間宮兄弟

著者 :
  • 小学館
3.42
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本棚登録 : 2131
レビュー : 461
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093874991

作品紹介・あらすじ

だって間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん。"そもそも範疇外、ありえない"男たちをめぐる、江国香織の最新恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 兄35歳、弟32歳。2人暮らし、彼女なし。
    そんな間宮兄弟の夏から冬にかけての日常を描いた物語。
    2人で趣味の時間を楽しんだり(意外と多趣味なのだ)、母のために奔走したり、恋をしたり…。
    冴えない、モテない2人の男の密度の濃い半年間は、切ないときもあるけれど、しかしとても充実しています。

    江國さんの描く兄弟姉妹の姿がちょうどよいのです。
    兄弟姉妹同士で似ているところ・似ていないところ、あると思いますが、その描き方が絶妙で、本当にこんな人々が東京のどこかで生活をしているように思えてきます。

    一緒に時を過ごし、共に笑いあったり。
    誰かを応援したり、誰かに励まされたり。
    時にすれ違い、誰かを傷つけたり、傷つけられたり。
    そうやって互いに影響を与えあいながら、それぞれが生きていく。
    そんな毎日を私たちは送っているのだなぁと、なんともしみじみと噛みしめたのでした。

  • 映画のキャストを知ってしまっていたので、弟の行動が頭の中ですべて映画で演じた方で変換されてしまいちょっと気持ち悪かった。江國さんすきだけど、この作品はすこし苦手でした。

  • 江國香織の映画化もされた小説。

    男兄弟の微妙な友情が面白かった。

  • もう何度読んだかわからない
    何度読んでも良いものはいいな(明信っぽい言い方かな?)

    今年、個人的に起こった人生の転機のな出来事を鑑みてもやはり間宮兄弟の生き方に近づいてきているなぁ
    近づいてきたというより前に戻った?
    まぁ、僕には明信のような善良、誠実、無邪気さがないけどね
    でも、これを読んでしばらくは人の悪口を言わないようにと心がけるんだよなぁ

    本に囲まれた生活って素敵よね

  • 今までモテたことの無い、そして今後もモテる見込みのない30代独身兄弟の話、と言ってしまえばそれまでだけれど、そういう見方とは違った文脈で語られうる兄弟だった。2人の夏に始まり、何人かの女達がさらりと素通りして行って、2人の冬で幕が閉じ。兄弟は多分頑張り方がズレていて、繭の中でまどろむラストは穏やかな、満ち足りた描写なので気付かないけれど、見方によっては、ゾッとするとまではいかないものの、モヤッとさせる終わり方だった。なのに不思議と印象は心地良く、それはこの2人の心から現状に満足しきった様子がそうさせているのだと思う。

  • 冴えないが心優しい兄弟の小さな幸せな欠片が題材。ちょっと盛り上がりに欠けた印象。

  • こうやって生きていくのも良さそうだ。

  • はじめは、間宮兄弟のキャラクター設定にあまり気乗りしなかったけど、読んでいくうちに姉と2人で暮らした2年間を思い出し、ほっこりさせられた。兄弟ってなんかいい。

  •  世界のどこかに、間宮兄弟が存在していると想像しただけで、なんとなくほっとできる。そんな感慨を与えてくれる、ファニーであったかい江國さんの傑作。
     会社員の明信35歳と、小学校の事務員の徹信32歳は、「性根のやさしい」兄弟だけれど、「恰好わるい、気持ちわるい、おたくっぽい、むさくるしい」(10ページ)、そして「恋愛関係には絶対ならない、男たち」と、周りの女たちからは言われたい放題。実際、彼らは読書と映画が好きで、ジグソーパズルをこよなく愛する、かなりのオタク。

     ところが、一緒に時間を過ごせば、誰もが楽しい気分になり、なんとはなく興味をいだかせられる、とてもユニークな存在なのだ。恋愛対象として意識しなくていいという特質のもたらす結果なのだろうか? 
     フツーに魅力的な若い女の子たちと、浮気関係に悩むフツーの年上の知人たち、そして、映画では中島みゆきが演じていたカッコイイ「母さん」との関係が、ゆったりと展開されて、心が休まる。落ち込んでいる時にお勧めの、希少価値ある小説。

  • 女性の気持ちの描き方はさすが。兄弟の気持ちにも充分共感ができる。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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