マチルダによろしく

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 小学館 (2025年3月18日発売)
3.81
  • (12)
  • (25)
  • (17)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 221
感想 : 20
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784093867481

作品紹介・あらすじ

ヤクザ・ミーツ・キャット

コロナ禍で大学を中退した壮真は、金に困ってシェアハウスに移り住む。同居人は無愛想な女の子と四十すぎのフリーター。そこへ引っ越してきたのは30年の刑期を終えた元ヤクザの鳶伊だった。壮真と鳶伊は仔猫を拾ったのをきっかけに便利屋で一緒に働くが、壮真の友人が闇バイトに手を出し、住人たちに危機が迫る……。

昭和の極道が令和の半グレに戦いを挑む。
新しい家族を守るために――

【編集担当からのおすすめ情報】
ホラー&アウトロー小説の名手が放つ、刑務所暮らし30年からの生き直し小説です。小説の登場人物さながらコワモテ(!)の著者ですが、実際に、アメリカンショートヘアのやんちゃな猫を飼っているようです!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ハラハラして後半は一気読み。
    そんなことしたら危ないに決まってるじゃん!ってことを登場人物たちがそれぞれやらかすから心臓に悪い。
    タイトルの意味は途中からすぐわかってしまった。
    元ヤクザの老人トビーは強くてヒーローのような扱い。
    みんなが元ヤクザを結果的にいいように利用して問題を解決していく流れは、うーんと思った。
    少女漫画にイケメンヤクザとの恋を描いたものが多くあるけど、それと同じで強くてかっこいいって所だけいいとこ取りする設定には違和感。
    だってそもそもヤクザって法に触れることをしている訳だし。
    トビーが元ヤクザだとしても、殺人の前科の理由が義理堅く親分の敵討ちだとしても、実は猫を愛する優しく強い素敵な人、とはならない。
    とはいえ、物語自体はテンポよく面白かった。
    猫の豆知識も知れる。

  • コロナ禍の影響でお金に困りシャアハウスに住むことになった壮真・・・
    そこに懲役30年の元ヤクザがシェアハウスで同居することに・・・
    壮真の友人が闇バイトに手を出し、住人たちに危機が迫る・・・

    福澤徹三の「侠飯」シリーズが好きなので気になって読んでみました。

    戦闘シーンが迫力があって怖かったしリアル過ぎました。
    また、猫の雑学がありそのギャップは面白かったです。

    昭和と令和の30年の時のギャップをかなり感じることができる作品でもありました。
    今から30年後どのような未来になるか楽しみでもあり怖くも感じました。

  •  いやぁ、いい!福澤徹三はホント最高だ。人情味のあるヤクザを描かせると抜群に上手い。

     懲役30年の元ヤクザ、鳶伊。歳は65だが、とにかくカッコいい。半グレたちを物ともせずに立ち向かう姿は惚れ惚れしてしまう。とにかく曲がったことが嫌いで、こんなオッさんになれたらさぞかしいいだろうなと思ってしまう。
     
     大学を中退した壮真、無愛想で人間不信な澪央、40過ぎのフリーター、元警察で、現在便利屋を営む天音。そして元ヤクザの鳶伊。バラバラな5人が半グレの犯罪に巻き込まれるが、警察に頼ることもできない。

     5人は半グレたちに真っ向から挑んでいく。

     とにかく読んでいて気持ちのいい物語。ラストも最高!福澤さんには是非こういう作品をどんどん描いてほしいです。

  • audible⭐︎
    マチルダを中心に仲が深まり、いろいろな事がおきていく。いぃよぅに物語は進んでいったが1人1人の心情の変化に胸が熱くなった!
    便利な世の中になったけど、不便な事も同じくらい多い。幸せは自分自身のものさしで決める!

  • ネコ=幸せ
    という(メインストーリーとは関係ないが)計算式が完成してしまいすごく納得した!
    幸せと快楽は全然ちがうのだ

    マチルダ(猫)が最高にかわいい!
    懲役30年の元ヤクザがただただ渋かっこいい!
    ちょっと過激だけど、こんな頼れる人がそばにいると安心だなぁ、、こんな時代だからなおさら

    これも本編とは関係ないがポケモンカードが7億円って、いみふ。。

  • コロナ禍で会社が倒産、組長の仇をうって30年の懲役、闇バイトに毒親、古き良き昭和、孤独死と遺品整理、、、そして皆を魅了する地域猫のマチルダ。これだけのコンテンツをハートウォーミングにまとめつつ、ハードボイルドも絡ませる、という、神技な物語でした。ストーリーは面白かったよ。人の幸せって何だろう、てこともちゃんと考えさせられた。

  • 殺人で30年服役していた刑務所から出所したばかりの元ヤクザ・鳶伊、コロナ渦で大学を中退した壮真、複雑な生育環境から人間不信になった澪央、真面目に生きてきたのに勤務先が倒産した沼尻の4人が共同生活を行うシェアハウスで、怪我をした地域猫であるマチルダの面倒をみることとなった。そんななか、壮真の親友・透也が撮影したある動画をきっかけに壮真たち4人やマチルダも半グレ集団を相手としたある事件に巻き込まれていくこととなる。


