もうおうちへかえりましょう

著者 :
  • 小学館
3.53
  • (57)
  • (88)
  • (218)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 669
レビュー : 94
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093875080

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 結婚が決まった女友達は、総じて綺麗になる。満たされ、愛され、内面も外面も眩しくてたまらない。

    恋の渦中にいる女子は目に見えて変わる。ダメな恋の場合は劣化してしまうことさえある。

    穂村氏は「反美人製造機」らしい。付き合ってしばらくすると、なんだか表情がどんよりして、動きが鈍くなり、生き生きとした魅力がなくなってしまう。

    なんという恐ろしい性質だろうか…こんな男性には近づかないようにしなくては。さかのぼり嫉妬された挙句、ブスになるなんてあんまりだ。
    「北斗七星の男」のように分かりやすく下心をにじませた男相手なら、するりとかわせる気もするが、この手のだめんずに惹かれてしまわないよう鍛錬したい。

  • 短歌の本は何度か読んだことがあるけど、エッセイは初。
    「曇空の午後4時からの脱出」をぱらぱら…と読み、釘づけ。

    「さかのぼり嫉妬」  「赤信号対策」 「未来」の奴隷
    「キズナハカリ」 「朝」 「愛の暮らし」は感動&爆笑
    「マイナス星人」と「ボーリング砂漠」は私の分身では…?と思った。

    けっこう自虐的で好き。
    というーか、大好き。きっと面倒なヤツで、さみしがり屋で、不器用で…
    可愛い人だと思う。

    切ないのから、笑えるのまで…感動した。
    共感できる内容ばかりで☆5に近いかも。

    Ⅱの後半が私には難しくて…それで☆4つになりました!
    感性が素晴らしいです♪

  • 2004年のエッセイ。
    フッフッフッと笑ってしまう感じで面白かった。

    よく知らない穂村さんのこと、
    「小太り」と思ってました。すいません。
    読んで「え、違うんだ」という感じ。
    もっと知らなくちゃ。

    「わかりあえるか」は興味深く読んだ。
    10年以上たって、結婚もされて、
    最近の穂村さんの
    言葉では
    「男と女はわかりあえるのか」は
    どんな感じなんだろうと思った。

    男は女にもてたいと思っているけれど、
    分かり合いたいとは思っていない、ということ。
    へー、と思ったけれど
    女性は、多分、私の認識としては
    「女は自分のことだけを分かってほしいと思っている」という感じかなぁ
    自分のことだけわかって、自分にだけ優しくして、というか。

    難しいね、特に苦手分野なんで。。

    ここに来てわかったのは
    「わかりあえることはないってこと」
    それは明白。

    あ、夢壊しちゃったかしら。

  • 飛べ。
    飛ばない。
    飛べ。
    飛ばない。

    何故だ!

  • アラフォー独身時代のほむらさんのエッセイです。
    当時から強めの自意識と古本への愛は健在です。
    今まで未読のエッセイだったので、わくわくしながら読みました。

    ほむらさん曰く「ワインセラーの中のワインのように、本棚の奥でかつて読んだ本たちがほどよく忘れられて、ちょうど読み頃になっていく」…この感覚、とてもよくわかります。

    ほむらさんのエッセイ、読んでいるといつのまにか口元がゆるんでいます。
    「あ…怪しい人に見られたらどうしよう…」と普段よりも人の目が気になってしまうのも、きっとほむら効果。

  • 電車で読みながらにやにや。ときどきにやにやを通り越してうふふ。ぜんぜん知らなかったんだけど面白い人で、言葉の使い方がとても上手ですね。歌人ですもんね。
    私も2年ぐらい前までボウリングとかほんっと苦手だった。わかるーって思った。「あってる。あってるよ!」うん、あってるよ稲村さん。

    なぜ最初はシステムエンジニアになったのかものすごい気になります。上司の人がこんな面白いこと考えてるのかもしれないと思いながら仕事すると、なんか毎日楽しくなりそう。

  • ほむほむの駄目っぷりに
    にやにやしてしまう。
    でも駄目男、嫌いじゃない。
    モテなくても、だらしなくても
    いいじゃないか!

