中継されなかったバグダッド-唯一の日本人女性記者現地ルポ-イラク戦争の真実

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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093874588

作品紹介・あらすじ

唯一の日本人女性記者現地ルポ。イラク戦争の真実。

感想・レビュー・書評

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  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA63165585

  • 戦争の最前線にいる民間人の姿。
    隠れているしかないし、ひどい母国でもなくなったらかなしい
    そういうものなんだな
    メディアすら攻撃の対象になる戦争
    人道とか言ってられない状態に進んでいくのはやっぱり人間として間違ってる

  •  会社の近くの図書館の「返却棚」にあった本です。
     著者の山本美香さんは、世界の紛争地を中心に取材活動を行っていた女性ジャーナリスト。2012年8月20日、シリア内戦の取材中、シリア政府軍の銃撃を受けて搬送先の病院でお亡くなりになった方として、私もお名前は聞き知っていました。
     本書の舞台は今から10年あまり前のバクダッド、イラク戦争の取材ルポです。
     取材ルポといっても、本職は「映像ジャーナリスト」なので、文字として記録されている内容は、数多くの対象者に取材をし尽くして事実・真相を掘り起こしたといった類のものではありません。現地の有りのままの姿をストレートに書きとめたという印象です。それだけに著者の心からの怒りや信念が迸っている作品です。

  • GWが近かったからか、海外の紹介本コーナーが設けられていて
    そこに置いてあった。
    ・・・・・・オイ(笑

    もっと写真が多く載っていたら良かったのにナ。
    米国が「正義の味方」などではない、ということを
    あらためて感じさせてくれる本。

  • 省察ではなく、記録集です。ジャーナリストの息づかいが感じられる作品です。

  • 筆者による現地レポは、淡々と書かれているが、この現状が日常だとしたら…とんでもないことだ!
    本当の「悪の枢軸」とは誰か?

  • 廣河隆一氏の著書を読んでから、パレスチナ、アフガニスタン、イラクと中東のことに少し関心を持ちました。
    そして、著書を読んでいくうちに、いかにマスメディアは真実を伝えていなかったというか、アメリカよりの報道ばかりだったのだと知るようになりました。

    そして、この著書。
    あのイラク戦争。当時は何も知らなかったから、アメリカ頑張れ、みたいな浅はかな私でした。
    でも、もうそうは思えない。

    アメリカは、「従わぬ者は消す。それは、我々アメリカにとって正当な行為だ」と考えているようだ。
    とは、山本美香さんの言葉。

    アメリカがイラクで取った行動を知れば、そう思わざるを得ない。
    ジャーナリストだって、アメリカの標的になるのだ。

    アメリカはテロに対する戦いだ、なんて言うけれど、テロリストを生んでいるのが、アメリカのやり方ではないのか。

  • 120820 she's shot n died. wept n tears. for Peace, never give it up!!!!!

  • イラク戦争中、バグダッドで起きた真実を綴った本。

    この事実は把握されていたのだろうか?
    なぜ日本は、世界はこの事実を報道しなかったのだろう。
    報道できなかったのだろうか?
    ジャーナリストたちが滞在していたパレスチナホテルを米軍が誤爆したという報道。
    しかし、それは明らかにジャーナリストを狙った攻撃で、誤爆でも何でも先立ってされるべき勧告も警告もなく、突然攻撃されたと。
    犠牲者の遺体は無惨で、情報さえも全て支配下に置こうというアメリカの陰謀であると綴られている。
    一体どれが真実なのだろう?
    実際、イラク戦争に関しては様々な情報が飛び交った。
    仕掛けたアメリカ側に不利な情報を握っているジャーナリストがいるとしたら、確かに狙われてもおかしくはない。

  • イラクの市民は戦争に慣れている。そんなんでいいのか?
    停電や水道が止まることはしょっちゅうだし、電話も止まるらしい。
    もっともこの本が出版された2003年よりは平和で安定しているだろうが、いまだに自爆テロのニュースが流れる。
    従わないものは消す、それがアメリカの論理だ。なんだそりゃ?それはブッシュの論理でアメリカの論理ではないだろう。
    イラク人も戦争慣れしているからたくましく戦争の中を生きているのがわかる。写真に見る人々の笑顔が救いだ。

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著者プロフィール

東洋大学ライフデザイン学部 教授(2022年2月現在)

「2022年 『地域福祉と包括的支援体制』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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