    登場人物のうち、壮真と沼尻の2人はコロナ渦により人生を狂わされているし、鳶伊や澪央は幼いころからの生育環境も良いとは言えない。言うならば、社会のなかで恵まれていない4人が暮らすシェアハウスである。そんななか、地域猫のマチルダの面倒を見たり、犯罪絡みの事件に巻き込まれた壮真を助けようとしたりと他者を助けることができる力がある。
    一方で、透也や半グレ集団たちのように『金が全てだ』『楽して稼ぎたい』と社会の悪いところを凝縮したような考えをもつ者たちもいる。半グレ集団の行いは胸が悪くなるほどだ。
    こういう者たちに巻き込まれたが最後、ラストの鳶伊のように覚悟を決めて他者を守るために行動を起こすしかないんだろうな。
    両親がおらず、幼いころから15歳まで過ごした施設では上級生から凄惨な苛めを受け、ヤクザになり、恩人の仇討ちのために殺人を犯して服役した鳶伊。出所しても他者のために行動し、ラストも病気を抱えながら他者を守るために平穏を捨てようとしている鳶伊。鳶伊の人生は、なんのための人生だったのかと思うと悲しくなる。半グレ集団のリーダーの決着がついたあとには鳶伊には幸せになってほしい。

  • 表紙と物語のギャップがすごい。

    猫がもっと活躍したり、話の中心になるかと思ったけど、あくまで普通の猫だった。

    この本を他の人に勧めるとしたら理由は何か考えると特にないので⭐️2かな。

  • コロナ禍で大学を中退した青年・壮真が住むシェアハウスに、30年の刑期を終えた元ヤクザの鳶伊(とびい)が引っ越してきたことから始まる物語で、仔猫を拾ったことをきっかけに便利屋で働き始めた二人が、友人の闇バイト問題に巻き込まれ、昭和のヤクザと令和の半グレが対峙するアウトロー人間ドラマです

  • 刑務所から出てきた元ヤクザの鳶伊(とびい)が、シェアハウスの同居人たちと猫と共に過ごす。
    序盤は、シェアハウスの住人たちと猫(マチルダ)との平和な生活が描かれていたが、半グレ集団や闇バイトが登場してきて、だんだんと不穏な展開に…

    無骨で屈強な鳶伊が、マチルダに見せる愛情に和む。でも、半グレ集団たちとの闘いはシビアで、そのギャップに目が離せなかった。

    最後の鳶伊の決断には、寂しさで胸が押し潰された。
    最後まで仲間とマチルダを守ろうとする鳶伊の生き方に圧倒されて、読了。

  • こういう作風なんでしょうね。普段ならすれ違わない人達との出会いと成長と別れ。猫ちゃんがちょっとだけポイントになってるけど、あーよかったね、で終わります。

  • あらすじからは想像できない物語だった。猫の魅力爆発。

  • 30年の懲役を終え出所した鳶伊、コロナ禍で大学を中退した壮真、無愛想で何を考えているかわからない澪央、壮真のアルバイト先の同僚だった40代の沼尻の4人が住むシェアハウスが舞台。そこに猫のマチルダが加わることで4人の中が深まっていく。
    ある日、壮真の友人が闇バイトに手を出したことで、シェアハウス4人が半グレ、薬物、闇バイトなどなどの社会の闇に巻き込まれる。

    鳶伊と住職の肝の座り方や芯の通り方は、少し無鉄砲な感じも含め"古き良き時代の〜"と表現したくなった。



    最後に少しネタバレになるのかならないのか…
    動物が出てくる小説は動物がどうなるのかが怖くて…という方(私もそうです笑)向けに書きます。






    結論からいうとマチルダが傷つけられることはありません。
    半グレのアジトに連れて行かれてしまったり、少し怖い思いをする部分もありますが最後まで無事です。

  • 元ヤクザの老人とシェアハウス。悪友のせいで人権に巻き込まれていって、、、、。元ヤクザが大活躍し、若者が成長する話。シェアハウスの人物がどれも個性があり、魅力的。個人的には中年のサラリーマンが一番印象に残った。
    大きな罪を犯し30年も服役した元ヤクザ、捕まっていない半グレ、その違いは何なのか。法を犯した者、人に迷惑をかけて儲ける者ではなく、小心者だけど真面目な人物が報われてほしい。

  • 面白かった。
    にゃんこが可愛過ぎる!
    最後がどうなったのか気になるけど。
    任侠とか男がどうの、とか時代遅れっぽいけど
    昭和を懐かしく思い出した。

  • マチ〜!トビーっ!!
    一気に読んでしまった、ラストの切なさよ。

  • 2025/05/03予約 3
    シェアハウスで一緒に暮らす様々な人達と猫のマチルダ。
    正しい昭和のヤクザだった鳶伊(トビイ)。表紙から出所したヤクザがねこと幸せに暮らす話かと思ったが全く違う。
    コロナ禍や半グレ、薬物、闇バイトなど溢れかえる今、選択を間違えず普通に生きたい人達はたくさんいる。30年服役しカタギに戻り世間に馴染もうとしつつもヤクザの矜持を頑なに守る鳶伊の生き様が魅力的。後半うまく行き過ぎ感もあるがいい気持ちで読了。
    表紙自体は素敵ですが、内容とあまり合ってない気がする。そこが残念。

  • 本の装丁からは想像できないほどにかけ離れた強烈な鳶伊仁のキャラクターに引き込まれた。

    元ヤクザと軟弱な青年との対比であったり、教誨師で鳶伊を理解する住職、過去の事件に遺恨を残す便利屋経営者、そして巨悪な半グレ集団。
    見せ所満載の登場人物たちと、最後に匂わせる鳶伊の中にある許されざる者に対する決着のつけ方。
    猫とおじいさん…ではなく、ハードに面白い小説だった。

  • まったくほのぼのしてない!
    鳶伊さんが今時の若者のせいで出所後の生活をめちゃくちゃにされる話。気になって一気に読んだ。壮真・透也は自業自得。沼尻さんもダメだけど先の2人よりはましかな。
    面白いけど読み終わった後くらい気持ちになる

全19件中 1 - 19件を表示

著者プロフィール

福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。

「2023年 『怪を訊く日々 怪談随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福澤徹三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×