  • 歌人・穂村弘のエッセイ第二弾。

    「曇天の午後四時が怖ろしい」という感覚は、なんとなくわかる気がする。
    ほかにも、日々の生活のなかでなんとなく感じている(けれどそこまで明確なわけでもない)感覚を、筆者はことごとく拾い上げて言葉にしてしまう。
    ときどき「そんなこと考えてるんだ!?」と驚くようなこともあるけれど、おおむね共感できてしまうところが著者のエッセイの魅力。

  • 歌人のちょっとナナメな日常。

    著者の世代感をひしひしと感じたり、やはりことばの使い方ですごくしっくりくるのを見つけたり。2004年出版ですから、少し前の時代というのを感じました。あの頃の未来は、今とは少し違っている気がして。

    「人生」より「文学」に興味がある子どもの話とか、アシホとかかっこいいタイトルとか、わかるなぁと思う話がたくさん。その中でも「『未来』の奴隷」は、刺さった。私も「悲しくなるポイント」が日曜の朝早々にある気がする。

  • 村上春樹的「素敵さ」の呪縛を打ち破るブルーハーツ。
    村上春樹って、思っていた以上にすごい人なんだな。

  • 穂村節、未洗練か…?

  •  穂村さん、身長173センチもあるんだ!(勝手に文章の感じから)167センチくらいかと思ってた!…というのが本作一番の驚き。意外と(?)背高い。
     相変わらず小さなことを気にしすぎていて空想的で、だけど言葉の意味やニュアンスにとっても敏感。今までに自分が考えたことのないようなことを飄々と書く穂村さんにドキリとさせられる。

  • ホムホム、小太りの文体が大好きだ。
    恋人と一緒にしりあがり寿の「夜明ケ」を読んで「すごいすごい!」「でしょうでしょう」と言い合いたくなった。そう、もちろん「したあとに」……。

  • 一番最初に読んだ穂村さんが「蚊がいる」だったので、そのあとで読むとこんなに不安定な時期があったのだな、フムフムという感じ。ただただ繊細。まだあまり『ほむほむ』感がない。それはそれでまたよい。表紙で着ているジャージが欲しい。

  • 忙しい日々がひと段落して、全く違う世界に浸りたいなあと思った時に、たまたま目に入ったこのエッセイ。40才近くになってもうじうじと恋愛に悩んだり、漫画を熱く語ったり、もー、ダメな人ねえ…と思わせるんだけど、何かが残ります。
    自虐的な語り口はクスクス笑いを誘い、本業の短歌を語る時の少し硬質な語りはキラッとする感じで。
    何より程よい抜け感が心地よかった。いや、抜け感というよりは、欠落感、不全感かも。
    SNSの投稿の、何だか世の中元気な人ばかりな感じに疲れていたので、「そーですよねー」と思ったのかも知れない。よそ行きの顔ばかり出来ないよな、と。
    あ、だから「おうちへかえりましょう」なのか?
    最後の寮のくだり、大学時代の楽し過ぎる人間関係を思い出してしまったよ。

  • ほむほむ、ほんとに面白いー。好き。妄想ばっかりだけど、ほのぼのしてて安心な内容だし、だけど自分手は到底思い至らない発想なので飽きません。もっと読みたいです。

  •  短歌って、五七五七七、ではないのですね。最初は、読んでいてどこで切るのか分かりませんでした。
     ボーリングで、ストライクとったあとのリアクションをとるのが怖い、という所にものすごく共感しました。

  • ひゃ〜(つД`)ノ
    ブラック彼氏ですねホムホム。人気があるのは解る気がします。
    男って…というのがよく解るエッセイではないでしょうか?幼稚で、めんどくさくて、愛しくて、羨ましい。とっても素晴らしい感性だし、女性には一読をお勧めします!が、個人的にこういう男がニガテなので星3つ(^_^;)

  • 内容がおもしろおかしいと言うよりは文への感覚だとか捉え方で、ほぅと思う部分があった本で、その点で読んで良かったと思う。

  • 印象に残ったのは「文体のこと」。
    失礼なことに穂村さんが書く文章から自分も小太りで小さい印象を受けていた。他の人もそういう印象を受けているようで、不思議なものである。

  • 世界音痴よりメリハリがきいている気がします
    どっちも好きですが。
    とんでるところが多そうな中に、共感できる習性が潜んでるからこの人好きです。

  • さいこう大すき。
    もはや軽い中毒。なのは本棚から一目瞭然ですね。w

    ミシマ社の素敵ブックガイド『THE BOOKS』で『世界音痴』にピンときたのがはまるきっかけでした。
    ありがとう愛知県豊橋市豊川堂カルミア店の天野さん!

