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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784093867504
作品紹介・あらすじ
運命もロマンも信じない今の大人の恋愛とは
花屋でパート勤務をしている主人公の彩香は、30代で未亡人となった。高校生の頃恋焦がれた20歳以上年の離れた数学教師との出会いを運命と信じ、想い続け、卒業後に2人は結ばれた。
娘も授かり幸せな生活を送っていたが、その最愛の夫はガンで他界。当時の彩香にとってすべてだった夫。
喪失感を抱え「もう運命なんて信じない。ロマンも要らない」とすべてを諦めて暮らしていたが、ある日、自分が失ってきたものの大きさに気づく。そして、焦燥感にも近い熱い衝動から偶然出逢った男性・今井と「雑な大人の恋愛」をすることに。
ほどよい距離感と大人のルールを決めて始まった二人の恋。だが、徐々にその関係性は歪に綻び始める。お互いを、「運命の果てに立ち尽くしていた者同士」と実感していたはずだったが、徐々に彩香の心には違和感が生じる。そして今井にも、打ち明けられずにいた「真実」があった・・・・・・。
不倫、泥沼、女性が悩み泣き濡れる恋愛・・・・・・。そんな「昭和・平成までの大人の恋愛」とは一線を画す、現代<いま>の大人の恋愛に「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」受賞の著者が真っ向から取り組んだ渾身の一作。
【編集担当からのおすすめ情報】
ずっと以前から、奥田さんに「大人の恋愛小説」の執筆をお願いしていた。どうしても読みたい、と思っていた。その後奥田さんが第二回「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」を受賞されたと聞いて、「やっぱり!」と思った。その後もぶれずに「大人の恋愛小説」の執筆をお願いし続け、5年ほどの月日を経て、ようやく形になった。打ち合わせをする度、小説の輪郭が見えてくる過程でわくわくしたし、何度も「やっぱり(読みたい)」と思い、そして完成したときには「やっぱり、お願いして良かった。待っていて良かった」と思った。「大人の恋愛小説」という言葉から連想される従来のじっとり感はまったくなく、むしろ読後は爽やか。現代の大人の恋愛は、かくあるべし、と背筋がシャキッと伸びる。分別もある大人の女性は、恋愛にすがりついたりしない。戯れから始まる恋愛も、自分の成長の糧としてしまう。そんな女性の成長譚と逞しさをさらりと紡ぐ、奥田さんのなめらかな文章と小説世界。是非ご堪能ください。
みんなの感想まとめ
現代の大人の恋愛を描いたこの作品は、喪失感を抱える主人公が再び恋に踏み出す姿を通じて、成熟した恋愛の形を探求します。20歳年上の夫を亡くした彩香は、運命を信じることを諦め、偶然出会った男性・今井との「...
感想・レビュー・書評
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こういうのを大人の恋愛というのか?恋愛に大人も青年期もないか?ないな。
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20歳年上の夫との死別
ドライフラワー
「永遠って、意外とない」
「結婚も出産も、幸せの保証にはならない」
雑な恋愛
大人の恋愛小説といってもドロドロしてません
花の香りがただよう
「ラグジュアリーで清楚な」作品
読後感もスッキリ
装丁も素敵
図書館本 -
奥田亜希子さんは初読みの作家さん。
運命もロマンも信じない今の大人の恋愛とは・・・
という紹介文に惹かれて手にとった一冊。
20歳以上年の離れた数学教師と、高校卒業を待って付き合いはじめ、20歳で出来ちゃった婚をした主人公の彩香。
子供を産み、大学を中退し、友人達とは距離をおかれる。30代で夫に先立たれて未亡人となり、娘の凪が成人する頃には40代を迎え、自分の人生を振り返った時、取りこぼしてきたものに気付く・・・
主人公の彩香が、焦燥感から出会い系アプリに手を出し、見ず知らず相手と雑に体を重ねていくくだりは、虚しくて哀しくなった。
これが20代なら、多少なりとも話は分かるが、大人の分別がなさ過ぎて、全く感情移入できなかった。
パート先で偶然知り合った今井との付き合い方も、大人の恋愛と呼ぶには、表面的な駆け引きごっこのようで、終始子供じみているように感じた。
ラストも、これを女性の自律というのか疑問が残る。
