戦中派焼け跡日記―昭和21年

著者 :
  • 小学館
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093873932

作品紹介・あらすじ

一級の昭和史新資料55年経て初公開。「戦中派虫けら日記」「戦中派不戦日記」に続く、作家デビュー前夜の日記-。戦後最大の物語作家・山田風太郎は敗戦の翌年、24歳の医学生であった。激動する日本、占領下での生活、戦争、天皇、変節する人々、青春を透徹した目で克明に綴る。

感想・レビュー・書評

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  • 敗戦後の日本は、米の配給が滞り芋ばかり食べていたことがうかがえる。そのような生活のなか、山田氏がしばしば酒を痛飲していたことと、しっかり読書していたことが印象的でした。

  • 2年前きりりとした将校として描かれていた同級生が等身大に。せつない。

  • この本は昭和21年、1946年、当時24歳の山田青年の日記だ。
    今現在の私よりも年下なのだが、
    いやはやどうして賢い人だ。
    1946年といえば本当に終戦直後。
    渋谷は焼け野原。
    東京ではこじきが沢山いて、追いはぎも出たそうだ。
    資料として、戦後間もない頃のものは、
    GHQのことや、政策、高度経済成長のことばかりで
    本書のようにそこに生きていた人間の想いをそのまま映し出すものは少ない。

    山田は天皇制を支持している。
    といっても、それは決して右派とか、そういったことではない。
    当時の日本人の素直な考えなのだ。
    町中の話題はA級戦犯についてで、
    新聞もそういった軍人たちを非難するものだった。
    それでも山田が天皇制を支持するのは、
    世の中を理解していたといえるだろう。
    日本人の心の中にある長い長い天皇を中心とした歴史。
    アメリカもそれは理解していた。
    だからこそ、天皇制は廃止ではなく、
    天皇の象徴化ということになったのだ。
    天皇を象徴として残し、人々に崇拝対象を残した。

    当時の日本人の心がわかる。

  • 読書中

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