもが苦手、
    人付き合いが下手で
    女性が苦手な銀治は
    早く仕事を終わらせようとしたが、
    ある出来事がきっかけで補助職員として働くことに!?

    本当は色々な事が詰め込まれた
    シリアスな内容なんだけど
    サクッと読める読みやすい、
    人生何度でもやり直せるハートフル小説。
    出来過ぎ君の内容かな?と思うけど
    ドラマにしたら良さそう。

  • 銀治は長年勤めてきた警備会社を定年退職して、今はシルバー人材センターに登録し家の片付けや草むしりなどの依頼を担っている。

    家族のために働いてきたつもりだが、家族を犠牲に仕事中心にしてきたせいで妻と娘とは別れている。

    そんな強面大柄銀治が、シルバー仲間の仕事を急遽引き受けなければいけなくなり、保育園の草むしりをすることになったのだが、それがきっかけで家庭とも子供とも向き合ってこなかった銀治が、なぜか子供たちを相手に仕事をするはめに。

    あー、家庭を省みず1人ぼっちになったおじさんの再生物語かぁ。と軽い気持ちで読み始めたが、想像以上に良い話だった。

    保育園にいる障害児と健常児との問題。
    家族の問題。
    病気の問題。
    ひとつひとつはありきたりなんだけど、うまーくまとめてあるなぁと思った。

    とにかく子供達が無邪気でかわいい!
    最後の卒園式のあたりでは、自分も、そこにいるかのようにウルウルしてしまった。

    読めてよかった一冊。

  • ダメ親父の再生物語かと思ったら、
    予想外に教育のことに触れられてた。
    共生とか多様性とか、
    そんなに簡単ではないけれど、
    何かのきっかけで人は変わるから、
    そのきっかけを逃してはいかんのよね。

  • 読んでいくうちに銀治さんがだんだんと保育園に馴染んでいく様子が楽しみになっていった。
    娘さんのことも切なく、最後は号泣だった。

  • 家庭を顧みなかった男性が保育助手に。なるきっかけもユニーク。ほのぼのだけじゃない問題提起もいい。人生はやり直しがきく。きっかけさえ逃さなければ。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00663443

    銀治は、定年退職後に妻から離婚を言い渡され、孤独で怠惰な日々を送っていた。暇を持て余し、シルバー人材センターからの様々な仕事を担っている。ある時、保育園の草むしりの仕事が入り、担当することに。銀治は、人と接すること、特に女性と子どもは大の苦手。渋々保育園に向かうが、次々に巻き起こるハプニングに対応し、その活躍が認められた銀治は、熱烈なリクエストによりそのまま嘱託職員となるはめに。
     当初は銀治を怖がっていた子どもたちもだんだん慣れてなつくようになり、人付き合いが苦手な銀治も徐々に保育士たちとも打ち解けていく。日々、子どもや周囲の人たちと接するなかで、孤独だった銀治の心には少しずつ変化が。そんなある日、定年退職後に離婚し離れて暮らす娘について、衝撃の事実を知る――。そして銀治は、自分自身が蔑ろにしてきた「本当に大切なこと」に向き合うようになっていく。長い間蓋をしていた感情が蘇り、前向きに変わっていく銀治。勇気を振り絞って行動することや、あきらめないことの大切さ、いくつになっても後悔は取り戻せるということ・・・・・・。人生に大切なたくさんのことを笑いと共に教えてくれる、人生応援小説。
    (出版社HPより)

  • 大翔の母が子どもの障害を受け止めきれず、葛藤する様が痛かった。誰のための療育?またきょうだい児のことにも触れられていて単なる保育園ものじゃなかったこともよかった。それにしても保育士さんて大変だなあ…

  • どうにもならないこともあるけど、それでもできることをやっておきたい。後悔しないために。そんなふうに思える話しだった。

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著者プロフィール

1969年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。出版社勤務の後、劇作家として活躍。2007年「ミチユキ→キサラギ」で第3回仙台劇のまち戯曲賞大賞、12年「春昼遊戯」で第4回泉鏡花記念金沢戯曲大賞優秀賞を受賞。13年に『お父さんと伊藤さん』で第8回小説現代長編新人賞を受賞し、小説家デビュー。著書に『おまめごとの島』『星球』がある。

「2017年 『PTAグランパ! 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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