結局は、自分を受け入れてくれる存在を求めている割に、相手を受け入れる器は持ち合わせていない。
上下関係とか、立ち位置とか、細かいことにこだわり過ぎて、変化を望まない、自分に都合の良い変化しか受け入れられない、独りよがりの女性の恋愛観を見せられた作品だった。
初恋が成就したが故に、恋愛経験が乏しく、早送りで人生の経験値だけを上げてしまった感が否めない。
同じ様な人生を辿っている方も大勢いるだろうが、実際には、もっと精神年齢は高いはずだろう。
私個人は、運命もロマンも、生きていればこその醍醐味だろうし、しっかり味わいたい派だ。
時には、それが幻であっても、束の間であっても、
言葉にできない熱い想いや、眠れない夜や、胸の高鳴りも、その全てが一度きりの人生を彩ってくれるかけがえのない宝物になるのだと思う。
こんな私には、本作は意外にドライであっさりした内容で、拍子抜けしてしまった。
着眼点や、読み手の年齢、置かれた環境や経験則で、如何様にも捉え方が変わりそうな点は、面白かった。
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「結婚も出産も幸せの保証にはならない」
なるほどそうかも、と思ってしまった。
大人の恋愛。一定の距離を置いていても、相手の事情に深く立ち入らなくても、付き合っているうちに関係は変わっていく。この変化は何かが新たに生まれたときから、どうしようもなく始まってしまうもの。
相手のことを知りたくなった時はもう恋に落ちているのかも。
「好きになった相手こそが、自分にぴったりの価値観を持ってるように勘違いするの。つまり、一等のくじを引くんじゃなくて、引いた紙くずが一等に見えるの」
上手い表現だなと思う。
普段、恋愛小説はあまり興味はなく、避けているぐらいだけど、この作品は妙にしっくりした感じ。 -
主人公は20代で結婚しその結婚生活のなかで、
生きてきた時間が倍近く違う相手と、対等な気持ちで過ごすのはすごく難しいと思っていて(死別する)
次に出会った男性と
すべてを求めず、すべてを明け渡さない、対等な関係を築きたかったけど、
相手の嘘に不信感を抱き、わだかまりを持ってしまった。信頼することが出来るところまでいかなかった…
ということかな。
花が枯れてドライフラワーにしてレジンに加工してく日常と、どこが終わりどきなのかを決めかねる自身の恋愛とが対照をなしていて、
高校生の頃の恋愛、その延長線での結婚、子供、実の親、義理の親との関係性、職場での活躍等織り混ぜて書かれている。
なげやりな姿勢から始まった割には
最後冷静な判断をくだすあたりが
大人の女性の恋愛なのかな と思う。
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教師と教え子の恋愛、年齢差のある結婚生活、夫との死別、死別後の恋愛、全て自分とは無縁のものばかりだった。なのに、特別感がなく、友だちの話を聞きながら、恋愛や結婚って何だろうと思いを巡らせる感覚だった。
彩花は、前夫との結婚生活、大地との恋愛を通して、関係がぎくしゃくしたことについて、上下関係が固定されたパートナー関係に問題意識をもっていたが、経験する人によって、相手への理解、思いやりの深さ、価値観など、切り取るところは異なると思う。自分だったら、と考えられるところに面白さがあると感じた。 -
大好きな奥田亜希子さん。
タイトルと装幀も好み。
主人公は高校時代に数学教師と恋に落ち20歳で妊娠出産した彩香。
運命を感じ結婚したものの、20歳以上歳の離れた夫は58歳で病死。
30代で未亡人となった彩香のその後の物語。
年齢を重ねるに連れ私たちは運命だとか永遠だとか、その殆どがまやかしに過ぎない事に気付いてしまう。
彩香も例外ではなく、得て失ったものの大きさに気付き、無味乾燥な日々を送っていた。
そんな中、一人の男性の出現により再び人生の歯車が動き出す。
一言で言えば大人の恋愛小説。
運命の終い、これしかないタイトル。 -
運命の果てに立ち尽くしていた者同士だったから惹かれた。それ以上でも以下でもなかったということなのかとなんとなく納得したけれどもすっきりしない気持ちも残る。雑になりきれないってことなのかな。あと自分も大地くん気質があるからかもな。でも仮に綾香と大地くんがそのまま続いても大地くんは同じことを繰り返す気がする。なのでこれでよかったのだろうな。
最後まで読むと娘が一番大人なのではとも思った。 -
奥田亜希子さんの新刊、迷わず購入(笑)
