もうおうちへかえりましょう

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 669
レビュー : 94
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093875080

感想・レビュー・書評

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  • 歌人・穂村弘のエッセイ第二弾。

    「曇天の午後四時が怖ろしい」という感覚は、なんとなくわかる気がする。
    ほかにも、日々の生活のなかでなんとなく感じている(けれどそこまで明確なわけでもない)感覚を、筆者はことごとく拾い上げて言葉にしてしまう。
    ときどき「そんなこと考えてるんだ!?」と驚くようなこともあるけれど、おおむね共感できてしまうところが著者のエッセイの魅力。

  • 歌人のちょっとナナメな日常。

    著者の世代感をひしひしと感じたり、やはりことばの使い方ですごくしっくりくるのを見つけたり。2004年出版ですから、少し前の時代というのを感じました。あの頃の未来は、今とは少し違っている気がして。

    「人生」より「文学」に興味がある子どもの話とか、アシホとかかっこいいタイトルとか、わかるなぁと思う話がたくさん。その中でも「『未来』の奴隷」は、刺さった。私も「悲しくなるポイント」が日曜の朝早々にある気がする。

  • 村上春樹的「素敵さ」の呪縛を打ち破るブルーハーツ。
    村上春樹って、思っていた以上にすごい人なんだな。

  • 2004年のエッセイ。
    フッフッフッと笑ってしまう感じで面白かった。

    よく知らない穂村さんのこと、
    「小太り」と思ってました。すいません。
    読んで「え、違うんだ」という感じ。
    もっと知らなくちゃ。

    「わかりあえるか」は興味深く読んだ。
    10年以上たって、結婚もされて、
    最近の穂村さんの
    言葉では
    「男と女はわかりあえるのか」は
    どんな感じなんだろうと思った。

    男は女にもてたいと思っているけれど、
    分かり合いたいとは思っていない、ということ。
    へー、と思ったけれど
    女性は、多分、私の認識としては
    「女は自分のことだけを分かってほしいと思っている」という感じかなぁ
    自分のことだけわかって、自分にだけ優しくして、というか。

    難しいね、特に苦手分野なんで。。

    ここに来てわかったのは
    「わかりあえることはないってこと」
    それは明白。

    あ、夢壊しちゃったかしら。

  • 穂村節、未洗練か…?

  •  穂村さん、身長173センチもあるんだ!(勝手に文章の感じから)167センチくらいかと思ってた!…というのが本作一番の驚き。意外と(?)背高い。
     相変わらず小さなことを気にしすぎていて空想的で、だけど言葉の意味やニュアンスにとっても敏感。今までに自分が考えたことのないようなことを飄々と書く穂村さんにドキリとさせられる。

  • ホムホム、小太りの文体が大好きだ。
    恋人と一緒にしりあがり寿の「夜明ケ」を読んで「すごいすごい!」「でしょうでしょう」と言い合いたくなった。そう、もちろん「したあとに」……。

  • 一番最初に読んだ穂村さんが「蚊がいる」だったので、そのあとで読むとこんなに不安定な時期があったのだな、フムフムという感じ。ただただ繊細。まだあまり『ほむほむ』感がない。それはそれでまたよい。表紙で着ているジャージが欲しい。

  • 忙しい日々がひと段落して、全く違う世界に浸りたいなあと思った時に、たまたま目に入ったこのエッセイ。40才近くになってもうじうじと恋愛に悩んだり、漫画を熱く語ったり、もー、ダメな人ねえ…と思わせるんだけど、何かが残ります。
    自虐的な語り口はクスクス笑いを誘い、本業の短歌を語る時の少し硬質な語りはキラッとする感じで。
    何より程よい抜け感が心地よかった。いや、抜け感というよりは、欠落感、不全感かも。
    SNSの投稿の、何だか世の中元気な人ばかりな感じに疲れていたので、「そーですよねー」と思ったのかも知れない。よそ行きの顔ばかり出来ないよな、と。
    あ、だから「おうちへかえりましょう」なのか?
    最後の寮のくだり、大学時代の楽し過ぎる人間関係を思い出してしまったよ。

  • 結婚が決まった女友達は、総じて綺麗になる。満たされ、愛され、内面も外面も眩しくてたまらない。

    恋の渦中にいる女子は目に見えて変わる。ダメな恋の場合は劣化してしまうことさえある。

    穂村氏は「反美人製造機」らしい。付き合ってしばらくすると、なんだか表情がどんよりして、動きが鈍くなり、生き生きとした魅力がなくなってしまう。

    なんという恐ろしい性質だろうか…こんな男性には近づかないようにしなくては。さかのぼり嫉妬された挙句、ブスになるなんてあんまりだ。
    「北斗七星の男」のように分かりやすく下心をにじませた男相手なら、するりとかわせる気もするが、この手のだめんずに惹かれてしまわないよう鍛錬したい。

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著者プロフィール

穂村弘(ほむら ひろし)
1962年、北海道生まれの歌人。1990年歌集『シンジケート』でデビュー。その後、短歌のみならず、評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍中。2008年『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、『楽しい一日』で第44回短歌研究賞、2017年『鳥肌が』で第33回講談社エッセイ賞、2018年『水中翼船炎上中』で第23回若山牧水賞をそれぞれ受賞。歌集に『ドライ ドライ アイス』、『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』。その他代表作に、『本当はちがうんだ日記』『絶叫委員会』『世界音痴』『整形前夜』『蚊がいる』『短歌ください』『野良猫を尊敬した日』など著書多数。

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