  • エッセイとしては通常運転なくせに、専門分野になったとたんきりっとする。

    ずるいけどかっこいいなぁ。

  • 後半の本をテーマにしたエッセイたちは面白かった。こういう人が読む本には偏りと拘りがあって興味深い。でも、それまでのエッセイは前作よりも空想が多くて、ついていけない部分が多かった。

  • エッセイです。面白い。
    なんとも内面へ引きずり込まれるような作風。随所で小さな笑い。
    バランスが悪いようだけれど崩れない、でも、なんだか落ち着く、そんな感じ。
    穂村さんをもっと読みたいです。菓子パンを送ってあげたい。

  • 暴力的に内に向かうエネルギーがくせになります

  • 文章に引き込まれてどんどん読めてしまう。魅力的な本。

  • 面白かった!でも、面白いだけじゃない、いろんな気づきももらえます。他のエッセイも、本業の短歌も、もっと読みたくなりました。

  • 穂村さんエッセイブームということで。
    読んでみたんだけど、うーん…前に読んだやつのが面白かった。

    期待しすぎちゃったかも。

  • 俳人のエッセイというものをはじめて読んだ。
    独特の世界観。独特の感性。

    俳句の批評もあったりして、それははじめての世界だった。


    ◎曇天の午後四時からの脱出
    存在と時間
    時をかける靴下
    さかのぼり嫉妬
    ひとりドミノ倒し
    ◎ボールペンで生まれ変わる 
    煉獄、或いはツナサンド・イーター
    反美人製造機
    北斗七星の男
    恐怖的瞬間
    マイナス星人
    ○ボーリング砂漠…すごく共感する。
    ◎壊れた笑顔
    赤信号対策
    「未来」の奴隷
    竜馬のシャツ
    かっこいい怒り、かっこ悪い怒り
    キズナハカリ
    ◎林檎…すごい感性
    ◎朝…すごい妄想力
    愛の暮らし
    わかりあえるか…少しむずかしい
    片想い


    ◎別世界より…すごく好きな世界観
    ◎夢の中の電話…これもすごく好き
    愛はいつも
    ◎「妖怪になりたい」…水木先生、妖怪。
    ◎春樹の呪縛…村上春樹のすごさ。
    ◎八〇年代最大の衝撃…生きづらさからのリンダリンダ。
    ◎言葉の戦後性…短歌論。おもしろい。
    ◎言葉の金利…短歌論。短歌にも時代の傾向がある。
    ◎したあとの朝日はだるい
    ◎「怜央」と「幸子」と「う」…名前のもつ時代性。
        

    ◎文学と人生…「人生」と「文学」は別物。偉人伝の「文学」の部分に興味があるわたしたち。
    車内読書
    アシホたち
    ○『一角獣・多角獣』狩り…古本探しは創造主との戦い。
    就眠儀式
    ◎タイトル…発想の凄さ、翻訳の美しさ、メタレベルの面白さ。
    文体のこと
    対談
    ○未収録という誘惑…それは、シークレットに似た何か。
    ○夜の部…そうそう、Bookoffって挨拶がうるさい。
    目に入る
    高い本を買うとき
    読み返す本
    ◎本を覗き込む…どんな本を読んでいるかで人は勝手にイメージされる。
    ○いいところ…いいところの押し付けは逆効果です。注意!
    ラッキー嬢ちゃんのおそろしい仕事
    本当の本棚
    夜の合唱

    永遠の寮-あとがきにかえて
    初出一覧

    Ⅱが、おもしろかったんだなぁ。

全94件中 1 - 30件を表示

著者プロフィール

穂村弘(ほむら ひろし)
1962年、北海道生まれの歌人。1990年歌集『シンジケート』でデビュー。その後、短歌のみならず、評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍中。2008年『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、『楽しい一日』で第44回短歌研究賞、2017年『鳥肌が』で第33回講談社エッセイ賞、2018年『水中翼船炎上中』で第23回若山牧水賞をそれぞれ受賞。歌集に『ドライ ドライ アイス』、『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』。その他代表作に、『本当はちがうんだ日記』『絶叫委員会』『世界音痴』『整形前夜』『蚊がいる』『短歌ください』『野良猫を尊敬した日』など著書多数。

もうおうちへかえりましょうのその他の作品

穂村弘の作品

もうおうちへかえりましょうを本棚に登録しているひと

ツイートする