「運命の人」と思い、周囲の反対を押し切って結婚したけれど、「運命」と思っていたが故に、縛られていた自分に気付いていく。
未亡人になり、娘も自立したあとの、人生。
かつての自分を思い出しながら、「気楽な恋愛」に歩を進めてみるのだが。
以下割とネタバレあります。
夫を喪うことや、二人の関係性という前提が大きいからか、始まってみると起伏の少ないストーリーなのに、読み終わって考えることが多いのは、さすがという感じがする。
20歳上の元教師の夫のことを「対等でない」と思い、自分の人生の中で失ったものを考える日々。
なのに、夫との生活が鮮やかに蘇ると、涙が溢れてくるシーンが描かれる。
この感情って、何なんだろうなと思う。
運命という形容に盲目になっていた。
でも、娘を産み育てた時間を間違いとも言いたくない、そんなセリフがあったこととも重なる。
そんな「私」にとって、軸となるのは、花屋で仕事をするということだったのかもしれない。
ドライフラワーに始まり、レジンで花を残していく作業は、過ぎていくはずの時間を固めることに似ている。
けれど、ドライフラワーも、レジンのアクリルパーツも、やがては劣化し色褪せてしまう。
そんな中で、結婚式の装花をデザインするという仕事に手を伸ばす「私」。
最後に、このシチュエーションを持ってくることが、ああそうだなって、しっくりハマる気がした。
娘や娘の友人たち、これから、誰かと結ばれ、幸せを感じる人たちを前にして。
ようやく「私」が、自分自身の運命に拘ることから外れられた気がした。
他にも色々考えたポイントはあるのだけど、ひとまずこんな所で!(笑) -
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女性の、女性のためによる小説だな、と。
高校教師と教え子のロマンあふれる大恋愛の末に結ばれて、30代で未亡人になる。
この大恋愛の部分が「平成の恋愛」なら、30代で未亡人になってからの、
ロマンはいらない、「雑な大人の恋愛」が「令和の恋愛」なのか。
アプリで雑に遊んだヒロインを大切にしてくれるヒーローが現れるあたりが女性のご都合主義で、これが男性作家が描く男性向けの小説なら一番嫌われそうな属性のヒロインなのに。
いけた花が日々わずかずつも色褪せ、萎れ、枯れていくのをいつ捨てようかと悩むかのように、恋愛の捨て時に悩む対比がよかった。 -
そっか、そっか、そうなったか。
だから、自立に拘ってたのか。大地くん好きな雰囲気だったから残念。 -
世間の目、しがらみ超越するのは、なんて困難。時代が変わっても。「好きになった相手こそが、自分にぴったりの価値観を持ってるように勘違いするの。つまりね、一等のくじを引くんじゃなくて、引いた紙くずが一等に見えるの」「運命の人ではなく、私たちは、運命の果てに立ち尽くしていた者同士だったのだ」でも、それが恋かも。
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まったく初めての作者、誰かが推奨していたのだろう(北上次郎?2025なのでちがう!)。年の差婚で残されてしまった彩香が、出会った時からずっと導いてもらう関係だったことを振り返るあたりが切ないな。
きれいな日本語の文章がとても読みやすい。他の作品も読んでみたくなる一作でした。 -
花や花屋を題材にしている作品は他にも読んだことありますが、この作家さんらしい所々の人物描写や背景表現が独特で味わい深かったです。いろいろな種類の花が出てきて分からないのはどんな花か調べて確認しながら読んで、そういう意味でも楽しめました。ストーリーとしても登場人物の相関性や関わり方の変化等幅広く楽しめた印象でした♪(^_^)
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人生で2回も奇跡。
運命。
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この作者の作品は初めて読んだがとても読みやすくどんどん話に引き込まれていった。
主人公が同年代というのもあるが現実的な部分とそうでない部分があり、時々自分ならどうするかなと考えさせられた。
子供を持つ親の気持ちもわかるが、女としての自分の一生も考えさせられる深い話だった。
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著者プロフィール
奥田亜希子の作品
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